失踪と五人目
気がつくとそこは洞窟だったしかし見慣れた洞窟ではなく
別の場所だった
「あっ目覚めた?」
見ると一人の少女が横から見ていた自分たちと同じ位だろうか
「大丈夫?君崖下で気を失ってたんだよ」
「そうか、助けてくれてありがとう」
「本当、ここまで運んで来るの大変だったんだから」
「うっ」
「w…うそうそ大丈夫だよ私は 鹿野間 桐子よろしく」
「俺は 斎藤 新時だよろしく」
その時足音が聴こえてくる
「おっ目ぇ覚めたのか」
「うん」
「そら良かった俺は 霧島 耕哲よろしゅうな」
「斎藤新時ですよろしくお願いします」
「あっそうだ目が覚めたならリハビリ兼ねて薪拾いに行こ」
「いや、まだ治ってないんですけど」
「いーから、じゃちょっと行ってくるね」
「おう」
そんなことで俺は外に出されることとなった
しかし霧島とすれ違う際
「手ぇ出すなよ」
と言われた
〈だれが手を出すかよ〉
そんなことを考えながら俺は川辺に座っていた
因みに薪拾いは二~三分で切り上げた
「いいのか?こんなことしてて」
「大丈夫だよ、まあでもそろそろ帰ろっか」
「おう、じゃあ帰りにちょっと寄っていいか?」
「別にいいわよ」
というわけで元居た洞窟にきた
「おーい京子?」
どんなに呼んでも京子は出てこない
「外かな」
外を探そうと洞窟から出ようとすると
「ちょっと斎藤君こっち」
「鹿野間どうした?」
「これ…」
鹿野間が指を指したところを見ると血のようなもので文字が書かれていた
絶望せよ と
「くそっ京子!」
俺が走ろとすると
「まってまだ走っちゃだめ一回私達の洞窟に戻ろう?」
「あ…ああ、そうだな」
鹿野間の提案で一回洞窟に戻ったすると
「やっと戻ってきたか」
その声は霧島だった
「どうだった?お前のカノジョサン元気たったか?」
薄ら笑いを浮かべながら聞いてくる
「霧島ぁおまえが…」
「ああそうさ俺があの人の指示でやった、お前も直ぐカノジョサンの所へ連れていってやるよ」
「ふせてっ!!」
怒号が飛んでくる言われるままに伏せると頭の少し上を薙刀が通過する
ガギン
それを奴は槍の石突でうける
そしてそのまま長物同士の打ち合いが始まる
何分たっただろうか鹿野間が肩で息をしはじめた
「ほらほら、女の体力で長物を振るい続けるのは負担だろ?
さっさと諦めちまえよ」
「だれ…が諦め…る…もんですか!」
「ふん往生際の悪い ならば殺すまで」
再び攻防が繰り広げられる
すると鹿野間がこちらをチラチラと見てくる恐らく行けという風味のことを訴えたいのだろう
〈おいていけるかよ〉
俺はなにかないか探したするとポケットにナイフが入っていた
霧島の隙を伺う 霧島がこちらに背を向けた瞬間
「うぉぉぉぉ」
ドスッ
致命傷ではなさそうだった続けて首 腹と刺した
「ごふっ、すみません本城…さ……ん」
霧島は息絶えた
(霧島 耕哲さんが死亡しました残り生存者は4人です)
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