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信長続生記  作者: TY1981
86/122

信長続生記 端書き 6 (閲覧注意)

第一部最後の端書きとなります。

次回以降の更新は完全に未定ではありますが、何卒お待ち下さい。

           信長続生記 端書き 6 「本能寺を変」




秀満「祝! 信長続生記第一部、完結ー!! ドンドンパフパフー!」


蘭丸「なんだいきなり? しかもドンドンパフパフって、口で言ってるじゃないか」


秀満「いや、本当は打楽器やら吹奏楽器やらブラスバンドやらオーケストラとか用意しようとしたんだけどさ、近所迷惑だから止めろってお義父さんから」


蘭丸「ああ……それでせめてお祝いムードだけでも、と?」


秀満「まぁね、それにこれならお金かかんないし」


蘭丸「最後の生々しいのはいらんぞ。 そういえばこの作品、第一部・完、っていう扱いで終わりにするのか?」


秀満「いや、第二部はちゃんと考えてるんだって。 第一部・完、で第二部が永久に始まらない作品とかって結構多いじゃん? なまじ好きな作品だと第二部を心待ちにしちゃうのに、第二部が始まらないまま永久凍結、なら最初から「第一部」ってくくりでまとめずに、完全に「終わり」にすればいいのに、っていう考えがあるらしくて、そんで生意気にも第二部ってちゃんと考えてるらしい」


蘭丸「ほぉ……だが大抵そういうのって『ここで切るのが、この作品にとって一番良いんだ』って作者が判断したから、第一部・完で締めくくってるんじゃないのか?」


秀満「え、そういうもんなの?」


蘭丸「いや知らん、あくまで想像だが。 それに完全に終わりにしてしまうより、第一部・完の方が『ああ、第二部ってのがあるのならこうなっていると良いな、こういう展開があるのかな』という想像が出来て、読者的にも先の展開を想像する幅が出来て良いんじゃないか?」


秀満「あー、そういう点もあんのかー…同人誌とかもあるもんね、そういうの」


蘭丸「まあこれもあくまで想像の範囲でしかないんだが…ただ一つだけ確定している事がある」


秀満「え、なになに? ちょっとだけでも教えて」


蘭丸「たとえ第二部が始まって、しかも好評を博したとしても、お前の出番は第一部だろうが第二部だろうが、もう永久に来ないという事だ!」


秀満「………蘭丸クン、そういう生々しいのはいらねえよ…」


蘭丸「で、これが第一部最後の端書き、か。 そう考えると………感慨深い以前に腹立って来るな」


秀満「なんで!? 実は蘭丸クンだけだぜ、この端書きで皆勤賞取ったの!」


蘭丸「だからだろうが! こんなくっだらない話に毎回付き合わされたんだぞ、私だけ! 感慨深いよりも先に被害者として、弁護士事務所に足を運ぶことも考えたほどだ!」


秀満「ストレス溜まってんなぁ……他にも出演が多かったのは…えーと、俺と秀吉サンが5回で濃姫様とお義父さんが2回、あとは家康さんがゲストで1回来てたりするけど……それと信長様と利三サンも1回ずつだなぁ…あとはあのバカ兄弟、じゃなくてカツ&タカも1回ずつと」


蘭丸「カツ&タカって…まさか信雄殿と信孝殿か? そのまとめ方だとどっちかがひたすらボケて、ひたすら片方が頭叩いてツッコむ某お笑い芸人コンビのようだが…」


秀満「ガチで仲悪いコンビになりそうだよなー、じゃなくて! 実質この端書きって俺と蘭丸クン、それと秀吉サンで回してたんだよなー。 アレ、そういえば今回秀吉サンは?」


