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君の手は雨より冷たい  作者: 紡雪


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第23話「君の願ったこと」

俺は愛芽を助けたあと、そのまま神社に向かっていた。今でも愛芽を助けられたということに自分でも驚きを隠せない。

神社に向かっている最中少し愛芽の頬が赤い気がした。

(まさか...さっきの男性に暴力を?)

「愛芽!頬が少し赤いぞ?さっきの男性に何かされたのか?」

「え?大丈夫だし、別に何も...」

「大丈夫ならいいけどさ。」

そんな会話ををしながら、神社に着く。

「じゃあ参拝するか。」

(愛芽は何を祈るんだろうな〜)

そう思いながら二拝二拍手をして願い事をする。

(えっと、平和に暮らせますように!)

最後に一拝をして戻る。

「零は何を願ったの?」

「平和に暮らせますようにって」

別に隠すこともないので、普通に教える。

「愛芽は?」

聞き返すと愛芽は

「教えな〜い!」

(え〜気になるんだけど...まぁ無理に聞くのは良くないな……)

「じゃあ屋台を回ろうか!」

「そうね〜、決めた!私との勝負に一度でも勝ったらなんてお参りしたのか教えてあげる。」

(勝負か...何度目だろうか...)

「気になるし、その勝負乗るよ。」

「まずは……」

そこから俺たちはヨーヨー釣りや金魚すくい、輪投げ、ロシアンたこ焼きなどでたくさん勝負をした。

「いや〜全勝、全勝!」

(はい!綺麗に全敗しました!)

「愛芽...強すぎないか?」

「私にも得意不得意はあるよ?」

(本当かな〜?)

「じゃあ最後に射的で勝負しましょ?」

「望むところだ!」

(こうなったら最後は勝ちたい!)

そう思いながら愛芽と零は射的屋の前に着く。

「先に俺がやるよ!」

「多く取った方が勝ちね?」

「わかった!」

そう言いながらお金を渡すと

「まいど!彼女さんにいい所見せなよ?」

っと店員さんが言ってくる。

「彼女じゃないです。」

否定すると愛芽が

「彼女じゃないの?」

っとからかってくる愛芽をスルーして、先手を取った俺は5回分の弾を貰う。

一発目

ポンッ!

と甲高い音を立てて飛んでいく。俺の狙いは小さい景品で数をとる作戦、

小さい景品が集まった場所に当たった!...が落ちない

「惜しい、当たったけどハズレね〜」

隣で愛芽が煽ってくる。

「まだ一発目さ」

そう言いながら二発目を撃つ。だがこれもまた当たるが外れる。そこで店員さんが

「こっちの所空いたから彼女さんどうぞ」

「だから彼女じゃないし...」

俺は少し小声でつぶやきなながら愛芽も射的を始める。

(あと三発...)

もう一度同じところを狙うと……ここで奇跡が起きる。さっきからの蓄積があったからか...連載して一度に落ちる。

「おお〜!彼氏さんおめでとう!」

(もうツッコミはしないぞ...)

店員さんから小さいラムネを3つ貰う。

(よし、ここでリードしたし、でかい景品を狙ってみるか...)

っとぬいぐるみを狙う。

(この波に俺は乗る!)

ーーーーーーーーー。


「惜しかったね〜また来てね〜」

(取れるわけなかったよね〜知ってた。)

普通に小さい景品狙っとけば良かったとあとから感じる。

そんなことを考えていると隣から歓声が聞こえる。

「おめでとうございます!」

愛芽が景品を貰っている。

(この歓声と店員さんの褒め方は俺の負けか...)

「お待たせ〜零!何個取った?」

「………3個」

と言ってラムネを出す。

「え?私2個だ〜負けちゃった!」

(え?絶対嘘でしょ?)

「本当は?」

「本当に2個」

っとラムネを2個出す。

「あ〜あ私の負けか...」

「私の願い事言うね?」

まだ混乱している俺を前に愛芽は言う。


「私はね?零と付き合えますようにって願ったんだぁ〜」

……………。

「え?」


(いや、これは嘘だ!俺の事をからかっているだけだ。)


「本当だよ〜」

少しニヤリと笑った後に愛芽は真面目な顔に戻る。

射的屋の店員「なんであんなに景品取っておいてラムネ2個だけ持ってたんだ?」


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