二人目
俺が洞窟へと戻ると京子が素振りをしていた
「ただいま」
「あっ新時、お帰り」
「すごい物だな」
「そうでもないわよ、それよりも物資は?」
「こんだけしか持ってこれなかった」
俺は手に入れた物資を見せる
缶詰×2
包帯×1
そしてマチェットが一個
「他の物資はどうしたの?」
「ああ、ちょっとヤバそうなのに目を付けられてな」
「そう、怪我がなくてよかったわ」
「にしてもナイフの次はマチェットか厳しいな」
「そう?」
「ああ俺達は刀 ナイフ マチェット、全部近接だ相手が銃を持っていたらどうしようもない」
「そうかしら?ピストル位だったら回避できるわよ」
「お前が出来ても俺はできないし」
「あはは、そうだそれよりももう薪がないんだった集めてくるわね」
〈逃げた!しゃあねぇ水が得られなかったし汲んで来るか〉
そなこんなで水を汲んでいると森から黒煙が上がった
〈火事か?しかもあっちには京子がっくそっ〉
煙が上がっていた場所につくと
「なんだこれ、焼けた跡がない」
〈いったいなんだったんだ〉
その瞬間左手から黒煙が上がった
〈今度はあっちか〉
煙が上がった方向へ向かうと木の影に隠れた京子を見つけた
「京子!大丈夫か?」
「ええ、でもちょっと…」
「あはははハハハ さっさと出てきなさぁい」
声のした方を見ると手にボールのようなもの持ったおばさんがいた
「なにあれ」
「気を付けてあのおばさんの武器毒ガスよ」
「まじかよってことはあれはガスグレか」
「あははははハハハハハハ それそれそれ」
おばさんは狂ったように笑いながらポンポングレネードを投げてくる
「くそっ生き残るためなら残弾なんてきにしないってか」
〈さて毒ガスかいや毒ガスなのか、毒ガスには空気より軽いものはないはず 〉
大抵の場合毒ガスと言うものは空気より重く
触れた次点でアウトなものと吸わなければ大丈夫な物がある
〈あれは、煙に当たった木葉が焼けたりしていない、であれば吸わなければ大丈夫なはず 毒ガスであれば〉
「京子」
「なに?」
「どの程度まで近づけば確実に当てられる?」
「そうねぇ、3メートルまで行ければ確実ね」
「そうか、であればお前はそこら辺の木の影に隠れておいて」
「なんで?」
「俺があのおばさんをここら辺まで誘き寄せる」
「そんなの無茶だよ」
「でも、やるしかない」
「そう」
「ほら、早く隠れて」
「ホラホラ、おばさんこっちだよ」
「へぇ、そんなに殺してほしいのかいそれじゃあほら」
〈くそっ、どうすれば毒ガスを回避できる?吸わなければいいと言っても息を止めた場合一分しか息は持たないどうすればあの
〃毒ガス〃に…そうか!毒ガスだ空気より軽い毒ガスが1つだけあった〉
それはよく火事のさい発生する火事の時床に伏せて逃げると良い理由はこれである
〈俺の直ぐ近くでグレネードが破裂する〉
「ぐぅぅぅ」
バタッ
「はぁはぁやったかしら」
私は殺した子供の側に近寄る
「大丈夫そうね、じゃあもうひと…」
ガシッ
「えっ」
もう一人を殺そうと死体から目を離した瞬間足を捕まれた
見ると殺したはずの少年が私の足を掴んでいた
「なんで、なんで生きてるのよぉぉぉ!」
その時横の茂みから少女が飛び出てきた
「てぇぇぇぇい」
私の意識はそこで途絶えた
ガスグレから出た煙の中で俺はわざと倒れた
〈うまくいってくれよ〉
煙が晴れた
ザッザッ
〈来たっ!〉
「大丈夫そうね……」
〈よしっ〉
ガシッ
「なんで、なんで生きてるのよぉぉぉ!」
「てぇぇぇぇい」
「えほっげほっ、うまくいったな…げほっ」
「ええ、にしてもあの煙の中どうやって生き延びたのよ」
「簡単な話しだ、俺は水辺から見たとき黒い煙が上がっていたから初め火かと思った、来てみたらガスしかも毒ガスのようだっただから俺は最初息を止めて突っ込もうかとも思ったが毒ガスということでやめた」
「でも結局煙の中にはいったじゃない」
「ああ、俺は思い出したんだ何故火事の時身を低くして逃げるのかを」
「あっ」
「そう、火事の時発生し大量に吸わなければいい毒ガス
一酸化炭素だよ」
「なるほどね、だから煙の中で伏せたんだ」
「まぁ簡単に言うとな、さておばさんのガスグレはっと
oh あと二個か大事に使わないとな」
「そうね、じゃあ帰りましょうか」
「ああ…」
ズルッ
「あれっ」
ドサッ
俺は足を滑らせ崖下に落ち気を失った…