【脱糞ざまあ】新米冒険者ですが嫌な先輩が絡んでくるので脱糞させてざまあします
第3弾【脱糞ざまぁ】冒険者食堂で嫌な先輩に食事を台無しにされたので脱糞させてざまあします
【これまでのお話】
新米冒険者ジャンはロベール先輩の陰謀で土蜘蛛の巣に追い込まれるが、赤髪少女の助力で大量討伐を果たし、先輩が脱糞失神する中、巨大魔石を得て英雄扱いとなる。
換金のためギルドへ行くと、先輩が手柄を横取りしようとするが、噓がばれ、ロベール先輩の悪態に反応して魔道具が発動し、再び失神脱糞してしまう。真実を語ったジャンは高く評価され、魔石は高額換金となり、報酬は3倍になったのだった。
僕は、最近登録したばかりの新米冒険者ジャン。
僕達は今、初迷宮討伐のお祝い兼打上で冒険者食堂に来ている。
冒険者食堂の中でも聞くところによるとここは高級店らしい。
でも、土蜘蛛の大量討伐で魔石が山ほど手に入っているし、なにしろ大型魔石の件で報酬が大幅アップしている。
これは、少しは、贅沢してもいいのかも?
僕は期待と不安のなか、食欲だけはいっぱいに、冒険者食堂の門をたたいたのであった。
「ジャン、せいぜい期待しとけよ、基本的にここはめったにこられねえ店だ。」
「そ、そうなんですか。トマスさん。」
探索小隊の隊長トマスさんの頼もしい声に、僕は、気を引き締め直して、背筋を伸ばし、服の袖を強く握りしめた。
トマスさんは、孤児の僕をなんだかんだで面倒見てくれるし、育ての親のような人で、態度と口は悪いけど優しい人だ。
「ジャン、恥ずかしい真似すんなよ、お前にはもったいないくらいの店だ。
あんまり、調子に乗るんじゃねーぞ。」
「…わ、わかってます。」
ろくでなしのロベール先輩は、ことあるごとに僕を馬鹿にしてくる嫌な奴だが、迷宮と冒険者ギルドでの件があるのからだろうすごく機嫌が悪い。
確かに、巨大魔石の納品のときには、黙ってろって言われたけど、結果として報酬3倍になったと思うんだけどなあ?
まあ、意地も悪く、とてもせこい人なので、なるべく離れていよう。
「なんかみんな俺らをジロジロ見てくるな?トマス。」
「…ああ、ある意味、俺たちパーティーは有名になったからな…。」
「俺らも有名人か、だったら早く席に案内しろってんだ、めんどくせぇな。」
「順番でしょ、当たり前じゃない。」
ロベール先輩の言葉に、魔法士のマリーが文句を言っている。
戦士のウィリアムさんと、魔法士のアグネスさんは、顔を見合わせてため息をついていた。
2人は、厳しいけど常識人で僕に物事を教えてくれる。
「まあ、いいけどよ。ちょっと酒とってこいや、ジャン。」
ろくでなしのロベール先輩は、冒険者食堂の床につばを吐くと気怠そうに大きなあくびをした。
クズで嫌な奴だ。
実際のところ、僕は冒険者ではあるんだけど、仕事としては、傭兵団最下層部隊の素材収集隊である探索隊の下働きで、主に荷物持ちなんです。
でも、成りあがって、騎士になり、傭兵団を作ったという話もあるし、いっぱい冒険をして、お伽話に出てくるような英雄になってやる。
小さいときに聞かされた、その話が僕の憧れの始まりだ。
有名な傭兵団にスカウトされる日が来るかもしれない。
僕は、いつか騎士になってみせる。
僕は、高級冒険者食堂の通路を緊張しつつも、トマスさんたちの後を追った。
案内された席は高級冒険者食堂の中央に位置しており、大きな吹き抜け構造で周りを取り囲むようにテラス席が配置されている。
高級とはいえ、冒険者食堂、活気に満ちていて、とても明るい雰囲気で、ここにいるだけで気分が高揚してくる。
でも、高級だからだろう、みんな経験豊富で強そうな人たちばかりだ。
ロベール先輩が誰かにぶつかっている、前見て歩いてよ。
しかも、自分の不注意なくせに逆切れしてるし。
恥ずかしいなあ本当。
「ジャン、さっさと酒もってこいって言ってんだろ、使えねぇな。」
「は、はい、今、持ってきます。」
ろくでなしのロベール先輩はさっきからこればっかり。
まだ、食事も届いていないのに飲みすぎだよ。
僕は、ため息をつきつつもお酒を取りに足早にカウンターに移動した。
「お客さん、お支払いできないって困りますよ。」
