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桐生  作者: 深月桂
9/25

9.自分達は

すぐにタオルで顔を隠しながら慎太のお母さんと桐生が走ってきた。

「し、慎太……」

「私たちが来たときには、もう……こんな感じで……」

悠子が説明した。

「警察には連絡しました。救急車は必要ないと思って呼んでないです」

御琴が言った。

「そう……あ、ありがとうね。ちょっと、出てもらってもいいかな……」

「はい」

「ちょっと二人きりにさせてな……」

慎太のお母さんが絞るように声を出した。

「行こう」

自分達は小屋の外に出た。


「慎太まで……なんで殺されたんだろう」

陸が言った。

「家畜まで殺すなんて、何か消したい証拠でもあったのかな?」

証拠……。こんな台詞を聞くとどこかのサスペンスドラマのようだ。

パトカーのサイレンが聞こえ、警察が到着した。

「君達が第一発見者かな?」

「そうです」

「じゃ、場所を案内してもらおうか」

「こっちです」

御琴は堂々としていて頼もしかった。

彼はずっと、冷静さを保っていた。


自分達は軽い取調べの後、家に帰らされた。

佳魅は宗の時も第一発見者だったので、少し長かった。その間に宗の日記を読むことができた。

それは今年の春から書かれていた。

4月x日

時よ止まれ お前は美しい

頼むから、進んでくれるなよ。辛いじゃないか。


4月1x日

望んでいたものを手に入れたと思い込んでいるときほど、願望から遠く離れていることはない。

僕の願いは叶うのかな。


4月2x日

今日出来ないようなら、明日もだめです。一日だって無駄に過ごしてはいけません。

僕は今日を、明日を、大切にしたい。今という時間は二度と訪れないから。


5月x日

人間は常に迷っている。迷っている間は常に何かを求めている。

僕が求めるのはただ一つ。自由だけ。


5月1x日

消えろ、消えろ、束の間の灯火、人生は歩く影に過ぎぬ。

僕はただ、舞台の上で踊らされているだけなのだろうか。


5月2x日

生きるか死ぬかそれが問題だ。

用は覚悟が必要なんだ。僕はもう持ってるけどね。


6月x日

君が、僕の代わりにこの物語を伝えてくれ。皆が納得いくように、ありのままに。

僕は誰にも伝えられなかった。この日記は僕の親友として、僕の話を伝えてくれるかい?


この数日後、宗は死んだ。

たしかに、この日記を見たところでは自殺と見られてもおかしくないだろう。

だが、あの死に方は……。

ではこの日記は偽装だというのか?でも、筆跡は宗にとてつもなく近い。詳細は鑑定士じゃないからわからないけど、自分にはそう見える。

もし、これらの死が他殺だとしたら、何を狙っての殺害なんだろう。自分達も狙われていたりするのだろうか。


詰まってきました。必死にがんばります。

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