蘭丸「ああ、あの人来るとまた話がシモの方に行くんで、今回の収録時間を少し遅らせて伝えておいた」


秀満「鬼だ!」


蘭丸「という訳で、あまりダラダラしているとまた途中参加で入って来るかもしれん。 さっさと終らせて撤収するぞ!」


秀満「えー……いくら本編の方で天下人から転げ落ちたからって、ここでもその扱いはいくらなんでもヒドくない? せめて端書きの方では…」


蘭丸「あの人が来るとお前の出番も減って、なおかつオチは結局持って行かれて、最終的に同じ様な展開で終わるワンパターンの話になるぞ? それでも良いのか?」


秀満「……第一部完結記念特別企画、『あの世からこんにちわー!』ドンドンパフパフー!」


蘭丸「正直な奴だな、にしても無理やりコーナー作って大丈夫か?」


秀満「さてこのコーナーでは、本編中ではすでに死んでしまったキャラにもスポットライトを当ててあげるという、第一部完結に相応しいスペシャル企画です!」


蘭丸「無視か。 というか相応しいか、コレ? 本編中でもすでに死んで、結局はもう出てこれなくなった奴らをリサイクルするだけで」


秀満「ハイそれではまずは一人目! というか一組目! 蘭丸クンの弟、力丸&坊丸のお二人です、どうぞ―!」


蘭丸「うむ、実に相応しい企画だ。 素晴らしすぎて、むしろこれ以外あり得ないな!」


力丸「兄上、手のひら返しが分かり易すぎます」


坊丸「序盤でアッサリ死にましたしねー、俺ら」


蘭丸「久しぶりだなお前たち! いや、お前たちが見事に散ったからこそ、今日の上様や奥方様、そして我らがあるのだ。 お前たちはその散り際に誇りを持っていい! 父上もきっと喜んで下さっている!」


力丸「いや、そこまでベタ褒めされても…」


坊丸「嬉しいんだけど目と同じ幅の涙流し続けると、脱水症状起こすって兄者」


秀満「ハイ、ギャグ漫画的表現方法に的確なツッコミ入った所で、次の組はー!」


蘭丸「早い、早すぎるだろ! もうちょっとこう、ドキュメンタリー番組形式で6時間の尺でも取って、本能寺に至るまでを深く掘り下げた上で兄弟仲がいかに良かったかを…」


秀満「長いよ! 長すぎて皆飽きるから! というか一組目からどんだけ食いついてんだ! 仕事して、仕事!」


蘭丸「二人とも、もうしばらくこっちにいられるんだろ!? なんならこの後はアイツに全部押し付けて、私はお前達と共に近くのファミレスでも行って一晩語り明かそう! ドリンクバーだけで12時間くらい持たせて元を取りながら、店員のシフト交代を2回くらい見送って、眠くなるまで色々と!」


力丸「普通に迷惑です、兄上」


坊丸「行く当ても金も無い、家出少年みたいな真似は止めましょうぜ、兄者」


秀満「悪いね二人とも。 せっかく来てくれたけど蘭丸クン仕事しなくなるから、終わるまで別室で待っててくれる?」


力丸・坊丸「はーい」


蘭丸「ああ、待て! 待ってくれ! イイじゃないかたまには兄弟水入らずで! 幼い頃は腕っ節に物を言わせた横暴な勝蔵兄上を、一致団結して肥溜めに落とした仲じゃないか! お前たちが死んで約二年、兄弟は多いのに顔を会わせる者がいなくて、しかもやっと会えたのがアレで寂しかったんだよー!」


秀満「今聞き捨てならねえ言葉を聞いた気がするけど…まあいいや、藪を突いて蛇を出す愚は犯さない、俺も大人になりました! ハイハイ次の方どうぞー!」


利三「うむ、邪魔をするぞぃ」


蘭丸「帰れよ、酔っ払い」


秀満「ちょ、おま! いくらなんでもヒドいだろ、最初の端書きでオチを付けてくれた人を相手に! スイマセンね、利三さん。 今この人機嫌が悪くて、誰彼かまわず噛み付くんスよ」


利三「しばらく来ぬ内に、性格変わっておらぬかあやつ…」


蘭丸「はい、サクサク行くよー。 三組目ー!」


秀満「ええ、ちょっとぉー!?」


利三「わし折角呼ばれたのにもう終わ」(パタン)


