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LAST CHANCE GAME.  作者: どこぞの悪鬼&Kinsei
32/41

【Turn kinsei】31.

 水星が気づいた時にはすでに遅かった。

「………っ!?」

 水星の腹部に一発弾がめり込んでいた。

「水…星…?」

 水星は地面に倒れた。

「姉…様…。」

 冥王は弾丸にあたった衝撃により飛ばされた水星に駆け寄った。

「…水星?…大…丈夫?」

 水星はなにも喋らなかった。

 冥王は水星を揺さぶった。

 だが、水星はぴくりともしなかった。

「はぁはぁ、あたったのは妹の方か。」

「貴様ぁ!よくも妹様をぉぉ!!」

「奴を殺せ!!!妹様を殺した罪は重いぞ!!」

 これによって数人が持っていた銃をしまい、ナイフに持ち替え、むぅなに突っ込んできた。

 怒りに任せた単純な攻撃に、むぅながあたるはずもなく、むぅなは星野チームの攻撃を軽々と避け、突っ込んできた数人の首を狙って切りつけた。

「ふぅ、数人が突っ込んでくるとは思ってなかったけど、なんとかなった。」

 むぅなは倒れている星野チームにトドメを刺した。

 残っている星野チームは五人程度、しかもその中に弾を跳ね返していたやつはいなかった。

 きっと、さっき殺してしまったんだろう。

 そんなことは関係ない、あと五人、殺せば良いのだ。

 むぅなはその五人を、十秒もかからないうちに射殺した。

「ふぅ、あとは、………姉の方だけか。」

 その頃、冥王はまだ動けずにいた。

「………水星。」

 水星の身体はすでに冷たくなっていた。

 すでに水星は死んでいた。

 むぅなにこちらへの攻撃を許してしまったところから、冥王は間違えてしまっていたのだろうか。

 いや、「こんなゲーム…参加しなきゃよかった。」

 そのとき、すでにむぅなは冥王のいる場所の近くまで来ていた。

「はぁはぁ、…あと、…一人。」

「水星、また、冥府で会いましょう。」

 冥王は立ち上がった。

(水星、すぐにこの女を殺してそっちに行くからね。…一人には…させないからね。)

 冥王は覚悟を決めた。

「私にとっての、そして、あなたにとっての最後の戦いよ。」

「なに?勝つ気でいるの?」

「当たり前でしょ?あなたみたいなやつに、私は負けない。負けるわけにはいかない。」

「そう。」

 むぅなと冥王は互いにその相手の額に銃口を向けた。

「さぁ、Last gameといこうじゃない。」

 むぅなと冥王は銃のトリガーに指をかけた。

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