【Turn kinsei】5.
「ほら、早く撃たなければ殺されてしまうぞ。」
目の前には銃を構えた参加者が三人いた。
むぅなは覚悟を決め三人の内の一人の額に狙いを定めて、一発撃ち込んだ。
「死ね!」
むぅなが撃った弾は狙った人の額を貫いた。
近くにいた二人がむぅなに向かって二発づつ撃ってきた。
だが、その弾がむぅなにあたることはなかった。
なぜなら、その弾を全てQが撃ち落としていたからだ。
そして、驚いている二人の額にむぅなは一発づつ撃ち込んだ。
「三対一でよくやったじゃあないか。やはり僕の目に狂いはなかった。」
「いや、飛んでくる銃弾を撃ち落とす程の精密な射撃ができる人がなにを言っているんですか?」
「さっきから思っていたんだが何故敬語なんだ?」
「いや、別に敬語でもいいじゃあないですか。」
「できれば敬語はやめてくれ、やりづらくなる。」
「まぁ、はい、分かった。じゃあタメ口でいかせてもらうよ。」
「ああ、そっちの方がいい。」
「そういえば、気になっていたんだけど何故今以上に強くなろうとしているの?」
「僕にはね、ライバルみたいな奴がいるんだよ。」
むぅな達は一度近くの部屋の中に入り話をした。
「そいつは僕以上に強くてね名前は、濱野 天音、とにかく強かった。ナイフ一本でマフィアを一つ壊滅状態にまで追い込んだほどの実力者さ。」
「へぇ、だからその人に追いつこうと思ってこのゲームに?」
「いや、少し違うな。」
「え?じゃあ何が目的なの?」
「あいつと約束したのさ、いつか絶対に殺すと。」
言い終わるとQは立ち上がりこう言った。
「まぁ、お前が気にすることじゃあない。行くぞ。」
むぅなが立とうとしたその瞬間放送が鳴った。
「どうも、Ωです。生存者が八百人をきったのである人を一人投入します。殺戮人間β君でーす。β君を殺せば20ポイント、頑張って殺してくださーい。それでは。」