秀満「なあ、仕事終わったら二人と話せるからって、大急ぎで終わらそうとしてない?」


蘭丸「してるぞ、ハイ次の方ー!」


秀満「もはや隠す気も無し、か…端書きで一番素が出てるのって、もしかして蘭丸クンなんじゃ?」


恒興「失礼するぞ。 おお、上様お気に入りの小姓殿か、久しいのぉ」


蘭丸「お久しぶりです、そしてご苦労様でした。 では四組目」


恒興「え、ちょっと待ってわしまだ何にも」


秀満「ちょっと待とう、本当にちょっと待とうか蘭丸クン! ぞんざい過ぎるから、仮にもゲスト相手にやる事じゃないから! 後でちゃんと兄弟水入らずの時間設けるって約束するからまともに仕事しよう! ってなんで俺がこんなにまともなキャラになってんの? キャラ崩壊酷過ぎるでしょ、さっきから!」


蘭丸「何を今更。 ここに来ている時点でキャラもへったくれもないだろう? まあいい分かった、私も少々冷静さを欠いていたな、ここからはまともに仕事をしよう」


秀満「あー良かった。 スイマセンねお待たせして、えーと信長様の異母兄弟、でも無いんだよな…ちょっと複雑な家庭環境武将、池田恒興さんです!」


恒興「もうちょっとマシな紹介の仕方ないのか? 信長様の乳兄弟であり、物心付く前から側仕えが決まっておった、まさに織田信長軍最初のエリート武将、池田恒興であるぞ? もうちょっと大きな扱いをしても罰は当たるまい、んん?」


蘭丸「結局一から十まで母親とそれを囲った信秀様、そして当の信長様頼りな人でしたよね」


恒興「ぐふっ!」(吐血)


秀満「蘭丸クン蘭丸クン、それ禁句。 すごい武将扱いで歴史に名を刻んだ訳でもなく、信長様関連の様々な文献とかで名前はよく見られてるけど、実質この人が決め手、っていう戦績も特になし。 ついでに死に際も『小牧長久手の戦い』で、なんかいつの間にか死んでた扱いだからって言い過ぎだよ!」


恒興「がっはぁッ!」(憤死)


蘭丸「あ、なんか倒れてる。 まあいいや、それじゃ四組目の人は…」


秀吉「お主ら、死人に鞭打つ様な真似は止めてやれ。 さすがに今のは哀れじゃぞ」


秀満「あ、秀吉さん来たんスね」


蘭丸「チッ! お待ちしてましたよ、いつもより遅かったですね」


秀吉「お主が伝えた嘘の時間と今の舌打ち、わしは忘れぬからな」


秀満「蘭丸クンよ、実は全方位にケンカ売ってんのって君の方じゃない?」


蘭丸「えーと、四組目が秀吉様で五組目は」


秀吉「待て待て待て待て! わし死んどらんぞ、巻の六で死んだとかいう描写あったか!? 勝手に殺すでないわ縁起でもない!」


蘭丸「でも第二部開始直後『なんかサル顔の小男が、京の六条河原で死んでた』という一文から始まったりしたら、少しだけフライングでこっち来てる、というのもアリですよね」


秀吉「無いわぁぁぁッ! 何度でも言うぞ、わしは死なん! わしは死なんぞ! 大事な事じゃから何度でも言うてやるわい!」


秀満「からの~?」


秀満「露と落ち、露と消えにし、我が身かな。 浪速のことも、夢のまた夢……じゃない! そのフリは止めぃ! 辞世の句を詠むにはまだ14年早いわ! いや待てよ、天下を獲り損ねて女子も史実ほど抱けぬなら、わしはもしかしてもう少し長生き出来るんじゃなかろうか…?」


蘭丸「あんまり『わしは死なん』とか言うと、てっきり『押すなよ、絶対押すなよ!』と思ってしまうんですが、違いましたか……チッ」


秀満「結局秀吉サンがどうなるのか、とは言っても人によっては多分想像付いちゃってるんじゃないかなー……例えばだけど満月を見て、突如巨大化して大坂城ぶっ壊したりとかは……」


