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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

頭痛の種

作者: 笹門 優
掲載日:2025/10/25

しいなここみさま主催『朝起きたら企画』参加作品になります。

が、当初はそのつもりじゃなかったのは内緒です。



 ああ、頭が痛い。



 取引先との折衝。


 部下の教育。


 上司とのあれこれ。



 職場周りには頭痛の種が蒔き散らされている。


 まるで人為的に蒔かれたかの様なソレは、俺の頭をとことん痛めつけてくれる。

 ガンガンと、痛む。



 朝起きて、

 今日も今日とて頭が痛い。


 まるで外来植物が脳内に根を張り巡らしたかの様に、頭の全面を頭痛が襲う。


 後頭部はズキズキと。

 こめかみはじわじわと。

 前頭部はちくちくと。

 側頭部は殴られたかのようなズーンという痛みがただ俺を襲う。


 目の奥、鼻の奥まで痛くなってきた俺は、ふらつく頭を押さえながら、それでも頭をスッキリさせようと洗面所に立ち――



 目を見開いた。




 頭から……俺の頭から無数の『芽』が出ていたのだ。



 ………………頭痛の種が、芽吹いた?


 その荒唐無稽な思考に苦笑しながら俺はそれを引っこ抜いた。 このままじゃ会社に行けやしないからだ。

 はあ、頭が痛い……。



 その日の勤務も無事……ではないが終了し。


 それから朝の日課に頭痛の芽を抜くという作業が加わった。


 この頭痛の芽、抜いても抜いても生えてくるのだ。 頭の痛い話である。



 イヤ、考えてみたら当然か。


 この頭痛の種はいつも誰かが蒔いている。

 その種そのものをどうにかしないとこの作業は終わらないだろう。



 全く、この頭の痛いのに余計な事を考えさせるなんて……何て頭の痛い連中だろウ。


 ドウにかならないモノなのだろうか?


 ズキズキと痛む頭デ考えル。


 馬鈴薯の皮を剥きナガラ、考エル。




 朝食ヲ終え、俺ハ柳刃包丁を鞄ニ仕舞イ込む。



 頭痛ノ種ヲ処分シタラ、きっとコノ痛ミモ治マル事ダろう。


 ズキズキ……ズキズキ……


 アア……頭ガ痛イ……。


 頭ガ痛インダ…………。




………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ザクッ………………………………………………………………グザッ………………………………………………………………ズッ………………………………………………………………

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˖˚☼企画概要☼˚˖    ↓起きたら、こうなった
朝起きたら企画
― 新着の感想 ―
どこまでも異物の頭痛の種。 我が事として向き直ればもしかしたら芽吹かず共存もあり得たかもしれませんが、徹底抗戦の姿勢でしたね。 この場合、栄養として取られているのは落ち着きだったり冷静さだったりする…
実家から初夏にもらった大量のジャガイモ。(兄が植えて収穫したもの) いまだに料理しきれていないのが残っていて、それらが芽を出し、ときどき芽を摘んでいるのですが、あとからあとから出てきます。 本編の頭…
花壇(せかい)からゴミ()が減って、赤いお花()が咲きました…?(がくがくぶるぶる) ビ、ビバ! フラワーランドッ!!(謎フォロー)
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