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君の手は雨より冷たい  作者: 紡雪


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16/30

第16話「君の手助け」

俺はプールの一件でちょうど梅雨の期間しばらく学校を休み...愛芽も休んでいたらしい...

その休んでいる期間で先輩たちはインターハイをおこなっていた。

結果は1人も

県大会という大舞台にはたどり着けなかった...。

部長はあと1勝さえすれば勝てていたら県大会だったらしい...。

その後あっという間に3年の先輩達は引退し、

新体制となっていた。

俺は自分のサーブを作り、順調にレベルアップしていたが...いつも教えてくれた先輩がいなくなってしまったのはかなり寂しかった。

「愛芽はもう部活に復帰してもいいのか?」

「うん...全然元気だから!零は絶対に卓球しちゃダメよ。」

「分かってるよ…」

心の中ではやりたかったが仕方なく愛芽が打っているのを見ることにした。

(愛芽ってスマッシュが特別早いとかじゃなくて、回転とかで相手を翻弄して勝つタイプなんだな)

スマッシュでごり押す俺のスタイルとは真反対で...


冷静に勝つさまが”かっこよく”見えた。

(今俺...なんて考えた?)

そんなことより期末テストが近づいている。

逆に言えば期末テストを乗り越えれば夏休みだ!

だが...赤点を取れば夏休みは補習期間という絶望の休みになってしまう...

テスト1週間前...部活はテスト期間で休みに入る

(家に帰ればゲームしちゃうから学校で勉強してから帰ろ...)

そう決心し、放課後は図書室で勉強をすることにした。

(大輔にカラオケを誘われたが、さすがに勉強を優先した...)

(ここどうやるんだ?2次関数ってなんだっけ?)

ダメだ...やると決心したけど全くもって分からない...。

「わかんないのに勉強してるの?」

「わかるために勉強をするんだ...」

「へぇ〜いいこと言うじゃない。あ、そこはたすけがけをすると解けるわよ?」

「おっ!そういう事か...助かったよありがとう」

(うん?)

後ろから聞き覚えのある声がして恐る恐る後ろを向く

「どうしてここに?」

愛芽が後ろにいた

「今頃?.....探したのよ〜?」

「勉強教えてあげようか?」

(その手には乗らない!何かからかう気なんだろ?)

「大丈夫だ」

「からかうとか思ってる?」

気づくと愛芽の顔がすぐ真横にあった...

(近っ!)

「別に頑張っている君をからかうことはしないよ...あっ!そこはこうすると...」

(と、かなりちゃんと教えてくれるし、何よりわかりやすい。)

でも...

(顔が近い...)

「少し顔を離してくれない?」

「なんで?この方が教えやすいよ?」

愛芽は教えることを再開する。

(まぁありがたいし、いいか...)

少しドキドキした勉強週間が1週間続き、

俺は自信満々にテストに望むのだった。

1週間前から努力したとは言え、赤点候補から一気に学年1位...これが主人公補正ってやつですかね?

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