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信長続生記  作者: TY1981
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信長続生記 巻の五 「頂上決戦」 その11

            信長続生記 巻の五 「頂上決戦」 その11




 堀秀政は最近、特に思い出すことがあった。

 他でもない本能寺での一件の後、逆賊・明智勢と対峙し、光秀の娘婿である明智左馬助秀満との一連のやり取りである。

 正直に言ってしまえば、羨ましかった。

 自らが信じる、仕えるべき主に殉じたあの男が。

 己の信念のままに生き、己の忠義のために死ぬ。


 「主君を七度変えて一人前」などと口走る者もいる中で、あそこまで己の生きる道を真っ直ぐに定めて、その上で命を散らしたあの男が羨ましい。

 それに比べて自分は今、何をしているのか。

 羽柴秀吉という稀代の実力者、彼に従う事に不満は無い。

 今回のこの別動隊への編成に入れられたのも、羽柴様からの要請という名の命令で、軍監として付けさせられているだけだ。

 発案者の池田恒興、同道を申し出た森長可、羽柴様が身内に手柄を立てさせたくて、名目上の総大将としてお守りを押し付けてきた羽柴秀次、それらのお目付け役として自分に白羽の矢が立った。


「お前さん程の者でにゃあと、あやつらだけでは不安でのぅ……何とか一つ、頼まれてくれんか?」


 申し訳無さそうにそう言ってきた羽柴様に、まさか嫌だと言う訳にもいかない。

 自分の能力の高さを認めてくれている、それは純粋に嬉しいものだ。

 それを証明するかのように、羽柴様は自らの名字、羽柴姓を名乗れと言ってくれたし、領地も畿内の要所の一つ、近江佐和山9万石だ。

 上様に続き、己が才覚でのし上がった羽柴様からも、そこまで高い評価を得ているというのはやはり嬉しいし、誇らしいとは思う。

 だが明智討伐の戦も終わり、その後の柴田殿をはじめとした旧織田家臣たちの内紛、あの戦から以後、自分の中ではどうにも冷めていくものを感じていた。


 明智討伐時には、敬愛していた上様の仇を討つという感情があったためか、己の中でも燃え上がり、滾るものが確かに感じられたというのに。

 今となっては、もはやこの世にあの御方がいないのだ、という事が日増しに思い起こされ、その一方であの明智左馬介が最期に見せた潔さが、事あるごとに脳裏をよぎる。

 いっそ、明智討伐後に腹を切って、殉死でもすれば良かったか。

 そんな考えすらたまに浮かぶほどだ。

 気鬱の病、恐らくはそういった類のものだと自分に言い聞かせ、今宵何度目かも分からぬ溜め息を放つ。


 眠れぬ夜はいつもこうだ。

 そしてここ最近は、眠れぬ夜が多い。

 殉死が出来なくとも、いっそ隠居して仏門にでも入り、上様の菩提を弔うというのもいいかも知れぬ。

 どうせこの戦が終われば、羽柴秀吉の世となるのだ。

 ならば羽柴様子飼いの若手、親類縁者たちから煙たがられ、やがては追い落とされる様なものになるくらいなら、自分から幕を引くのも潔いかもしれぬ。


 自分は今でこそ重用してもらってはいるが、これだっていつまで続くか分からないのだ。

 だが考えてみれば、後を継ぐべき子がまだ幼い。

 かつての我が名、「久太郎」を継がせたあの子がせめて元服するまでは、堀家は自分が守らねば。

 地面にゴザを敷き、その上で外した具足を枕に、ボンヤリとしながらそんな事を考える。

 そんな秀政の元に、慌てながらも地面に片膝を付き、息を整えながら伝令が「申し上げます! 只今お味方の別部隊が、夜襲を受けておるとの由!」と、陣幕の向こうから声を張り上げてきた。


