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旅立ち編_間章_2_覗き見

少し時間が戻り、宴会後、入浴を済ませた後。


お風呂での話題のせいで、どうにも妹の独占欲を刺激してしまったようだ。ミヤビはシェラフの中でいつも以上に強くセイカに抱きついていた。


ミヤビも寝づらいのではないかと思ったが、姉の胸に顔をうずめたまま寝息をたてている。


宴会やら、妹を落ち着かせるやらで、セイカは中途半端に目が冴えてしまっていた。


ひとことで言えば手持ち無沙汰だった。


退屈しのぎに、今稼働している無人兵器のカメラにアクセスしてみることにした。


まず、コグモのカメラ映像が目に入る。直接繋がっている事もあり真っ先に繋がる。ちなみに、培養槽床面でツチグモと合体している時はツチグモのカメラ映像が出る。


横になっている自分の後頭部が見えた。


次はツチグモのコンテナ車上、天窓に陣取るアントのカメラ映像だった。

宴会を行っていた地点に焚き火の明かりが見える。カズサ達が夜警を引き受けてくれているのだろう。かなり頑なだったが理由があるのだろうか。


ツチグモ上のアントであれば動かしても起きているのはバレないだろう。静かに方向を変えて周囲を見渡す。


焚き火の灯りがカメラの視界から外れると暗視モードに切り替わった。白黒の映像で周囲を見渡す。


車両がまとまって停まっている外側に強めの灯りが見えた。別々の箇所に3箇所。輸送部隊の誰かが見回りをしているのだろう。


念のため、外側にいるスコルピウスのサブカメラに繋いで確認するが、案の定輸送部隊のメンバーだった。あのゴーグルはたしか装甲車を運転していた気弱な男だ。


引続き、ツチグモ上のアントで周囲を見渡す。

ふと、停車している車両の間で人影を見かけた。明かりもつけていない。何者かと重い、アントのカメラを最大望遠にして確認すると……輸送部隊の女性だった。


「何してるのかしら……」


コソコソと周囲を伺い、大型の輸送車両の向こう側に消えた。

想像できる候補としては……。


お手洗い。しかしそれは専用のテントがあったはずだ。


つまみ食い。あれだけ食べた後で?食事量は人によるし可能性はあるが、焚き火の所へいけば夜警をしている面々の夜食をわけてもらえそうだ。


ネコババ。輸送車両付近のため、これが一番可能性が高いだろうか。


なんだか楽しくなってきた。

これは答え合わせをしなければ眠れなさそうだ。


あの辺りにはコロニーも停まっている。大型の車両には死角になりやすい側面や後方を確認するためのサブカメラが付いている。コロニーも例外ではなく、アントの出入り口ハッチ部分に異常確認用のカメラがある。


ネットサーフィンをする気分で無人兵器のカメラをポンポン開いていく。そして、見付けた。


「いた」


結論だけ言えば軽率だった。


見付けた光景を目にして、セイカは口を空けたまま固まってしまった。


確かにそこに女性はいた。


何なら女性だけではなく男性も1人いた。


2人はとても密着していた。


服ははだけていた。


そして、激しく動いていた。


具体的言うと腰が。


セイカはカメラの接続を切った。

長く息を吐いて落ち着こうとするが、身体が熱く、下半身がムズムズする気がする。息も少し荒い。


たぶん、カズサが今晩の夜警を任せてほしいと言ったのはこれだろう。アルコールを解禁してハメを外した男女が何をするかと考えれば想像できたはずだ。


今さら後悔しても、目に焼き付いた光景は消えないし、それに起因した身体の反応もすぐには収まってくれない。


とりあえず深呼吸するしかなく、途方にくれていると。


「姉さん?」


胸もとから声がした。


----------


ミヤビは実のところ、声をかける少し前に目が覚めていた。


普段より密着していたこともあって、もぞもぞと動くセイカに気づいて目が覚めてしまったのだ。


姉を見上げると、何もないところを見ている。この様子は知っている。無人兵器の送ってくる映像を注視している時、こんな感じになる。


だが、様子が変だ。


口元を押さえているが、姉の息が荒くなっているのが分かった。目を凝らしているというより、目が離せなくなっている感じな気がする。


ふと、姉の手が姉自身の乳房を掴んでいることに気付き、察した。


そして、とりあえず声をかけることにしたのだ。


セイカは声をかけられるとビクリと身体を震わせてミヤビに目を向けた。


暗いが顔も真っ赤になっている……と思う。


それとなく、トイレに誘導しよう。自分はできる妹なのだと、離れようとした。


「あっ……ん……」


セイカの声と感触で気付いた。

姉の胸を押してしまった。

それも先端を。


嬌声が漏れてしまった姉と出させてしまった妹で気不味い空気が流れる。セイカにいたっては羞恥で泣き出しそうな顔をしている。


「姉さん……トイレ?」


苦し紛れに、そんな事を口にした。


「そ、そうね……。食べすぎたのかしら」


話に乗ってきてくれた。内心、安堵してもぞもぞと姉からの離れると、セイカはそそくさとトイレの方に消えていった。


姉を見送ると、ミヤビはため息をついて瞳を閉じた。すぐに寝付ける気はしなかったが狸寝入りで誤魔化すことにした。


10分……20分は経っただろうか。

姉とコグモの歩く音が耳に入った。


姉が頬に触れるのが分かる。ミヤビが寝てるか確認しているのだろう。


眠っていると判断したようで、姉はもぞもぞとシェラフの中に入ってきた。少し息が荒いのは自己処理したためか。甘酸っぱい香りが鼻腔を撫でる。

セイカはため息をつくように息を吐いたかと思うと、呼吸の音はすぐ寝息に変わった。


ミヤビは目を開けると、姉の顔を見る。瞳は閉じている。だが、眠っているか確認するためお腹を指でつついてみた。反応はない。


ミヤビはシェラフの中に潜り込んだ。姉の下腹部前まで潜ると、鼻で深く息を吸う。石鹸の甘い香りに酸っぱい匂いが混じり、甘酸っぱい香りが鼻腔を満たした。


やはりというか、していたようだ。特に姉の手は真新しい石鹸の匂いがした。


姉の香りに包まれながら、姉が声を抑えつつ自慰行為を行っていたところを想像していると、ミヤビ自身もスイッチが入ってしまった。


いったん処理したとして、シェラフに入ると否応なく姉の香りはするわけで……今晩眠れるか不安になりつつ、ミヤビもトイレへと向かった。

覗かれるのではなく、セイカが覗く話でした。


姉のスイッチが入ってしまったタイミングで攻めていれば、最後までできたのではないかと気付くのは、ミヤビが自己処理を終えた後です。


次は再び本編です。

ここまで読んでくださったあなたへ感謝を。

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