音楽室ノート
旧い校舎の横、青いイチョウと駐輪場。
強い日差しが、アスファルトにかげを落としていた。
三階端の窓に、日に焼けたカーテンが膨らんだ。
開け放たれた窓から、キャプテンキッドの歌が聞こえてくる。
あめ色の床、黒いグランドピアノ、透明な音楽家たち。
ブラウスの細い襟元に、臙脂のリボンが揺れて。
ワイシャツの広い袖口から、かたい腕がのびて。
いま、この合唱のなかでだけ――。
青いほどに白く。
大人でもなく、子どもでもなく。
旧い校舎の横、青いイチョウと駐輪場。
強い日差しが、アスファルトにかげを落としていた。
三階端の窓に、日に焼けたカーテンが膨らんだ。
開け放たれた窓から、キャプテンキッドの歌が聞こえてくる。
あめ色の床、黒いグランドピアノ、透明な音楽家たち。
ブラウスの細い襟元に、臙脂のリボンが揺れて。
ワイシャツの広い袖口から、かたい腕がのびて。
いま、この合唱のなかでだけ――。
青いほどに白く。
大人でもなく、子どもでもなく。
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