 それまでの鬱々とした感情が一気に晴れる。

 どうにも寝付けず、閉じてはいるものの意識だけは手放せずにいた秀政の眼が、カッと見開かれて身体を跳ね起こす。

 すぐさま外していた具足を手に取り、陣幕の向こうにいる伝令には「構わぬ、報告を続けよ!」と先を促した。


「前方の森勢、後方の秀次様の部隊に、同時に夜襲がかけられたとのこと! 我らの所には未だかかって来てはおりませぬが、前方と後方の両部隊より至急援軍を請う、と」


「相分かった! 我が部隊を三つに分け、一つを森勢、一つを秀次様への援軍に差し向けよ、わしが指揮する部隊は周囲の警戒に当たる! そのように」


「敵襲ッ! 敵襲だぁぁッ!」


 秀政が具足を付けながら指示を下していると、遠くから叫ぶような声が聞こえた。

 秀政が指示を出し終える前に、徳川軍は堀勢にも攻めかかってきたようだ。

 小さく舌打ちをした秀政が、あらかた具足を装着し終えて陣幕から出る。

 かがり火近辺以外の場所は、夜の闇で塗りつぶされている。

 それでもそこかしこから動揺の気配は伝わってくる。


 味方の別部隊が夜襲をかけられていると知り、それを知った直後に自分の所にも敵が来ると知ったら、それは確かに慌てるのも無理はない。

 だが驚くほどの壊乱ぶりに、思わず秀政の眉間にしわが寄った。

 「死にたくねえ!」「どっちに逃げりゃあいいんだ」「敵はどこにいるんだ、見えねえぞ」などと口々に叫びながら、それぞれがそれぞれに好き勝手な行動を取っている。


「まずは兵を落ち着かせよ。 この状態ではどの道他の部隊へ援軍に向かわせることは出来ん、我らは目の前の敵の迎撃に全力を尽くすぞ!」


「ははッ!」


 秀政の指示に、伝令に来た武者は慌てて走り去っていく。

 近くにいた兵たちに「落ち着けぃ、まずは持ち場を守れ!」と叫びながら、秀政は脱いでいた兜を被り直し、思わず苦笑した。


「下手な考え休むに似たり、か……まずは戦って生き抜いてから、考えれば良いだけの話であったな」


 先程までの気持ちが嘘のように晴れ、再び己の中に滾るものが蘇る心地がする。

 厭世的な気分を感じていた自分が、まさか戦で、しかも不利な状況で再び感じるものがあるとはな。

 万事においてそつなくこなし『名人』と渾名された堀秀政が、小姓が牽いてきた馬に乗り、馬上から号令を発する。


「森殿も秀次様も奇襲を受けて混乱している! これを救えるのは我らだけぞ! 我らが奮起すれば味方は持ち直す! 我らが敗れれば味方は全滅じゃ! それを肝に銘じて戦えぃ!」


 一斉に、とまではいかなくともそこかしこから「おぉ!」と声が張り上がる。

 とりあえずこれで混乱している兵たちは持ち直せるはずだ。

 どうしてこちらに攻めてくる部隊が遅れたのか、その理由までは分からぬがこの際それはどうでもいいことだ。

 さあ誰だかは分からぬがかかって来い、我が部隊だけは他のようにはいかぬぞ!