蘭丸「どこの宇宙戦闘民族だ、いくら『サル』繋がりでもそれは無い」


梅雪「さっきからわし、ずっと待っておるんじゃけど?」


秀満「え、誰?」


蘭丸「どこかで見覚えが……ああ、思い出した! 本能寺の一件を知った徳川殿が、堺から浜松まで帰ろうとした時に、その横を駆け抜けていった穴山梅雪殿だ!」


秀満「おお、設定説明ありがとさん! というかチョイ役にも程があるだろ、あのワンシーンだけ出てきてその後家康さんに間違えられて殺されました、っていうオチが付く人じゃん!」


梅雪「おいこら、人の死に様にオチとか言うな! しかもチョイ役とは言うがな、わしが武田に見切りを付けて徳川方に寝返らねば、あそこまで早く武田を潰す事など出来なかったんじゃぞ! そういう意味では甲斐武田家殲滅戦において、最高殊勲者はこのわしであろうが!」


蘭丸「いや、そんな本編始まる前の話持ち出されましても…『俺、三年前に偶然買った馬券が万馬券だったんだぜ』級の過去の武勇伝ですよね。 本人以外にはかなりどーでもいい自慢ですし、じゃあ二年前とか一年前には自慢できるネタないのか、って話ですから。 というかなんだこのチョイスは、もうちょっと私たちと関わりのある、話しやすい人物居ないのか!?」


秀満「その話しやすい人物の一人なはずの、利三さん強制退場させたじゃんか。 んー、さすがにこのコーナーをこれ以上続けるのは厳しそうだから、次のコーナー行こうか!」


梅雪「え、ちょ、わし放置? 本編でもワンカットで、こっちでもこの扱い? ねえちょ」(パタン)


秀吉「ふむ、それなら『側室フィーリングカップル1対5』とかどうじゃ?」


蘭丸「ツッコミませんよ、オチが読めますから」


秀満「ソレ1対5って銘打ってますけど、実質秀吉サンが新たに5人の女性に手を出すって事と同義ですよね? 特別観覧席に信長様と寧々さんに座ってもらって、その目の前で出来るんなら提案通してもらいますけど、どうします?」


秀吉「いやスマン、わしが悪かった」


蘭丸「謝るの早いですね」


秀吉「いや、そもそもがな。 この作品わしが女子の気配を漂わせる話をせねば、女子の要素の欠片も出んくらい男ばっかりのむっさい話じゃろ!? 大体じゃ、登場人物の大半が20代後半以上、主役が50代、ちゃんとセリフのある女性キャラが帰蝶様と寧々くらいって…男女比率9対1以上じゃぞ! しかも若い方の寧々ですらも既に三十路過ぎ…さらに今流行の『転生』やら『異世界』やら『チート』やらもまるで無し! これ一体どこの層に向けての話だったんじゃ?」


秀満「あーあ、言っちゃった…作品の根幹に関わる禁句をぶちまけちゃったよ、この人」


蘭丸「しかし確かにこれは由々しき問題かもしれませんね。 容姿でも性格でもいいから何かしらの魅力があるヒロイン、と言うのは二次作品には欠かせない要素。 それが致命的に欠けているというのは、やはり無視出来ない問題と言えるでしょう。 という訳で次のコーナーはこれ! 『この作品のヒロインは誰だ!?』」



秀満「ンじゃあ手っ取り早く誰かオリジナルキャラクターでも出す? まさか実在の歴史上の人物を、女性として出す訳にはいかないでしょ?」


秀吉「いや、歴史上の人物の性別変換作品、と言うのは今や『お約束』のレベルじゃぞ? それこそマンガや小説・ゲームなどにはありふれておる、と言えるじゃろう。 いっそこの後出て来る主要登場人物全員に、女性として出て来てもらうというのはどうじゃ?」


