八章 次元を超えた仲間との闘い
登場人物紹介
亜衣奈 破菜
二十歳 誕生日 五月七日 髪の色 赤黒
個性 破壊
龍神と再期に続く三人目のハーフ。個性を使っていると裏の顔が出る。惡魔の微笑みのような顔になり、凶暴性が増す。龍神のことを尊敬して師匠と呼んでいる。
あれから二日程経つが七人目は見つからない。何度か人を見つけていたが手伝ってくれる奴はいない。大体は殺しにかかってくる。
ホントに面倒くさい。
「魔魅。今の俺達の位置は?」
俺は魔魅に今の現在地を訪ねる。
「・・・・・・今は青森県です。」
そろそろ北海道に着きそうだ。だがあと一人は仲間が欲しいところだ。
俺はしばし考えてから皆に告げる。
「少し引き返そう。」
皆はそれに賛成。
俺達は十三キロ程戻る。
「ここは手分けして探しましょう。」
魔魅はそう提案した。
これにも皆賛成。
「だが一人は流石に危ない。二人一組で探そう。」
という訳で二人一組に分かれた結果
一組目 魔魅・龍神
二組目 再期・止時
三組目 瞬時・麻那子
という結果になった。
「じゃあ集合場所はここな。分かりやすいように地面に穴を空けていく。」
俺は二割程の力で地面を叩いた。縦幅五メートル、横幅十メートル程の穴を空けた。
「これなら簡単に埋められることはない。さぁ別れるとしよう。」
そして俺達は分かれた。
俺・魔魅ペアは南へ。再期・止時ペアは西へ。瞬時・麻那子ペアは東へ。
俺・魔魅ペアは移動速度が皆とは段違いに速い。だから一時間だけでもかなりの距離を移動することが出来る。
対して一番移動速度が遅いペアは瞬時・麻那子ペアだ。瞬時は行きたい場所へ瞬間移動が出来るが自分から三十メートルの場所にしか瞬間移動が出来ない。麻那子は毒霧を滑るようにして移動している。簡単に表せばサーフィンのようなものだ。再期・止時ペアに関しては止時が移動が出来ない。時間を止めれば良いのだがそうしてしまうと再期が動けない為、再期が止時を担ぐ形になる。
まぁそれはさて置き、俺・魔魅ペアは速度が速いため森を抜けた。その後に一番戦闘跡が少ない建物に降りた。戦闘跡が少ないと言っても痕跡が多い。戦闘した数は少ないものの、一回の戦闘がかなり長引いたのだろう。
俺は痕跡を調べ、魔魅は人が居ないかを確認した。痕跡はかなり濃い。傷跡や柱を壊した跡、焼け尽きたような人の跡もある。この痕跡を見る限り乱雑な闘いをしたのだろう。
一方魔魅は人は見つけられなかったようだ。
俺達はこのあとどのように動くかを考えていた。その時だった。
「魔魅。伏せろ。」
俺は魔魅にしばし強くそう言った。
魔魅は軽く頷き頭を抱えて伏せた。
後ろからこちらへと近ずいてくる足音が聞こえる。俺はしゃがみ、足音のする方向を向いた。人が見える。一人。いや、三人。多分それ以上だ。
相手は俺達がこちらに気付いたのが分かり、足を止めた。
俺はゆっくりと立つ。
「魔魅。お前は万が一の事を考え戦闘態勢になれ。」
数秒程睨み合いが続く。俺は一歩踏み出した。相手も同様に足を一歩踏み出す。
俺は相手は闘う気ではないと判断した。相手も同様にそう判断したのだろう。俺は肩の力を抜き、相手に近ずいた。相手は大勢を起こし、俺のことを待っているかのように立っている。
「・・・・・・・俺の名前は守蛇龍神。お前は?」
自己紹介はまず自分の名前から。
「・・・・私の名前は亜衣奈 破菜。個性は破壊。」
「そうか。俺の個性は変身。龍と人狼のハーフだ。」
ハーフのことも自己紹介に含めた。
相手、破菜は驚いたような顔をしている。
「貴方もハーフなのね。」
少し喜んでいるような感じがした。
「私もハーフなの。」
「そ、そうなのか。何と何のハーフなんだ?」
テンションが高い。
「私は・・・・・・・」
『た、溜めるな。』
神も気になるらしい。珍しく喋った。
「神と惡魔のハーフなの。」
「う、嘘だろ。。。」
この世界では神は頂点に君臨する種族。それに神の次に君臨する惡魔のハーフと来たもんだ。
『俺の同僚にいた。惡魔と結婚をしたという奴が。』
『そいつは男か?女か?』
『女だ。』
まさかこんな奴が人間と混ざって生きていたなんて。
「まぁ驚くのも無理はないね。お母さんにこの事は言ってはいけないように注意されていたから。」
当たり前だろ!