 信長にその才を愛された男に向かうのは、同じく信長にその武勇を賞された男、『徳川の守護神』本多平八郎忠勝である。




 森長可の指揮する部隊は、完全に混乱していた。

 まさか別働隊として移動してからわずか一日、そこでこんな奇襲を受けるなど、こちらの動きが読まれていたとしか思えない。

 森勢は突如襲いかかって来た軍勢に、散々に蹴散らされた。

 無論歩哨は立っていたし、夜の闇の中でも辺りの警戒を欠かしてはいない。

 だが、そもそもその歩哨に立った人間が敵方の間者であったなら。


 『隠れ軍監』は自分達にしか聞こえない、専用の連絡笛をもっている。

 それで連絡を取り合い、警戒している所の隙をついて、他の歩哨の人間を無力化。

 有り体に言えば騒がれぬように殺してそっと地面に寝かせ、かがり火から遠ざけておけばよほど近くにいかないと、まるで見張りをサボって眠っている様にも見えるのだ。

 そうして足音を殺して陣地の極力そばまで近づいてから、全軍で一斉に襲いかかったのである。

 数の上では森勢の方がやや多かったが、奇襲が成功した際にはその程度の兵力差など物の数ではなかった。


 森長可は兜を付ける間も惜しんで槍を持ち、自ら迎撃に出た。

 こういう時は大将自らが最前線に立ち、己の武をもって兵を鼓舞し、逆境を撥ね退ける。

 長可の尊敬する父は、そうして『槍の三左』の異名を取ったものだ。

 小姓などが「せめて兜を」と、持っては来ても「無用!」と断じて、槍を振るい続ける。

 大将自らの槍働きで、周囲の兵たちは段々と落ち着きを取り戻していく。


「どうしたどうしたッ! 夜襲なんぞという姑息な真似は出来ても、この鬼武蔵と真っ向から槍を合わせる気概を持つ者はおらんのかッ!! 徳川には腑抜けしかおらぬようだなッ!?」


