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初めてのツッコミ

再び書きました。

どうぞ見てやってください。

あと、感想などなど、受け付けておりますので時間があればよろしくお願いします

三題噺『学校 寄席 高速』(50分)


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


今日は朝から緊張している。

起きた瞬間からピリピリだ。

理由は……今日が高校の文化祭だからだ!!

それだけではない。

その文化祭の個人発表で漫才を披露するのだ。

個人発表というのは、本来、バンドを組んでいる人たちが演奏するというもの。

……なのだが,それを募集するポスターに、『バンド、合唱、漫才、なんでもござれの個人発表!!みんな、生徒会までヘイカモン!!』と、書かれているのを見て、「一緒に漫才やらね?」と冗談で言ったら、

「おう、やろうぜ漫才!!」

ノリノリだったのだ。

――自分で言いだしたことだけど、なんでやね~~~ん!!

生徒会もほんの遊び心で書いていたらしく、「え、あ、漫才……ですか?……わかりました」と、ぎこちない受け答え。

多分、自分たちが書いたことだから後には引けないのだろう。

まあ、引き返せないのは僕も同じだけど……

――冗談なら書くんじゃね~~よ!!

当然のことながら、学校で漫才をするなんて入学当初は思ってもみなかった。

というより、今でも夢なんじゃないかと疑ってしまう。

いや、夢であってほしい……の方が適切だろう。

「ネタ……どうする?」

これが、最初に考えるべき問題であり、最大の問題である。

「そんなものは俺たちには必要ねーよ!!」

ドドーン!!

「……って、え?どういうこと??」

――まさかの全てアドリブですか??いや、無理だから。って、まさか……な。いくらなんでもそれは……

「5分間、アドリブで笑いをとろうぜ!!」

「できるかーーー!!」

今思い出すと、これが親友に初めてツッコミをした時だったように思う。

結局、ネタは作らなかった。

何度も、「ネタ……ホントに作らないの??」と聞いたのだが、「なんでやねん!!」の一言で会話が終了してしまう。

――もうどうにでもなれ……

そして、オーディション。

みんながピリピリとしている中、親友はマシンガンのようにしゃべり続けていた。

緊張で気が気でなかった僕に全くお構い無しにしゃべりかけてくる親友を恨むとかよりも、素直に尊敬してしまう。

――ホントに……どうしよう……。

「カマキリーさん、お願いします」

ついに、僕らの番がやってきた。

ちなみに、『カマキリー』というのが、僕達のコンビ名だ。

由来は、「コンビ名は??」と聞かれた時にそこにカマキリがいたからだそうだ。

そう、これは親友が勝手に決めたものだ。

僕としてはもっとかっこいい名前が良かったのだが……。

……

舞台へと上がる。

心臓が跳ね上がりそうなほど鼓動を強くする。

心配そうな顔をしているのを見て親友が僕を元気付ける。

「大丈夫。俺に任せろ!!」

少し、心強かった。

――大丈夫……なのかな?

音楽が流れ、僕達は舞台の中心へと進む。

「「どうも~~。カマキリーです。よろしくおねがいしま~す」」

決めてあるのはここまでだ。どうするんだよ~オイッ!!

僕は親友の顔を見た。

プロの顔をしていた。

「ここで、相方から、一発芸をやりま~~す!!」

そのとき、僕の頭の中は真っ白になった。

こんなやつに安心した僕が馬鹿だったのだ。

何かしないと、何かしないと、何かしないと。

頭の中がグルグルと回り、気分が悪くなった。

すると、横から思いっきり頭を叩かれ、

「面白くね~~よ~~!!」

の一言。

「まだ何にもやってないだろうが~~!!」

切れる一歩手前。

しかし、審査員(生徒会)はくすくすと笑っていた。

「いや~、変な顔してたから、顔芸かなって思って」

「もとからこんな顔ですけど!!って、お前の方が変な顔じゃねえか」

「そ、そんなあ。私、お嫁にいけない……グスン」

「いや、お前男だから。お嫁にはもともといけないから」

「ひどいわ!!私たち、ずっと愛し合ってたじゃない!!」

「寝言は寝て言え!!というか、お前は永遠の眠りにつけ!!」

「そこであなたは寝込みを襲おうとしてるのね。まあやらし」

「寝込みを襲うかも知れねえが、数秒後にはお前は八つ裂きになっているだろうな」

「ホントに襲われる!?」

っとまあ、こんな感じに進行していった。

「「どうも、ありがとうございました!!」」

正直に言えば、何を言ったのかはっきりとは覚えていない。

あのときだけ、時間が高速で過ぎたかのようだった。

だが、この後も順調に進み、それなりに笑いがとれたことだけは覚えている。

不思議な感覚だった。

すごく緊張して、苦しかったのに、少し楽しいような気もした。

…………

結果、僕達は受かってしまったのだ。

親友は「当然だ」と胸を張って高笑いを続けている。

「お前は戦隊ものの悪役か」

軽くそう突っ込むと、また小さな笑いが起こった。

時は流れ、今に至る。

僕達の出番は次だ。

ついさっきまでのライブ会場にいるような雰囲気が一瞬にして一掃され、舞台は寄席へと変貌を遂げた。

緊張するがウキウキもしている。

結局、オーディションと同様にアドリブでやる事になったのだが、前回ほど不安は無い。

そして、僕達は、舞台の中心へと足を進めた。

僕は中学生の時、5回ほど学校で漫才をしたことがあります。


あれって、すごく楽しいんですよね!!


そのときのことを思い出して少し懐かしい気持ちになりました。


いや~~、青春時代ってやつですねぇ~ww

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