03
かなり急に時間が進むが、放課後。
作者が面倒くせぇとのことだから許してもらいたい。
特に書くことも無いから書かれても同じだと思うがな。
校門を出るとき、玲香がそこに居た。
誰かを待っている様子だ。
「あ、西条君」
話しかけられた。
「おう。誰かを待ってるのか?」
「うん。お姉ちゃんがクルマで迎えに来るから」
クルマで送迎か。
却って安全かもしれないな。
この高校なら特に当てはまる。
「あ、大我くん!」
呼ばれたので振り向くと、美里が居た。
美里の約50m後方に膨大な殺気が見えた。
たぶん親衛隊だろう。
「工藤さんもいるね。二人で何やってるの?」
「ああ、ただ話していただけだ」
親衛隊の殺気が膨張してきた。
「ふーん。工藤さん、たしかさっきからここに居たよね?大我君を待ってたの?」
こいつ、とんでもない方向に振りやがる。
「残念だけど、実はお姉ちゃんを待ってるの。クルマで迎えにくるから」
「へぇ。お姉ちゃんってどんなクルマ乗ってるの?」
「よく分かんないけど、実際に見てみたら分かるわ」
たしか、美里はクルマに興味があったな。
かく言う俺も結構興味がある。
そう言うことで、工藤の姉を三人で待つことにした。
学校の敷地内では、膨大な殺気が膨れ上がっていた。
美里タン親衛隊は、彼女の居ないところでは暴虐無人に振る舞うが、目の前にいると何も出来ない。
「あっ、来たみたい」