「いやあ、おかしいな、確かに財布持ってたんだけど、落としたみたいで。」
トマスさんと同じくらいの年齢だろうか、屈強な戦士風の人物が狼狽えながら、衣類のあちこちに手を突っ込んでいる。
困り果てている様子に、昔を思い出す。
ろくでなしのロベール先輩にお酒を買ってくるようお使いを頼まれた時のことだ、僕はうかつにもお金を無くし、お店の前で、今の戦士さんのように一生懸命全身を探したっけ。
僕がお使いを果たせずに、お金を無くしたことを伝えると、弁償しろって怒鳴られて、結局僕がお金を出して、お酒を買う羽目になった。
後で、マリーさんから聞いたんだけど、ロベール先輩が僕の鞄からお金を抜き取っていた可能性があるらしい、もちろん証拠もないから何にも言えなかった。
すごく悔しい思いをしたなあと思ってしまった。
「あ、あの、僕が立て替えましょうか?」
「あ、お前誰だよ、ガキの払える額じゃないぞ。」
なんでかは分からない、いつの間にか僕はそうしゃべっていたのだ。
困っている様子を見て見ぬ振りができなかったのだ。
「大丈夫です。今日は迷宮討伐が上手くいって余裕がありますから。」
「そうなのか?わりいな、お言葉に甘えるぜ、本当恩に着るよ、
こんな情けないことしたのがエリスのやつにバレたら何言われるか…。
ここにまだいるんだろ、直ぐ持ってきて返すし、礼がしたい。」
「お役に立てたならうれしいです。」
「俺は、ヴォルターていうんだ、名前を教えてくれ。」
「早くしろ、酒がねーじゃねえか。」
ロベール先輩の怒鳴り声が聞こえてくる、僕は名前を告げずに、その場を立ち去り、急いでロベール先輩のお酒を取りに行った。
ヴォルターさんが、深々と頭を下げていた。
手持ちのお金がほとんどなくなっちゃった。
結構高かったな…。
その後は、酷かった、いつものことだが、ロベール先輩は酔っぱらうとますます僕に絡んでくる。
ウエイトレスのお姉さんにも絡んだりして、ほんとやめてほしい。
しかも、長々説教してくるんで、ほとんど何も食べてない。
目の前に美味しそうなお肉があるのに…。
まだ、一切れも食べてないよ。
「今回、お前は、ビギナーズラックってやつなんだよ。」
はい、その話5回目です。
僕は、ゆっくりと目の前の皿のお肉に手を伸ばそうとした。
「なに、シカトして、肉盗もうとしてんだよ、くそがき。」
それ僕の頼んだ料理なんですけど…。
ああ…ろくでなしロベール先輩に全部食べられてしまった。
「俺みたいなな、持ってる人間はな、常に幸運が舞い込んでくんだよ。」
「…そうなんですか。」
さっきの話と少し違うな…どうでもいいんだけど。
僕が話を聞いているふりをしていると、ロベール先輩が懐から、豪華な財布を取り出して僕に見せてきた。
「…見ろよ、これ、さっき拾ったんだぜぇ。すげーだろ。」
「だめですよ、誰か困ってますよ絶対。」
「バカかお前は、これは頑張ってる俺に対する神様のご褒美なんだよ。」
ゲラゲラとロベール先輩が笑っている。
悪酔いにもほどがある。
「ジャン、たまには小遣いやろうか?」
ロベール先輩は、拾ったとする豪華な財布から銅貨を1枚取り出すと、僕の足元の床に投げた。
ロベール先輩の喉がひくりと動いた。
いやらしく口元が歪む。
「へへへ、拾えよ、ジャン。」
最悪だこの人。
でも、拾わないと何されるか分かったもんじゃない。
僕は悔しくて震えが止まらなかった。
その時だった、ロベール先輩の背後から声がした。
「おい、兄ちゃん、いい財布持ってんじゃねーか。」
「あん、誰だようるせえな…。」
振り向いたロベール先輩の顔がみるみる青くなっていく。
どうしたんだろう?
そこには、さっきお金を立て替えてあげたヴォルターさんと、綺麗な女の人、そして、背の高い強そうな男の人が立っていた。
「おい、あれって、王国一って言われる黒鷲傭兵団黒翼隊の隊長じゃないか?」
「後ろいるの、エリス副隊長じゃない?すごい綺麗。」
「ベルトラン副隊長もいるぞ、なんだ、なんだ、戦争でも始まるのか?」
冒険者食堂全体がどよめいていく。
ヴォルターさんって、黒鷲傭兵団の黒翼隊のヴォルター隊長だったの?
