九章 準備完了
登場人物紹介が出来ない。
俺達は新たな仲間、破菜を連れて集合場所へ向かった。
「破菜。お前移動手段はあるのか?」
破菜の個性は破壊。個性では移動が出来ないはず。
「一応あるけど。。。」
「嫌なのか?」
破菜は少し嫌がっているようだ。
「嫌ではないのですが。ただこれはあまり見せたくなかったんだけど。仕方ないか。」
破菜はそう言うと体を少し前に倒した。
直後、背中から黒い大きなものが生えた。
惡魔の翼だ。
「これ服が破けるからあまりしたくなかったの。それに怖がるかと思って、」
「今更のことだ。別に驚かないよ。それに俺も同じようなものだ。」
俺はそう言って背中から翼を生やした。
魔魅は前とは違い黒い炎に包まれた。大きさはそれ程ではないが初めて見る姿だ。
「さぁ。行くとするか。」
俺はそう言ったがどの方向に進めばいいか分からない。
「「今向いている方向から東へまっすぐです。」」
「魔魅喋れるのか?」
「「一応喋れますよ。」」
まぁいいや。取り敢えず魔魅の言った方向へ進む。
今は多分四時くらいだ。まだ明るいが昼よりは暗くなっている。
「急ごう。」
俺は二人に言ってからスピードをあげた。
後ろを見てもちゃんと付いてきている。だが何故か違和感がある。どれだけ進んでも穴がない。
「少し降りよう。」
俺は穴が何処にあるかを調べるために一度降りた。
「何をするんですか?」
「ちょっとな。」
俺は地面に手を置く。俺は深呼吸してから地面を軽く押す。
穴の位置、近くにいる人の数、それらを確認した。
「お前ら。ここから動くな。」
穴の位置を確認してから言った。
破菜は問いかけた。
「何かあったの?師匠。」
「あぁ。穴の位置に三人いる。しかも俺達の仲間じゃない。」
俺は二人に動くなとキツく言った。
二人は頷いた。二人は約束事を破る人ではない、と思う。
俺はゆっくりと穴の位置に近ずいて行った。場所は今の位置とそれ程遠くはない。
俺は三人の事を肉眼で確認した。三人は軽い悪ふざけではないようだ。綺麗に穴を埋めている。
俺は一度二人の元へ戻る。二人に来いと言っ
てからまた穴の位置に近ずいて行った。
また肉眼で確認出来る場所まで移動した。
俺は二人に移動するように指示し、三人三角型で囲むように配置についた。
コミュニケーションは魔魅の力を使い直接脳内で会話することにした。
『二人共。近くに石はあるか?』
『あるよ。』
『あります。』
『よし。俺が合図を出す。合図は零だ。俺がそう言ったら石を投げろ。呉々も相手に当てないように。』
『了解。』
『了解です。』
俺は念の為左腕と右脚を獣にした。
右脚は龍脚に。左腕は獣腕に。
『・・・・・三・・・・・二・・・・・一・・・・・零!』
俺達は一斉に石を投げた。敵には当たらず敵の足元に落ちた。音に気づいた三人は石の飛んできた方向を向く。俺は二人にもう一つ指示を出した。
『俺が奴らの前に出る。俺が苦戦している時は指を鳴らして合図を出す。そしたら二人は俺をアシスト。魔魅は見えないところから攻撃。場所を敵に把握されたらバレずに移動。破菜はもし二人以上残っていればその内一人を相手に。』
『了解。』
『了解です。』
俺は左腕、右脚共に元に戻す。相手に分かりやすいように歩いて敵の視界に入る。
「なんだ?てめぇ。」
年は大体三十前半と見ていい。
「俺が空けた穴を何故埋めるんだ?」
「お前が空けたのか。それは仲間に位置を知らせる為か?」
「そうだ。」
「そうか。なら仕方ない。俺達の縄張りにデカい風穴空けたお前が悪い。ここで死ね。」
敵はこちらに向かって攻撃を仕掛ける。俺は簡単に避ける。相手の個性が分からない以上反撃は出来ない。相手は何度も何度も攻撃を仕掛けてくる。俺はそれを避けるばかり。
「なんだ?反撃してこないのか?」
「お前の攻撃が遅すぎるから避けた方がもて遊べて面白い。」
「んだと?てめぇ喧嘩売ってんのか?お前ただただ雑魚だから反撃しても効かねぇから避けてるだけなんじゃねえのか?あ?」
「・・・・・・・なら食らってみな。」
俺はその一言を放ち、右腕をゆっくりと後ろに引く。
「おういいぜ。やれるもんならやってみな!」
これがこの男の最後の言葉となった。
俺は相手の顔目掛けて拳を出す。相手の顔はバラバラに砕け散る。頭の付け根からは血が吹き出ている。
「お前なんて事しやがる!」
もう一人の男が襲ってきた。俺はまず相手の足を攻撃。骨を折る。立てなくなった所をつく。今回は首元を斬る。頸動脈が抉り出る。
残りの一人は怯え腰を抜かしている。
これなら狙いやすい。
残りの一人は体をバラバラにする。
穴が小さくなったため、俺は新たな穴を作るため地面を強く踏む。
穴を作り直した後、二人の元へ行く。
「終わったぞ。」
「私木を調達します。龍神さんは食べ物を集めてください。破菜さんは近くに川があるので水を取ってきてください。これバケツです。」
俺は魔魅の言う通り食べ物を調達した。四人はまだ帰ってこない。
「アイツら遅いな。今何処にいるか分かるか?魔魅。」
「分かりますよ。今は四人ともこちらに向かっています。」
「そうか。」
破菜は首を傾げる。
「その″四人″と言うのは仲間なの?」
「そうだ。」
俺は食料を食べる。
「四人を待つか。」
俺はそう言って四人を待った。
「ごめん兄さん。仲間見つからなかった。」
弟は残念そうに言った。
「大丈夫だ。俺達が見つけた。」
俺は弟と瞬時に破菜の事を紹介した。
「私はハーフなの。敬語が苦手だから敬語は余り使わないわ。宜しく御願いね。」
「せ、積極的だね。ハーフ?何と何のハーフ?」
「神と惡魔よ。」
弟は驚く。瞬時も驚いている。初めて見る顔だ。
そこに親父と麻那子が帰ってきた。
「おぉ。新たな仲間か。俺は再期。宜しくな。」
「私は破菜。個性は破壊。神と惡魔のハーフよ。宜しく。」
親父は神と惡魔のハーフと聞いても余り驚かないようだ。
破菜は俺達に自己紹介を済ませた。
「なぁ。思ったんだが、母親や父親は?」
親父は破菜に質問する。破菜は答える。
「呼んだら来ると思いますよ。」
「そうなのか?まぁ呼ばなくていいけど。」
そんな感じで楽しくお話をした後に
「もう寝よう。」
と俺は言った。
皆賛成。俺達は眠りについた。
俺は目を覚ます。魔魅のおかげで朝早く起きれるようになった。
「皆を起こすか。」
今回も魔魅と俺しか起きていない・・・訳ではないようだ。
「破菜は朝に強いのか?」
「私は朝に強い方だから結構起きるのが早いのよ。」
俺は二人と一緒に皆を起こした。
出発の準備を済ませ、皆を待つ。
「準備出来たか?」
「出来た。」
皆準備が整ったようだ。
「さぁ行こう。北海道へ」
破菜はまた首を傾げている。それに対しては移動しながら話すことにしよう。
俺達は北海道へと足を踏み出した。




