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Links / Revolutionized Warfare  作者: やたか
第七章「Enemy Territory」
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13

 力があった。


 それが偽りのものであっても、鎖に繋がれていても、それでも、力があった。だから、行使した。


 そこが知らなかった世界であっても、遠く彼方にある世界であっても、記憶の中に埋もれていく世界であっても、それでも、そうしなければならなかった。


 ただ、己のために、心を守るために。


 だが、それだけなのか?


 それだけだ。


 ネームドは、自問し、自答し、そして、空を仰いだ。


 夜が終わろうとしていた。


 そして、その時が訪れる。


 プログラムが定められたタスクを起動する。


 <警告>

 <管理者権限によって自壊命令が宣言されました>

 <制御システムはオーダーに従い自壊プログラムを実行します>


 運命から逃れることはできない。そう女神が告げるように、機械音声は感情なく告げた。


 人型の心臓が軋み鳴る。


 燃料電池から過剰に放出されるエネルギーは、膨大な熱量へと変わり、機体を内部から融かしはじめる。漆黒の装甲は赤熱化し、それを纏う人工筋肉は白煙を上げることさえ許されず、炭化し崩れていく。


 終わりまで、間もない。


 言葉はない。


 ベルは、スリープは、ノーマッドは、ジェーンは、そして、ネームドは、ただ、空を仰いだ。立ち竦み、寄りかかり、両の手を広げ、或いは、膝を抱え、空を仰いだ。


 五人は、遠く彼方にある遥かな蒼穹を視ていた。


 夜明けを視ていた。


 赤と青とが交じり合う瑠璃。


 空が白み霞んでいく。


 透明な夜明けが、


 全てが白く、


 臨界。


 オーバーロードによって生み出される超高熱、そして、メルトダウンによって誘起する低速爆轟による自壊。機動装甲歩兵ストラティクスは、その欠片さえも残すことなく、この世界から失われた。


 アヴァロンは、誰に名を知られることなく、誰に畏れられることなく、ただ、死を撒き、そして、逝った。

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