全傭兵団の頂点に立つような伝説の人じゃないか。
まさに、僕のあこがれの人が目の前にいた。
「よく見れば、俺にぶつかって、悪態ついてたやつじゃねえか、
そうか、そうか、そういうことか。」
「隊長、ほどほどにしてくださいよ。」
「悪いな、エリス、ベルトラン、我慢ならねえ。」
「…ほんと、誤解です、何かの間違いですよ。」
ロベール先輩がしどろもどろに何かしゃべっている。
ヴォルターさんは、ロベール先輩から豪華な財布を受けとると、無言で満面の笑みを浮かべた。
綺麗な女の人と背の高い強そうな男の人は、なぜか深いため息をついている。
ロベール先輩の顔が青ざめているのがよく分からないが、ヴォルターさんは、笑顔だし、まあ、大丈夫なのかな?
一瞬の出来事だった。
ヴォルターさんがロベール先輩を立たせたかと思うと、ロベール先輩の身体がお腹から大きくくの字に曲がった。
何が起こったのか、僕には見えなかった。
ロベール先輩は糸の切れた人形のように床に崩れ落ち、大の字でうつぶせに倒れこんでしまった。
ブリブリブリブリ…。
意識を失ってた倒れたロベール先輩のズボンの尻がどんどん膨らんでいく。
酷い悪臭がした。
「きゃああああ。」
「何の、匂いだああああ。」
食堂全体から阿鼻叫喚の悲鳴が響きわたってくる。
「最悪…。」
マリーとアグネスが汚物を見るような目でロベールを見た。
ウィリアムが他人のふりをしている。
トマスが、残念な気持ちでいっぱいになり深いため息をついた。
「…おいおい…やばい人に目をつけられたな…。」
ウィリアムが震えるように小さく呟いた。
「お前には借りができたな、黒翼隊に遊びに来いよ、改めて礼がしたい。名前教えてくれねえか。」
「は、はい…僕はジャンです。」
「ジャンって言うのか、お前のこと気に入ったぜ、うちに入隊しろよ。」
ええええ、僕なんかが誘われてるの?
ヴォルターさんの入隊の誘いの言葉に周囲にどよめきが起こる。
「隊長、さすがにまずいです、店長めっちゃキレてます。」
「さすがに糞もらすとは思わなかったからな、ジャン、また今度な。」
ヴォルターさんは、僕の手に何枚かの金貨を握らせると、その場を飛ぶように走り去っていく。
綺麗な女の人と背の高い強そうな男の人は、周囲の人に頭を何度も下げながら、ヴォルターさんの後を追っていく。
「店長わるいな、掃除代置いとくぜ、あはははは。」
カウンターにいた、店長らしい人の前にヴォルターさんは、何枚か金貨を一方的に置くと、大笑いしながら勢いよく店を出て行った。
ブリブリブリブリ…ブス。
ロベール先輩は、冒険者食堂の中央で大の字で気絶していた。
「ジャン、それってもしかして金貨。」
マリーさんが僕を抱きしめながら金貨を見ている。
「私初めて見たかも、私にも見せてよジャン。」
アグネスさんが腕を組んできて、胸が僕の腕に押し付けられる。
「は、放してください、勘弁してください。」
僕とマリーさんとアグネスさんは、先に冒険者食堂を後にして、宿屋に向かって歩いていた。
歩きづらくて、しかも前が見えない。
でも、憧れの人に認められた気分がしていて、僕は興奮が止まらなかった。
トマスとウィリアムが冒険者食堂で深いため息をついた。
「…これどうすんだよ…。」
気絶しているロベール先輩の股間から生暖かい湯気が上がっていた。
次回は、宿屋において、強メンタルモンスターロベール先輩による脱糞回です。
ジャン|(主人公)は、うんこ先輩の魔の手から、無事、柔らかな寝床で眠りにつけるのか?
【脱糞ざまぁ】シリーズを気に入っていただけましたら、スッキリした、残便感がしたなどご意見ご感想をお願いいたします。
あと、同じ世界線の別シリーズもありますが極寒シリアス系なので興味があったら見てみてください。
【深緋瞳の魔王孵化器】
迷宮の底で僕は宇宙を語るエルフと赤い瞳の少女に拾われた・観測外異世界物語
※ 第3弾まで読んだあなたはもはや脱友|(脱糞友達)ですね。
また脱糞で会いましょう。




