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桐生  作者: 深月桂
12/25

12.蔵入陸

チャットにて。

「ね、佳魅。君ホントに何も見てないの?」

陸からのチャットだ。

「見てないよ」

「佳魅なんか隠してるんじゃないの?」

「なんでそういうこと言うのかな」

悠子がかばった。

「二つも最初に発見するなんて偶然にしてはでき過ぎよ」

陸が反論した。

「犯人探しなんてやめてよ、私たちの中に犯人がいるなんて思えないじゃない」

紫苑も佳魅をかばった。

「やめろよ。もう一切こんな事で喧嘩するなよ。もう俺出るから」

そういうと御琴はチャットルームから退室した。

「私も。じゃあね」

「私も」

紫苑と悠子が退室した。

「俺も出る。じゃあ」

佳魅が退室した。

陸が無言で退室した。


翌日、学校にて。

自分が学校に着いた頃には陸以外の皆は着いていた。珍しい。

「おはよう」

「おう、おはよう」

「おはよう」

挨拶を返したが、皆どうしたんだろう。

朝礼直前に陸が登校してきた。

沈黙。

気まずい雰囲気が流れた。

先生が入ってきた。

「おはよう。今日特に連絡は無い。君達からは何かあるかな?」

「……。」

「無いな。じゃあ朝礼終わりだ。解散」

教室は静かになった。


その日一日陸は誰とも、一言もしゃべらずに過ごしていた。

だが、自分は帰り道に聴いてしまった。

紫苑と御琴の会話。

「今日は私たち、陸を無視しちゃったのかな」

「結果的にはそうなるな」

「私たち言い過ぎちゃったよね、昨日」

「袋叩きにしちゃったよな」

「私明日謝ろうと思う」

「俺も」

「じゃあ、また明日」

「じゃあね」

ただ、お互い話しかけずらかっただけなのだ。

少し安心した自分だった。


その日のチャット。

「陸、気まずそうだったね」

悠子が投稿した。

「うん」

佳魅が返事をした。

「明日は話しかけてみようよ。孤立させたらかわそうじゃない?」

紫苑の投稿。

「こんな時だからこそ、みんなで一つにならなきゃいけないことを分かってくれたら僕らを疑うこともやめてくれるよ。きっと」

御琴。

「そうだね」

「そうしよう」

「チャットルームには来てくれるかな」

「分からないけど、来なかったら学校でいいでしょ」

「そっか」

「じゃ、また明日な」

御琴が退室した。

「じゃあね」

「また明日」

「ばいばーい」

皆が退室した。


翌日。

自分が登校してきた時間より先に来たクラスメイトはいなかった。

席についてしばらくぼーっとしていると担任の先生があわてた様子で入ってきた。

朝礼には30分早い。

「君しか登校してないか?」

自分は黙ってうなずいた。

「そうか。いや、ついさっき入った情報なんだが……、陸が交通事故に合ったそうだ」

心臓が止まるかと思った。

昨日、明日は仲直りしようと話していたばっかりなのに……。

こんな結果、誰も望まなかっただろう。

「ああ、君には言ってしまったが他のクラスメイトには言わないように。朝礼で僕の口から言うから。じゃあな」

先生は教室を出た。

自分は一人、教室で呆然としていた。

あとがき……。書くことなくなってしまいました。はい。というかもともとあとがきを長く書く人間ではないんですけれどね。いつもありがとうございます。そして完結までどうかよろしくお願いします。それではまたいつか。

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