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君の手は雨より冷たい  作者: 紡雪


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18/30

第18話「私達の夏の始まり」

夏休み初日

ミーンミーン

せっかくの休みなのに関わらずセミの鳴き声で俺は目を覚ます。

(まだ7時か...)

ぼーっとしているいると

ピンポーン

とインターホンが鳴る

(こんな朝早くに誰だろう?)

と思いながらドアを開けるすると...

「零、おはよう!」

愛芽が立っていた。

「なんで俺の家を知っているんだ?」

すると意外な回答が返ってきた。

「それが...少し謎なのよね。」


終業式の放課後.......。

「愛芽さん?だよね」

声をかけられた人に私は驚く。

「あれ?零の幼なじみの...」

「図書室の時は名乗ってなかったけど私は明星みょうじょう美結みゆ、気軽に美結って呼んでね!」

「夏休みにこの住所の場所に行ってごらん」

っと、美結は私に住所の書かれた紙を渡す。

「それじゃあまたね〜!」

「う、うん。」


「ーーーーってことがあってさ、その住所の所に来たら零の家だったってわけ!」

「なるほどね〜」

(確かに美結は俺の幼なじみだから家を知ってるのは当然か...)

「で?何の用だ?」

「......」

「まさか用なんてないのか?」

静かに愛芽がこくりと頷く。

(まぁそうだよな...俺の家なんて予想もしていないのは当然だよな。)

「じゃあ家、上がっていくか?」

俺がそう提案すると...

「いいの?じゃあお邪魔しま〜す!」

と家に入っていく。

(それにしても美結は何を考えているんだ?なんで俺の家の住所を愛芽に教えたりしたのか...)

(今度本人に聞けばいいか。)

「ねぇ...親御さんは?」

「両親どちらとも俺が10歳の時に亡くなった〜」

俺はコップを棚から出しながらさりげなく言う

「...!?ごめんなさい...」

「気にしないでいいよ!飲み物は何がいい?」

「お水で...」

(別にもっとジュースとかでもいいのにな...)

そう思いながら水を注ぐ

「そういえば、夏休みになったら連絡取れないし、連絡先交換しとこ〜?」

(確かに部活のこととか聞くためにも交換しといた方がいっか)

「おっけ〜」

そのまま連絡先を交換した後すぐに

愛芽のスマホがピコンと鳴った。

それを見た愛芽が...

「あっ!私用事があったの思い出した!」

「じゃあね〜私が飲んでいた水飲んでもいいよ笑」

「そんなことするかよ」

(家に来てまでからかうのかよ...)

愛芽を見送ったあと机に置いてある、1つのコップを見てひとつのことに気づく!

「水減ってるか?」

と思っていると1つの通知が来た。


私の水減ってないでしょ?飲んでないからその水勿体ないし、ちゃんと君が飲んでね!


との事だ...

(これって信じていいのか?本当か?)

「でも、実際に減ってないしな…勿体ないのは確かだし、飲んどくか...」

ピコンッ

通知には...


「まぁ飲んだんだけどね笑」

ブフォ...

俺は水を吹く。

(愛芽のやつまるでここにいるみたいに...)

すると肩をトントンとつつかれ後ろを向くと...


愛芽が笑っている。

「あはは、嘘だよ〜」

「それって用事のことか水のことかどっちなんだ?」

「さ〜てどっちだろうね〜!じゃあお邪魔しました!」

取り残された俺は...

「また愛芽の手のひらの上か...」

と呟くのだった...

でも不思議と.....少しだけこの日常が楽しいと思えていた。



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