ミザリーさんの探し物
だいぶ間が空いてしまいました。
最近仕事が忙しくて残業の嵐でした。
すいません言い訳です。
「で、ミザリーさんはさっきから何をしてるんですか?」
あの後逃げようとしたミザリーさんを捕まえて近くの喫茶店で尋問中です。
店の中には余り人も居らず、コソコソ喋ってても怪しまれることは多分ないだろう。
「特に理由はないよ。ただあんたの鑑定眼の秘密を知りたかっただけさ」
うん、ミザリーさんそれが理由というものです。
「それで?どんな修行をしたんだい?」
修行?まぁおそらくどれだけの物を鑑定してきたのだろうとかそういう意味だろう。
ここは正直に教えたほうのがいいかな?
どうせ王様達にはバラしたしな。
「これを言うとミザリーさん達鑑定士の人達からバッシングされそうなんですけど聞きますか?」
「構わないさ。鑑定眼は多くの物を見ることでしか上達しないものだからね。どんな理由でも何も言わないさ」
本当だろうな?
というか最初に鑑定したものが竜の涙だしな。あとミザリーさん作のレプリカ。
「言質はとりましたよ?」
「……?ええ」
「俺の眼にはそのモノの情報が視えるんです。例えばミザリーさんの変装でもそうですね。変装しているだけで俺の眼にはミザリーさんという情報が視えています。姫様たちの木像もそうだし、悪戯を見破ったのもそれです。まぁ信じるかどうかはミザリーさん次第ですがね」
「……ふ」
「ふ?」
「ふざけるんじゃないよ!何だいそれは?反則でしょうが!」
ミザリーさん爆発……怒らないって言ったのに……。
「でも別にコレで鑑定士を始めようとも思ってないんで安心してください」
「私はそんなことを言ってるわけじゃないんだよ。あんた今まで何してたんだい?腕に覚えがあって鑑定もできるって凄いことだよ?」
あれ?ミザリーさん俺が記憶無いの知らなかったっけ?
「俺、記憶喪失なんですよ。竜の涙を鑑定したのも草原で茫然自失としてるところをアルヴィスさんに拾ってもらったお礼ですし」
「そ、そうだったのかい。悪かったね」
顔は冷静そうなのに叫んだり落ち込んだりなかなか忙しい人だなとか謝ってくれてるミザリーさんを内心笑っていると、真剣な顔をして質問してきた。
「ダメもとで聞くけど、あんた[エロスの眼]って知らないかい?私が探してる宝石なんだけど」
どうやらミザリーさんの目的はそれらしい。
「その宝石に何か思い入れでも?」
「母さんの死ぬ前の課題で探せってさ。親離れできたらすぐに見つかるさって言われたけど見当もつかないしね。とりあえずこの国に腰をすえながら探してるのさ。」
「なるほど、親離れね。ミザリーさんの母親もなかなか難しい課題を出すものですね」
「まさか、何か分かったのかい?」
正直分かったけどね。これは自分で見つけなきゃ意味がないもんだ。
「えぇ、場所もある程度予想できてますが、自分で探すことをお勧めします」
「そうかい。頑張って探すよ」
「ではアドバイスを一つ、探し物っていうのは得てして近くにあるものですよ」
俺がそう言うと、少し頭に疑問符を浮かべながら頷き店を出て行った。
あれ、ミザリーさん支払いは?
俺コーヒー一杯だけなんだけど?ミザリーさんケーキとかパフェとか食べてたよね?
武器が買えなかったらどうしてくれるなどと思いながら支払いを済ませ武器屋に向かった。
久しぶりに書きました。
文才が迷子です。
ミザリーさんもなんかおかしいことになってますが許してください。