 あえて怒鳴るような大声で、味方を鼓舞しながら敵の眼を己に引き付ける。

 音に聞こえた鬼武蔵、森長可自慢の二つ名を名乗る事で、森武蔵守長可ここにありを示す。

 近づいて来る者を次々と自慢の槍で薙ぎ払っていると、松明を掲げた馬の口取りと、その口取りが牽く馬と馬上の男、さらに一人の従者が長可の正面から近づいて来た。

 その堂々とした風体に、長可が槍を構え直して警戒を露わにする。

 自然とその周囲から敵味方双方の兵が遠ざかり、わずかな空白の地帯が出来る。


 長可があまりにも槍を振り回しながら叫ぶもので、巻き込まれてはたまらないと感じた森勢の兵たちは、既に遠巻きにしながらそれぞれに近くの敵へ迎撃に向かっていた。

 せいぜい長可の近習たちが数名、長可の背中を守りつつ、鉄砲や弓を用いて牽制するくらいであった。

 そして今、長可の槍の間合いの少し手前、そこで一騎の騎馬武者と従者と口取り、と思わしき一団が足を止めた。

 長可の後ろの者たちは、松明を掲げる口取りに狙いを定め、いつでも矢を放てるように構えている。

 だが長可はそんな近習に手を掲げて、「無用じゃ」と構えを解かせた。


「徳川には武辺者も多いと聞く、どうせなら夜襲なんぞというつまらぬ真似をせずに、堂々と向かってくれば互いに楽しめたものを! お主は何者じゃ、名乗られぃ!」


「…そうじゃな……テンカイ、とでも名乗っておこうか」


「はぁ? なんじゃその奇怪な名は? この森武蔵守を愚弄するかッ!」


「本当の我が名を知りたくば、一騎討ちにて我に勝ってみよ。 さすれば教えて進ぜよう」


「…やはり愚弄するか! この鬼武蔵をコケにして、ただで済むと思うなよッ!」


 激昂して、長可が槍を構えながら突進をかける。

 すると騎馬武者の三人は踵を返し、長可とは逆方向へと駆けていく。

 その様に一瞬だけあっけに取られたが、すぐさま長可は頭に血を上らせ、槍を構えたまま追いすがる。

 夜の深い闇の中ではあるが、馬の口取りは松明を掲げたまま走っている。

 その松明の明かりを目印にすれば、たとえどこに逃げようとも見落とすことは無い。


「待てぃ、臆病者めがッ! 夜襲をかけ、敵を愚弄して逃げるのが徳川のやり方かッ!」


 槍を構えながらの全力疾走の最中でも、怒号を放ちながら追いかける長可に、従者の口から「さすがの体力」という言葉が漏れ出す。

 馬の口取りも、やはり松明を掲げながら走っているせいか、松明はやけにゆらゆらとしてはいるものの、その明かりは消えることは無い。

 長可は従者すら置き去りにするほどの速度で松明に向かって突進し、ギリギリで槍の間合いに入ったと思うと同時に、それを勢いよく振るった。

 すると、松明の火は突如として消え去り、長可がそれを見て驚愕すると同時に、足に何かが引っ掛かって体勢を崩し、耐え切れずにそのまま地面へと転がった。

 「ぐぅッ!」という呻き声を上げながらも、槍だけは手放さずにすぐさま体勢を立て直し、片膝を付いた状態から立ち上がろうとするも、その首筋に金属の冷たさを感じ取り、奥歯を噛み締めた。


「おのれ、面妖な技を使っての騙し討ちとはッ! 見下げ果てたぞ、徳川ぁッ!」


「わしは徳川家の人間ではない」


 鬼、と呼ぶに相応しい形相で叫ぶ長可に、その首筋に刀を突きつけながらそう言い放った人物は、近くの暗闇に向かって「明かりを」と指示を下した。

 その指示を受けて、先程消えたと思った松明に再び火が灯され、その明かりと熱が長可の顔に届いた。

 するとその松明の明かりに照らされて、自らの前にいつの間に近寄って来たのか、先程の騎馬武者の従者が長可の前に立っていた。


「兄上、ご無沙汰しております」


「は? あ、な……成利、か? バカな、お前、なぜ? いや、もしやわしはすでに」


「内々にお話ししたき事がございます、まずはこちらに向かってくる従者たちから離れましょう」


「あ、ああ……足がある……死んでおる訳ではないのだな?」


 混乱しすぎて、目の前にいる蘭丸と自らの足を触って、実在する、生きているという感触を確かめてから、明かりを消された状態で蘭丸に手を引かれ、長可はその場から離れていく。

 数秒後には、最後に灯りをともされた場所に辿り着いた近習たちだったが、そこからは完全に長可と騎馬武者の一団を見失ってしまった。


「殿! 殿! 返事をなさって下さいませ、殿!」 


「ご無事ならお声を! 我らが助けに参りますぞ、殿ー!」


 近習たちの悲痛な叫びも、それを返す者はいない。

 なぜなら彼らが探し求める人物は、そこから大分離れた場所に向かって、今も駆けている最中であったからだ。

 そうして、もはや小さな明かり程度ではロクに見付けられないくらい離れた所で、ようやく一行は足を止めた。

 森勢にかかっていった部隊は、ある程度まで損害を与えたらすぐに兵を引けと言ってある。

 ほどなく奇襲をかけた部隊は引き上げ、『隠れ軍監』たちにより森長可がおびき出された先で討ち死にした、という話が広がっていく事だろう。


「はぁッはぁッはぁッ……ここまで、来ればもう、大丈夫でしょう…」


「ぜぇッぜぇッぜぇッ……お前、ここまで、走らせる、必要が、あったのか……?」


「水、飲まれますか?」


「おお……忝い」


 あまりに息が上がっている兄弟を見て、馬の口取りをしていたフクロウが、そっと竹筒の水筒を差し出した。

 松明を片手に持ちながら水筒を差し出してきた男に、何の警戒心も抱かぬまま長可は水筒に口を付けて、中の水をぐいぐいと飲み干していく。

 フクロウからしてみれば、その水は長可に渡す前に蘭丸に渡し、毒が入っていない事を示してから渡すつもりだったのだが。

 そんなフクロウの思惑とは裏腹に、蘭丸が手を伸ばすより早く長可が手に取り、しかもそのまま中の水を飲み干してしまった。

 その様を見て、フクロウは警戒し無さ過ぎるのではないかとも思ったが、恐らくそんな余裕がないほど喉が渇いていたのだろう、と思って自らを納得させた。


 一方の蘭丸は「あぁ…」と、情けなさそうな顔をしていたが、恐らくこの兄は弟に対してなんら遠慮する事のない兄なのだろう。

 フクロウは蘭丸や長可と並走して走っていたが、元々が夜目と脚力を買われて『隠れ軍監』となった男であり、たとえ夜の闇の中でもこの程度の距離なら、息が上がることは無かった。

