拝啓、何処かの母へ。僕はどうなるか分かりません。敬具
一応昨日途中まで書いたんですが消えまして……。
かなり萎えたんで今日になっちゃいました。
夕刻、俺は城から帰ってきたアルヴィスさんに一通の手紙を渡され、それに目を通した。
……ん?朝?昼?リーナちゃんと遊んでた。以上。
それは置いといて今は手紙である。
内容はこうだ。
『 アリシア・セーヌ・フォン・クラウセル、リディア・セーヌ・フォン・クラウセルが命ずる。
この竜の涙を見つけた鑑定士を日の曜日、十の刻までに王城へ連れて参れ。
(なんか凄い印)』
…………何この強制召喚令状。
「ナナシ君、何と言うか……すまないな」
「いえ、でも今日は少し疲れました。あと、日の曜日までお世話になります」
図々しいと思いながらも、そう言って俺は昨日貸してもらった部屋に戻った。
-アルヴィスside-
彼は怒っているだろうか……。
彼が部屋に戻っていく後姿を見ながらそう思う。
いや、考える事もなく怒っているだろう。
あの草原で私が興味本位で声を掛けたりなどしなければ、彼がお礼などと言ってくることも無かっただろう……。
私が誘ってしまったせいで、荷物を持たない彼は礼などすることができないのだから。
鑑定眼に自信があるといったのは彼自身だが私は貴族、一般階層だと思われる彼には何を渡せばいいか分からないだろう。
私だってもし仮にだが王族に対するお礼の品など、迷った末に無難な値段の装飾品などにするに決まっている。
だが彼は金すら持っていなかったし、一般階層の旅人が持つ路銀などたかが知れている。
だから彼は自分の秀でた部分をカードとして切ったのだろう。いや切るしかなかったのか……。
貴族の中には機嫌を損ねただけで平気で首を刎ねる輩など山のようにいる。
私も貴族だ。彼も出会った早々の貴族の機嫌を損ねるようなことはできなかったんだろう。
……彼にはすまないことをした。
もし王女様らが彼に何か無理をさせようとするならば、できる限り力を貸そう。
……今日は私も疲れたな。
「私も休む。明日は自分で起きてくるまで部屋に誰も入れないでくれ」
そう執事に伝え、自室に戻った。
-side out-
部屋に戻って少し冷静になると色々な考えが頭をよぎる。
俺が王城に雇われるくらいなら構わないが、飼い殺しのようになるんではないかとか。
アルヴィスさんに何か迷惑が掛かっていなければいいが……。
もし、アルヴィスさん達に何かあるようであれば何としてでも食い止めよう。
何か打算のようなものがあったとしても、結果的にあの人は右も左も分からない俺にとても親切にしてくれたんだ。
それを仇で返すことだけはしたくない。
そんな決意と一抹の不安を胸に抱きながら、俺は寝台に横になった。
……というかまず、日の曜日っていつだ?
またもグダグダ。
だめだな全く。
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