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桐生  作者: 深月桂
11/25

11.何故こんなことに

2週間ほどあと、学校は再開された。

宗が死んだ場所には花や、お菓子が。教室の宗と慎太の席には花が置かれていた。

もう二人は居ないんだ……。そう強く実感してしまった。


今日一番乗りだった自分は誰もいない教室で一人、外を眺めていた。

「おはよう」

陸が登校してきた。

自分は振り返って挨拶を返した。

今日は陸、早いな。

「おはよう」

「おはよう」

悠子と佳魅が着た。

「陸、登校中大丈夫だった?危ないことなかった?」

「大丈夫。二人は?」

「何も。佳魅がついてるから大丈夫」

「うん、大丈夫だよ悠子、俺が君を守るから」

うわー。佳魅言っちゃったよ。彼氏だよー。

くそー、リアルだなー。

なんて思った。ごめん、嫉妬だ。いや、付き合うっていいな、という意味で。

朝礼ぎりぎりに紫苑と御琴が着いた。

「おはよう」

「遅刻するかと思った……」

「なんかあったの?」

「いや、特にこれといってなかったんだけど、何か怖いから一緒に行こうって紫苑と話したんだよ。」

「そしたら私が忘れ物しちゃって、家まで一緒に戻ってもらったの」

「そうなんだ。よかったね、遅刻しなくて」

陸が言った。

「うん」

担任が教室に入り、朝礼が始まった。

「今回、二人が残念なことになった。まず皆で黙祷をしよう」

皆が目をつぶった。

「さて、いつまでも悲しんでいるわけにはいかない。僕達は生きているんだからな。先に進まなければならない。そこで、進路調査用紙を提出してもらおう。今週末だ。判ったな」

「はい」

ぽつぽつと声が聞こえた。

「終了。解散」

宗の机にある花から白い花びらが一枚落ちた。


昼休み、自分達は掃除をしていた。

「な、佳魅。宗を最初に見つけたのお前だろう?」

「そうだよ」

「その……どんなんだった?」

「……悠子から聞いたけど、そのまんまだよ」

「凶器って同じだった?」

「は、どういうこと?」

「宗の遺体の近くにあった凶器と慎太の近くにあった凶器はどんなだった?」

「どっちも包丁って感じだった」

「普通の?」

「うん」

「種類はぜんぜん違ったけど。それにすごい刃こぼれしてたけどね」

「猟奇的なところから、同一犯……かな」

「そうかもね」

そんなことを話し合って昼休みが終わった。


それからしばらく、進展の無い日々が続いた。

自分達は何かにおびえながらもそれなりに日々をすごしていた。

事態が急変するまでの一ヶ月間警察のほうも進展がなかった。

それが皆にとっても苦痛だったのだろうか。

自分が思った最悪の展開。

クラスメイト同士で犯人探しが始まってしまった。


これからもよろしくおねがいします。では。

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