 そういう意味では、馬の口取りをしながらその馬上にいる武者と、さらに森兄弟を先導するのに、この男ほど向いている者もいないと言える。

 そしてその武者、「テンカイ」と名乗った馬上の男も、ずっと馬に乗ったままであったために、別段疲れた様子は見せていなかった。

 そして飲み干した水筒をフクロウに突っ返して、長可は息を整えたばかりの弟に詰め寄った。


「ぷはぁぁぁ……やっと落ち着けたわ…それで成利よ、お主生きておるのなら何故今まで黙っておったのだ! 長隆(坊丸)も長氏(力丸)も、あの本能寺で上様に殉じたというに、貴様何故こんな所で生き恥を晒しておる! いや、それ以前に何故わしに報せなんだ! 全て吐けッ!」


「承知しております。 全てをお話するために、このような時を利用して兄上の所に参ったのですから……それと、実はもう一方ご紹介しなければならない方が…」


 長可が今にも掴みかからんばかりの顔で蘭丸に詰め寄り、蘭丸はそれを宥めながら騎馬武者の方へと視線を向ける。

 視線を向けられた武者は、ちょうど馬から降りて二人の所に歩み寄ってきた。

 しかしその武者を見るなり、長可はこめかみに血管を浮かべて持っていた愛槍を蘭丸に押し付けながら、つかつかと自分からも歩み寄っていき、手が届く距離まで来るなりその胸倉を掴み上げた。


「貴様、先程はよくも愚弄してくれたのぅ。 誰かは知らぬが、わしにあのような真似をして五体満足でいられると思うなよ、あぁんッ!?」


 その形相はまさしく「鬼」であったが、面当てをしたままの武者はそんな長可に対して、一向に怯えや恐怖の感情を表さなかった。

 その態度がまた長可の癪に障り、胸倉を掴んだ左手はそのままに、右手を拳に変えて強く握り締めた。

 その様子を見て顔色を変えた蘭丸が、今度はフクロウに槍を渡して羽交い絞めの要領で長可の行動を阻んだ。


「兄上、兄上! 後生ですから! それだけは、それだけはなりませぬッ!」


「放せ愚弟めがッ! 大方こやつが貴様の命の恩人だとか、そんな所であろうがッ! だが先程のわしをコケにした真似は許せぬ、せめて一発殴らせぃ!」


 森兄弟のそんな様子を見て、フクロウはそっと武者に視線を向ける。

 夜の暗闇は、フクロウの持っている小さめの松明で多少は軽減出来ている。

 だがその明かりに照らされた武者の顔は、未だ面当てでその顔の大部分を隠していた。

 しかし夜目が効くフクロウにのみわずかに見えた口元が、笑みの形になっているのを見てフクロウは顔をしかめた。

 目の前の人物がこの状況を楽しんでいると確信したフクロウが、当人たちを無視して出しゃばる訳にもいかず、一人でそっと途方に暮れることになった。

森長可、少なくとも現時点では生存確定です。


なお「テンカイ」と名乗ったのは個人的なお遊びもありますが、地球儀を見て世界の広さ、そしてこの世の天と海に果ては無い、と知ったあの人物が『天』と『海』という漢字を用いた名前を名乗るのも、そうあり得ない話ではないのでは? という考えがあったからです。

『明智光秀=天海』説には少々懐疑的な思考を持っておりますので、ならばいっそ自分の描く話の中だけでも、その要素を完全に失くしてしまおう、という試みでした。


歴史には諸説入り乱れた様々な考えや逸話が存在しますので、あくまでこれもその中の一つの物語、架空のお話の一つとして受け止めて頂ければ、と思います。

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