黒龍討伐&さらなる仲間
「では、次は黒竜のクエストを受け…」
「すみません!私達と一緒に冒険してくれませんか⁉」
「ど、どちら様ですか?」
「あ、私はSランク冒険者のアキ・ティーフです。アキと呼んでください。実は、私の仲間のアリスが黒竜のクエストに挑んで帰ってこなんです。お願いです。助けてください!」
「一緒に冒険するのは良いですが、アリスさんはいつクエストに向かったのですか?」
「もう、2週間ほど前になります。」
「分かりました。一緒に行きましょう。」
「! 良いんですか⁉ ありがとうございます!」
「ええ、早速向かいましょうか。」
「はい!」
「あ、オスカルもそれでいいか?」
「ああ!お前が決めたことに異議を申し立てるわけ無いだろ。」
「では僕の腕を掴んでください。オスカルもね。」
「?」「分かった!」
二人とも腕を掴んだときに、僕は『時空間転移』を発動させた。
黒竜の寝床の洞窟
「まだ黒竜は帰ってきていないみたいですね。」
「アリスは?どこ?」
焦るアキをなだめつつ、スキル『万能感知』を作成し、発動させた。おっ、いた!
『解析鑑定』!
名前:フェシティクト・アリス レベル:37 力:132 俊敏:211 知恵:
534 防御:651 魔力:1073 運:195 スキル:『思念伝達』『精霊召喚』『光属性支配』『神速』 魔法:『シャナク』『光壁』『シャインスピア』『エバネスコ』『インペリアルグリーム』称号:聖なる守り手
あれ?光属性?そんなのあったけ?
〈聖属性と火属性を合わせた属性で非常に珍しい属性です。まだ、世界で1人しか利
用を確認されていません〉
まじかよ…めちゃくちゃすごいやつじゃん…
「えーと、いました」
「え!アリスが?」
「はい」
「それなら早く行こうぜ!」
「いや、待て、黒竜が…帰ってきてる。」
「…バレたのか?」
「多分…」
「よし!じゃあ、まずは戦だな!」
「グオォォォォォ‼」
「『ファイアボルト』!」
「良いぞ、その調子だ!」
ん?なんか…黒竜の魔力が口に集まって…
「……!避けろ!」
〔『ドラゴンブレス』〕
「す、凄い破壊力……」
「これは…やばい…」
「さすが竜だな…今の一撃で、完全に洞窟が崩れた…。先にアリスを避難させておい
て良かった…」
そう、僕は黒竜と戦う前に『隠蔽』を発動しアリスを洞窟の外に避難させていたの
だ。
〔『ドラゴンブレス』『ドラゴンブレス』〕
「これ、どうす、るんだ?」
「そんな、こと、言われ、ても!」
「ひとまず、これ、避け、切りましょう…」
そして今、僕たちは、ドラゴンブレスの雨を避けるのに必死だった。
だから、迫りくる巨体に気づかなかった。
〔『ドラゴンクロー』〕
「!ちっ」
「オスカル!」「オスカルさん!」
「俺は大丈夫だ!こんな傷ぐらい…」
「『ハイヒール』!」
「ありがとう陽翔!」
〔愚かな人間ども今すぐここからされ、さすれば命だけは助けてやる。〕
「「「黒竜が喋った⁉」」」
〔我は、人間を食い、高い知能を手に入れた。だが、まだ足りん。
貴様らは美味そうだが、体に秘めているエネルギーが多すぎて食うと体が崩壊しそうなのでな。さっさと去ってくれたら嬉しいのだが。〕
「何だと?おまえ、一体どれだけの人間を食ったんだ…?俺等の仲間をどれだけ食った?」
そろそろ僕も怒りを我慢するの限界何だけど…全力で殺っていいかな?
〔さっさと除け、さもなければ殺すぞ?〕
うん、全力で殺るね。
「…神剣」
〔遅い〕
「飛ぶな!飛ばれると、めんどくせぇんだよ!『ブラックホール』!」
〔なんだ!吸い込まれ…〕
「これで…終わりだ!」
僕は神剣で黒竜の首を切った。巨体が崩れ落ちる。
「よし、終わった。」
《称号:ベヒーモスの討伐・リヴァイアサンの討伐・黒竜の討伐が確認され、個体名:星雲陽翔の進化が始まります。》
「は?なんだ、これ…急に、眠、く…」
「陽翔!」「陽翔さん!」
そして僕は3日間深い眠りについた。
ここらへん、滅茶苦茶、展開速すぎて、筆者の僕ですら気持ち悪い…