スープ
「峰!こんにちはネ」
「あっ、ミハエル。久し振りだね」
友達である峰岸とミハエルは街でバッタリ会った。
「峰!一緒にご飯どうネ?」
「行こうか、ミハエル」
レストランで峰岸とミハエルは仲良く同じものを注文して今、野菜スープが運ばれてきた。
「いただきます」
「峰!私もいただくネ」
峰岸はスプーンに手を付けずカバンを漁り始めた。
その後も峰岸はカバンをずっと漁り続けていた。
「峰!どうかしたネ?」
「ストローが見当たらないんだよ」
峰岸は汁をストローでしか飲みたくない人なのだ。
「峰!私に任せなさいネ」
「自分で店の人に言うから大丈夫だよ」
「峰!私を誰だと思っているのネ。大親友のミハエルなのネ」
「もしかしてストロー持ってるの?」
ミハエルがバッグから取り出したストローを峰岸に渡す。
「峰!ストローネ!」
「ありがとう。大親友のミハエル!」
峰岸はそのストローでミネストローネを勢いよく吸った。