激戦
鹿野間が肩で息をしている
「大丈夫か?」
「え…ええ だ大丈夫」
そう言っているが鹿野間は薙刀に寄り掛かるようにして立っている
「多少休憩したら島の中心に向かう」
島の中心 そこには京子そして奴がいるはずだ
「わかったわ 少しねるわね」
そう言って鹿野間は寝息をたて始めた
〈奴は俺が来ることがわかっているはずだとすればどんな手を使ってくる? そもそも奴の武器はなんなんだ?〉
少なくとも自分が知っているのはがたいの良い男から奪ったと思われるペースメーカーだけだ
〈鹿野間が起きたら行くとするか〉
「んむぅ〰」
「おっ起きたか」
「ん~どのくらい時間たった?」
「だいたい一時間位だな いけるか?」
「~よし大丈夫いけるよ」
「よしじゃぁ行こうか」
島の中心に向かい出発してから一時間がたった
〈そろそろいてもおかしくないはずなんだが〉
そう考えながら瓦礫の門を曲がると
「来たか」
声がかけられる
「ああ」
すこし離れた場所に男と拘束された京子がいた
「京子は返してもらうぜっ!」
俺は手のひらの上でガスグレを軽く上に投げた後
おもいっきり男に向かってなげつけた
〈京子ならこれがどんな物か解っているはずだ〉
そのために軽く放ったのである
「くっ」
タタタ
男の苦し気な声と一緒に建物の方へと続く足音
「待てっ!」
タタタ…
「くそっ、桐子、京子を頼む!」
「わかったわ、こっちで処置するから」
「どこだ?」
(カツカツ)
(カチャ)
「いたい…た……」
「死んでくれ」
「?!」
銃声が鳴り響く
「あっぶねーな、おい!」
俺は近くに在ったコンクリートの壁に隠れた
〈こっちは近接武器だからもっと近かないと〉
壁に沿って移動する
(チュン)
「あっぶね!」
「チッ、はずしたか」
〈そうだピースメーカー…いやこの厚さの壁は抜けないはず〉
俺は空いた穴から様子をみたすると奴の手には
ピースメーカーと
〈S&WM500!なんであんな物が?!くそっ!〉
俺は小石を投げて無駄撃ちを誘発させる
(チュン)
「ちっ、またはずしたか」
(このままじゃ負ける!)
「おらっ!早く出てこい」
〈だけど残弾も多くないはず…ピースメーカーの方は最低一発
s&wM500は二発……いやまだ全然あるじゃん、どうしろと?〉
(ドウン)
〈あっぶねぇぇぇ!鼻っ、鼻先掠めてった!仕方ねぇもっかい小石を投げ…〉
(バチュン)
「……………………?!ぐっがぁぁぁ」
「やっと当たったか手間かけさやがって」
〈くっっっっそ!とりあえず場所を移動するか〉
「ほれもう一発」
(ドウン)
「ってありゃどこ行った?」
〈当たったのが耳で助かった、これでs&mW500は撃ち切ったから小石をっ〉
(ビュッ コツッ ドウン)
〈あっ計算間違っ…〉
(ドウン)
〈うはぁセーフ、回避間に合ってよかった〉
「ちっ、撃ち切ったか」
〈よし、あとはピースメーカーの残弾がいくつかだが…よしここは賭けよう突っ込もう〉
「うぉぉぉ」
〈俺はマチェットをもって突っ込む〉
「ちっ」
(ドウン ドウン カチャカチャ)
「くそっ!こっちも弾切れか!」
俺は上段からマチェットを振り下ろす