頭痛の種
しいなここみさま主催『朝起きたら企画』参加作品になります。
が、当初はそのつもりじゃなかったのは内緒です。
ああ、頭が痛い。
取引先との折衝。
部下の教育。
上司とのあれこれ。
職場周りには頭痛の種が蒔き散らされている。
まるで人為的に蒔かれたかの様なソレは、俺の頭をとことん痛めつけてくれる。
ガンガンと、痛む。
朝起きて、
今日も今日とて頭が痛い。
まるで外来植物が脳内に根を張り巡らしたかの様に、頭の全面を頭痛が襲う。
後頭部はズキズキと。
こめかみはじわじわと。
前頭部はちくちくと。
側頭部は殴られたかのようなズーンという痛みがただ俺を襲う。
目の奥、鼻の奥まで痛くなってきた俺は、ふらつく頭を押さえながら、それでも頭をスッキリさせようと洗面所に立ち――
目を見開いた。
頭から……俺の頭から無数の『芽』が出ていたのだ。
………………頭痛の種が、芽吹いた?
その荒唐無稽な思考に苦笑しながら俺はそれを引っこ抜いた。 このままじゃ会社に行けやしないからだ。
はあ、頭が痛い……。
その日の勤務も無事……ではないが終了し。
それから朝の日課に頭痛の芽を抜くという作業が加わった。
この頭痛の芽、抜いても抜いても生えてくるのだ。 頭の痛い話である。
イヤ、考えてみたら当然か。
この頭痛の種はいつも誰かが蒔いている。
その種そのものをどうにかしないとこの作業は終わらないだろう。
全く、この頭の痛いのに余計な事を考えさせるなんて……何て頭の痛い連中だろウ。
ドウにかならないモノなのだろうか?
ズキズキと痛む頭デ考えル。
馬鈴薯の皮を剥きナガラ、考エル。
朝食ヲ終え、俺ハ柳刃包丁を鞄ニ仕舞イ込む。
頭痛ノ種ヲ処分シタラ、きっとコノ痛ミモ治マル事ダろう。
ズキズキ……ズキズキ……
アア……頭ガ痛イ……。
頭ガ痛インダ…………。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ザクッ………………………………………………………………グザッ………………………………………………………………ズッ………………………………………………………………