蘭丸「秀吉殿の眼に淫欲が映って見えましたので却下します!」


秀満「うわー……この人絶対手籠めにする気だ、鼻の下も伸びてたぜ」


秀吉「いやいやいや、そんな事は」


蘭丸「じゃあ信長様と寧々さんの前で『私は新キャラは女性で出て来てほしいと発言しましたが、やましい気持ちは一切ありませんでした』って宣言出来ます?」


秀吉「ことある事にその二人の名を出すのは卑怯ではないか?」


秀満「明確な否定は無し、つまりはそういう事ッスね…」


蘭丸「よって当法廷は秀吉殿を淫行未遂の罪で有罪とします」


秀吉「異議あり!」


秀満「脱線してるぜ、話を戻そう。 結局ヒロインの存在はどうすんの? やっぱ無理、ってことで諦める?」


蘭丸「はッ! そうだ、そういえばあのキャラがいた!」


秀吉「誰じゃ?」


蘭丸「フクロウ、いるかー? フクロウー!」


フクロウ「はい、ここに。 如何なる用件でしょうか?」


秀満「うわビックリした! え、コイツ何? なんで天井から逆さにぶら下がってんの?」


フクロウ「それはまあ……忍びですゆえ」


秀吉「で、コイツ誰じゃ? 本編中に絡んだこと無くて、よく知らん」


蘭丸「信長様直属、甲賀忍びのフクロウです! そういえばオリジナルキャラクターと言えばお前がいたよな! そして確か年齢も20代前半! ヒロインキャラとしても、ギリギリ行けるだろ!」


秀満「はッ、そういう事か! それなら確かに! コイツ確か物語序盤から出てたもんな! そういう事だな、これならいけるか!?」


フクロウ「えぇと、何の話で?」


秀吉「ふぅむ、顔立ちも……うむイケる!」


フクロウ「背筋に変な悪寒が走ったのですが…本当に一体何の話で」


蘭丸「お前、性別は何だ!?」


フクロウ「……は?」


秀満「だから男か女かって話だよ! お前の本当の性別は何だ!?」


フクロウ「いや、本当の性別も何も……普通に男ですが?」


蘭丸・秀満・秀吉「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」


フクロウ「本当に、一体何を言ってらっしゃるんですか…?」


秀吉「やはり女っ気が足りんな……こんな事なら最初からコイツをくのいちとして登場させておけば、色々助かったんと違うか?」


蘭丸「若干女顔してるから、もしかしたらと思ったんですけどねー…まあ、私には負けますが」


秀満「どこ張り合ってんの、蘭丸クン? ん、待てよ…」


秀吉「どうした秀満? なんか気付いた事でもあったのか?」


秀満「信長様って、そういえばどちらでもイケる口だったよな? いや、当時としては珍しくも無い話だったんだけど、正室側室の他にお手付きの小姓とか…で、蘭丸クンもそのパターンで…」


蘭丸「そ、そうか! つまりこの作品の、真のヒロインは私だったんだな!」


秀吉「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」


秀満「ちなみに蘭丸クン、今おいくつ?」


蘭丸「本能寺の時、つまり天正十年当時で数えで18、と言った所かな。 つまり天正十二年で生きていればちょうど二十歳?」


秀満「なんてこった、年齢的な問題までクリアーしちまった!」


秀吉「いや待て! ホント待て! こればっかりはさすがにわしは認められんぞ! ヒロインというからには女子でなければならんじゃろ! コイツは史実にもしっかり記載されておる男じゃぞ! しかもなまじ美少年説が強いせいで、実は女でした展開にも意外性が無さ過ぎるじゃろ! 却下じゃ却下!」


蘭丸「序盤から出て来てて、信長様に常に付き添い、年齢はまだ十代の可能性もある見目麗しい存在…これ以上にヒロインの可能性を秘めた者がいるのなら、出してもらいましょうか!?」


