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LAST CHANCE GAME.  作者: どこぞの悪鬼&Kinsei
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【Turn kinsei】29.

 なんてことだ、面倒くさいことになってしまった。

 ただの素人七十人程度ならなんとか勝つことができただろう。

 だが、飛んできた銃弾を跳ね返すとゆう人間離れした技をやってくる相手に勝てるのだろうか?

「いや。」

 勝つしかない、とむぅなは心の中で思った。

 むぅなはプレイヤーが集まっているところめがけて六発撃ち込んだ。

 そのうち、四発はプレイヤーに当たったらしく、四人倒れた。

 そして、むぅなの後ろにいる二人が倒れた。また誰かが跳ね返したのだろう。

 そして、むぅなが戦い始めてから三時間が経過した。

 すでに星野チームは二十人をきっていた。

「はぁはぁ、………これじゃあいくら撃っても勝つことができない。殺そうとすればするほど弾がどんどん減っていってしまう。………にも関わらず弾を跳ね返され続ける。」

 終わらない戦い、弾薬が切れたとて、終わることがない戦い。

 何発撃っても弾かれる。その流れ弾で数人死んでも弾いている本人にはまったく当たらない。

 近接戦を挑んだとしても、人数で押し切られてしまうだろう。

 遠距離戦でやればいつまで経っても勝敗がつかず。近接戦を挑めば負ける確率が高まる。つまり、詰んでいる。

「姉様、姉様疲れたんですけど。」

「そうね、妹。だけど、そろそろ終わりそうよ。」

「でも姉様、さっきからまったく戦況が変わってないじゃないですか。」

「いや、むぅなちゃんの負けよ。」

「姉様?なぜ分かるんですか?」

 冥王は少し落ち込んだ。

「残念ながら詰みね。」

「でも、さっきのミス……ミスディレ…え〜と。」

「ミスディレクション?」

「そうそう、その技術を使えばなんとか勝てるんじゃないですか?」

 冥王はため息をついた。

「むぅなちゃんはおそらく無意識下でミスディレクションを使用していたのよ。」

「まだむぅなはその技術に気づいていないってことですか?」

「そうよ、あの技術が意識上で使えたならもう少し戦況は変わっていたのかもね。」

 残念だ。と冥王は思った

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