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【漫才】 「読書の秋だけど…」

作者: 安倍アキラ

どうぞよろしくお願いいたします。

ツッコミ「秋ですね~、秋と言ったらスポーツの秋!食欲の秋!そして」


ボケ  「昼寝の秋!」


ツッコミ「いきなりだらけとるな、違うだろ、もう一つは読書の秋!」


ボケ  「そうそう、ソレ」


ツッコミ「本当にわかってんのか?まあ、秋の夜長にじっくりと本を読むのもいいもんですな~」


ボケ  「それなんだけど、実は俺、作家になりたいんだよ」


ツッコミ「エッ!?おまえが?」


ボケ  「失礼な奴だな、最近は小説を書いてネットに投稿するのが流行ってるんだよ、で、俺も何か書いてみようかなーって」


ツッコミ「だけど君、昔から作文苦手だったんじゃないの?」


ボケ  「そうなんだよ、小学生の頃から夏休みの宿題でどーしても作文が書けなくて、親父に手伝ってもらったわ」

ツッコミ「そんなんで、小説なんて書けるのか?」


ボケ  「大丈夫、大人になってからはラノベとか結構読んできたから、どんな風に書けばいいかは大体わかってる」

ツッコミ「ホントーか?」

ボケ  「そう言うと思って、何個か作品を書いてきた」

ツッコミ「え!?マジで!? 意外とやるなあ、お前」

ボケ  「でさあ、一寸読んでみるから感想を聞かせてほしいんだよ」

ツッコミ「えー?作品が出来てんなら直ぐにサイトにアップすればいいじゃん。」

ボケ  「いやー、やっぱりいざとなると不安でさー、頼むよ!」

ツッコミ「しょうがないなぁ」

ボケ  「原稿をコピーしておいたから、主人公の相手のセリフの部分だけ読んでほしいんだけど…」

ツッコミ「えー!それもやるの?…分かったよ」

ボケ  「いいの?やった、じゃ、これ一個目の作品の原稿、二人芝居だから、それじゃあここの神様の役をやってね。」

ツッコミ「しょうがないなー、この部分か、分かったよ」

ボケ  「よーし!じゃあ開始まで3・2・1…」


ボケ  「…主人公の太郎は高校生の男の子、ある日、学校から帰宅途中に雷に打たれて、次に気が付くと目の前に見知らぬ老人が立っていた。」


ツッコミ「ストップ!ちょ、ちょっといいか?」

ボケ  「なんだよ、いい感じだったのに」

ツッコミ「この作品の最初の描写、なんか読んだことあるんだけど。」

ボケ  「何言ってんだよ、異世界転生モノの最初の描写なんて、大体みんなこんな感じだぞ。」

ツッコミ「え?そうなの?読んでる人達って他の作品で同じような文章読んでも気づかないの?」

ボケ  「話の中身が面白ければ導入なんて似たり寄ったりでも良いんだよ、さ、続きをやるぞ。」

ツッコミ「お、おう…」

ボケ  「じゃあ続きを開始まで3・2・1…」


ボケ  「雷に打たれたはずの太郎の目の前に、見知らぬ老人が座っていた。」

ツッコミ「ちょいまち!さっきは立ってなかったか?」

ボケ  「ごめん、コレお互い座ってるシーンだったの忘れてた。」

ツッコミ「そういう設定はちゃんと書いとけよ、まあいいや、続けるか。」

ボケ  「目の前には、見知らぬ老人が座っていた」

ツッコミ「(神様、以降は神)おお、太郎よ気が付いたか。」

ボケ  「(太郎、以降は太)あ、あれ?ぼくは確か、学校から帰る途中で雷に打たれて…それに、貴方は?」

ツッコミ「(神)ワシはこの世界の神様じゃよ、お前の言う通り、お前は雷に打たれて死んだのじゃよ、じゃが、あれは実は此方の手違いでの、本来ならお前は死なずに済んだのじゃ。」

ボケ  「(太)えええ!?そうなんですか!?」

ツッコミ「(神)ああ、すまないことをした、じゃが、この世界の規則でな、今更元の現世に生き返らせることは残念じゃができない、なので異世界で第二の人生を歩んでほしいのじゃ。」

ボケ  「(太)そうだったんですか…わかりました、元の世界に特に未練はありませんでしたし、異世界でも、生き返るのなら別に構いませんよ。」

ツッコミ「(神)なんという器の大きさじゃ、転生先でいきなり死なれても困るから、丈夫な体で蘇らせてやろう、あとスマホを持って居ったな、少し貸してくれぬか。」

ボケ  「(太)は、はい、…このスマホが何か?」

ツッコミ「(神)まあ、みておれ…あじゃらかもくれんてけれっつの、ぱあ(呪文は適当)よし、これでお前のスマートフォンは充電も必要なし、異世界に居ながら、いつでも通信ができるぞ。」

ボケ  「(太)え?本当ですか!?ありがとうございます!」

ツッコミ「おい、やっぱりこの展開どこかで見たことあるんだけど?」

ボケ  「大丈夫、大丈夫!似てるのは導入だけだから。」

ツッコミ「似ていることは否定しないんだな、まあいいや続けるぞ」


ツッコミ「(神)さあ、そろそろ時間じゃ、元気でな。」

ツッコミ「そして、次の瞬間、太郎は見知らぬ街道の傍で立っていた、生前の衣服はそのままで、手にはスマートフォンが握られていた。」

ボケ  「(太)ここが神様の言っていた異世界かー」

ツッコミ「お、いよいよ冒険が始まるのか!」

ボケ  「(太)じゃあ、スマホを起動して早速ツイッターに『異世界転生、なう』と、続く。」

ツッコミ「ナウじゃねーよ!駄目だこりゃ!」





意外と二千文字にまとめるのが難しかったです。

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