秀満「自分で言ったよ……というか、振って置いてなんだがそれで良いのか?」


フクロウ「あのー、私もう帰っていいですか?」


秀満「あ、ああごめんね、すっかり忘れてたけど帰っていいよ」


フクロウ「端書き初の出番が、女疑惑立てられた上に否定したら勝手にガッカリされて、しかもその後放置とか……聞きしに勝るすごい現場ですね」


秀吉「あー、それについてはスマンと思っておる。 ホレ、お詫びにわしがよく行くお姉ちゃんのいる店の割引券やるから」


フクロウ「いりません、帰ります」


蘭丸「フ、私のヒロイン力に恐れをなしたのね…」


秀満「やめろ、その気になんのマジでやめろ。 まさかここまでノリ良くヒロインをやろうとするとは思わなかったぜ…」


秀吉「わし、今度からどんな顔で収録に望めばええんじゃ…」


蘭丸「え、秀吉殿の出番って巻の七以降にもあるんですか?」


秀吉「こういう事を平然と言い放つ、こやつがヒロインとか絶対嫌じゃぁ…」


秀満「(出されたカンペを見て)え、もう尺が押してる? どうするお二人さん、そろそろ締めに入らないといけないんだって」


蘭丸「決まっているだろう、さっさと終わらせよう! 早く終わらせて弟二人とヒロイン就任記念で祝杯上げたいし!」


秀吉「どこから突っ込んでええか分からん発言よのぅ…」


蘭丸「私に突っ込んでいいのは信長様だけです!」


秀満「やめろ、ヒロインを自称するならそういうことを尻抑えながら言うの、本当にやめろ。 というか第一部完結記念でなんつーオチだよ。 (カンペを見て)ああ、ハイハイ…二人とも、カンペ見てカンペ」


秀吉「ん、そうじゃのう…これだけは言うておかんとな」


蘭丸「そうだな、さすがにここは真面目にやろう」


秀満「んじゃ行くよー、せーの!」


蘭丸・秀吉・秀満「ここまでお読み頂き、本当にありがとうございました!」


秀吉「正直ここまで続くとは思ってもおりませなんだ、長々とお付き合い頂き誠にありがとうございます!」


秀満「これにて『信長続生記』第一部、完結とさせていただきます。 第二部はこのまま「巻の七」のその1から掲載していく予定ですので、ブックマークや更新通知をそのままにしておいて頂けますと、第二部開始が分かり易い物になるかと思われます」


蘭丸「なお、第二部開始時期は現在のところ未定、となってはおりますが……あまり長くはお待たせしないよう、力を尽くすとのことです」


秀吉「それでもやはり1ヶ月以上はお休みを頂く事になると思いますので、何卒ご了承の程を…」


秀満「その間に少しでも更新速度を維持できるように、ストック分を書き貯めておく予定ですので、開始直後はスムーズに更新も出来ると思います、どうぞお楽しみに」


蘭丸「正直極々一部の人しか興味を示さないであろう、という予想を遥かに超える大勢の方からのご支持を頂いた以上、そのご期待を裏切らぬように努力する所存です、今後とも拙作『信長続生記』をよろしくお願いいたします!」




 ~~~収録現場裏手~~~



?丸「なあ、カンペ通りに言ったのだが本当に大丈夫なのか? 自分でハードル上げてるじゃないか…」


?満「実は考えていた話が上手くまとまらなくて、頭抱えてるって聞いたぜ…」


秀?「なんというか、先行きが不安じゃのぅ……で、現時点でどのくらい書けておるんじゃ?」


?満「現時点で3話目途中らしいんですけど、後の展開を考えながらなんで、下手をすると全部書き直しになるかもしれないらしいッス…」


?丸「やれやれ……じゃ、私は弟たちとカラオケのフリータイム行ってくる! じゃあな!」


秀?「どこまでもマイペースな奴じゃ……ん? あそこにおるのはさっきの忍者ではないか?」


?クロ?「はー、やっとサラシを解けるのですね……最近段々キツくなってしまっていて…」


?満「へ? お、お前女だったのかー!」


                              信長続生記 第一部  (本当に) 完

ここまで読んで頂きありがとうございます。

しばらくお休みを頂きますが、その間に仕事と私事、体調などの色々を整えつつ、書き貯めておこうと思います。

お楽しみ頂けました皆様には、第二部も変わらぬご愛顧を賜りましたら、これに勝る喜びはございません、何卒拙作『信長続生記』の第二部もよろしくお願いいたします。

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