俺はそうツッコミたくなったが抑えた。
「あ、そうだ。守蛇さん。」
「龍神でいいよ。で?どうした?」
「龍神さん。私と戦いましょう!」
「・・・・・・・・・・は?」
『・・・・・・・・・・は?』
一瞬だけ理解が出来なくなった。神は驚いて出した声らしい。
俺はその言葉を聞いた時に思った。
『俺死んだわ。あ。俺龍のハーフだから寿命か龍の(死ぬ程の)攻撃じゃないと死なないんだった。』
この時俺はかなりテンパっている。
「べ、べべ、別にいいが。」
「テンパりすぎですよw龍神さんw」
魔魅はテンパっている俺を見て笑う。
俺は少し冷静になる。
「そう!なら場所を変えよう。」
そうして俺達は場所を移動した。
広い野原に移動した俺達はすぐさま戦闘態勢になった。
「手加減しないよ。龍神さん。」
「俺もだ。行くぞ!」
先手は俺が動いた。まず試しに足元を攻撃した。足に力をいれて一割の力で蹴る。当たった感覚はない。それを感じた俺はすぐ様反対側の左足に力をいれる。左足を上へと振り上げる。こちらも当たった感覚がない。そこで俺はあることに気づく。
『!後ろかッ』
俺は振り返る。頭に重い衝撃がかかる。
「いててて。」
「素晴らしい。頭を破壊したのに死なないなんて。これは破壊外があるわ。でも一つ気に入らないことがあるわ。本気ではないわね?」
「お前も本気じゃないだろう。お互い次は本気で行くとしようか。」
俺も破菜も終始笑顔になっていた。
俺は今出せる百パーセントの力を右手に集めた。
破菜も同様に力を右手に溜めた。
俺と破菜は同時に地面を蹴る。
俺と破菜は衝突した。その瞬間、ビックバンのような爆発が起きた。大地には裂け目が生まれ、空は雲を失う。
俺と破菜はしばしの間動かなかった。
それから俺は振り返り、言った。
「チェックメイトだ。」
俺の身体には少し傷が出来ている。破菜の右腕は無くなっていた。
「そう、ね。。。」
破菜はその場に倒れ込む。俺は膝を付いた。
魔魅は倒れ込んだ破菜の手当をする。
「出血が酷い。このままだとすぐに死んでしまう。どうすれば・・・・・・」
「任せろ。」
俺は左腕の動脈を切った。
左手首から血が爛れる。左手を破菜の右肩に垂らす。
「!!!!!!」
破菜は奇声を挙げる
「少しの辛抱だ。我慢するんだ。」
俺はそう言いながら破菜の体を抑える。
それから十秒程経過してから破菜は気を失う。
「ど、どうなったんですか?」
魔魅は心配そうに言った。
「大丈夫だ。あと二十秒もすれば腕が戻って目を覚ます。血も止まったようだしな。」
俺はそう言って破菜が目覚めるのを待った。
あれから二十秒程経過した。
破菜は目を覚ます。破菜は少し混乱したような状態だった。
「何故無くなったはずの右腕がある。な、なんで?」
「それはな。俺の力を取り込んだからだ。」
破菜は顔を上げる。そこには俺と魔魅がいる。
「ど、どういうこと?」
「お前は痛みで記憶が少し無くなったようだな。俺は龍のハーフだって言っただろう?龍は同じ種族同士と戦わないと傷が出来ないんだよ。(親父が以前に話した)だからその血をお前の損傷した部位の付け根に血を垂らしたんだ。」
俺は詳しくではないが説明した。
「私の血液型はB型。龍神さんの血液型もB型なの?」
俺は少し溜めてから言った。
「俺は昔から血液型が計れなかったんだよ。だから俺の血は何型か分からない。」
破菜と魔魅は「そうなんだ。」と興味無さそうに言う。
「あれ?でも龍神さん体の傷が治ってないよ?どうして?」
「お前の力が強大すぎたんだよ。俺が言うのも何だけど、」
「そ、そうなんだ。なんかごめん。」
「お前が謝ることじゃない。第一、俺はお前の右腕を損傷させてるしな。」
俺と破菜と魔魅は笑った。破菜の右腕が治ったから笑えているが治っていなかったら笑い事ではない。
「なぁ、破菜。頼みがあるんだ。」
俺は破菜に仲間にならないかと訪ねた。
破菜はしばしの間考えてから言った。
「分かった。」
「いよっしゃー!やっと七人目がみつかったー!」
「おめでとうございます。龍神さん。」
俺は喜んだ。魔魅も喜びを祝った。
「一ついい?龍神さん。」
「ん?なんだ?」
破菜は改まったような口振りで言った。
「師匠って呼んでもいい、、ですか?」
破菜は敬語を使うのが苦手なのだろう。発音がおかしい。俺は微笑んで答えた。
「お前の呼びたい呼び方でいいよ。あと敬語じゃなくてもいいから。」
「あ、ありがとう!」
破菜は喜んだらしい。
「破菜。俺達に付いてきてくれ。」
「分かった。師匠!」
俺達は新たな仲間と共に集合場所へ戻った。
また期限が開くと思います。御了承願います。




