裸足卒業
ナイフの謎は置いておくとして、これからどうするべきかと考えよう。
最後に見たアンケート通り、此所が無人島であると仮定して考えてみる。
まずは、水と食料が必須だろう。あとは寝れる場所か。
現在位置からだと、海、砂浜、森が見える訳だが……。
まず海は論外だろう。
見渡す限り他の土地らしきものが見えないのに、身一つで海に向かうのは嫌だ。
食料という面では、魚が採れるかもしれないが、やはり何も道具がないというのは無理がある。
砂浜はどこまで続いているのかもわからない。
正直砂浜を歩いて、島の外周を知りたいという気持ちはある。
もしかしたら、無人島じゃなくて、海水浴場や船着き場とかあるかも知れないし。
しかし無人島だった場合を考えると、1日歩いても何も見つからない可能性がある。
やはり最重要は森に入って水と食料の確保だろう。
右手には果物ナイフ。他は黒の上下服のみという心もとない装備だが、まぁなんとかなるだろう。
意気揚々と森に入ってみることにする。
10歩も進行せず森の入り口まで戻ることになった。
理由は単純明快だ。
裸足で足が痛い。
とてもじゃないが、このまま森を進める気はしない……。
とりあえず即急に、簡易的な靴を作る事にした。
入り口付近の木から、蔓と木の枝を折り取る。
木の枝の表面が平らになるまでナイフで削っていく。
残念な事に切れ味が絶望的なまでに悪い。無理矢理削っていく。
削ってる最中にナイフから、何か音が鳴った気がしたが確認してみるも、ヒビなど入ったわけでも無いため無視する。
やっとの思いで、枝の両面が若干平らになったものを4本用意できた。
板2本を蔓で一枚の板のようにまとめて、その上に足を乗せる。
あとは蔓でぐるぐる巻きにして靴代わりとして活用する。
まぁ、裸足よりは痛くないだろう。
不恰好過ぎるが仕方ない。
気を取り直して森に入る事にした。