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プロローグ
一面を鮮やかな緑と色とりどりの花が覆う。人影はなく、ただ風だけが肌を触る。
世界のほとんどが今や海に沈んでしまっている。廃墟となり、植物に覆われた高層ビルが立ち並ぶ。水面には色とりどりの景色が綺麗に映し出されている。
「……」
この景色に美しいと感じてしまうことがとてつもなく悔しかった。
* * *
昔、6人の夢幻交差者が夢と現実の世界のバランスを保とうとした。
しかし、彼らは道を踏み違えた。
途中、道が正される機会はいくつもあった。
だが、彼らの誰もそれに気づくことがなかった。
私は彼らに気づかせることが出来なかった。
私はどこから間違えてしまったのだろうか。
どうすればこの結末を迎えずに済んだのか。
この世界は夢にのまれてしまった…
はじめまして。夢幻交差に立ち寄って頂きありがとうございます!
この回はプロローグであり、まだ言っている意味が分からないと思います。物語を読み進めているうちに、伏線が回収され、全てが繋がった最後、プロローグの存在理由がわかると思います。
まずは第1話を読んでください!ここから物語が本当にスタートします!