表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LAST CHANCE GAME.  作者: どこぞの悪鬼&kinsei
3/41

【Turn 悪鬼】2.

 先ほどの「Ω(オメガ)」と名乗る男が現れた画面から、再び光が現れる。

 今度は何だよ、と七海は思った。

 超・高額賞金に加えて、デスゲームの開始。

 もう非日常だらけだ。

 案の定、その画面さえも非日常なことを伝えてくる。

『ゲーム開始中、あなたは「(こがらし)むぅな」の肉体を獲得します。なお、違和感は生じないはずですので、ご安心ください』

 ()()()()()()()

 意味は分かる。一部の人がやっている3D配信のようなことだろう。

 だけど、理解はできなかった。

 七海は部屋の中にあった鏡を見る。

「おぉ……。」

 七海は、これはすごいと思った。

 そこにいたのは、佐藤七海ではなかったからだ。

 それはもう一人の七海、凩むぅな。

 七海……ではなく、むぅなは部屋の中にある物騒なものを見た。

 たくさんの武器だ。

 ナイフから小型の銃、スタンガンや金属バットまで多種多様にある。

 七海は小型の銃を手に取る。

 画面はまた光始めた。

『配信を開始いたしますか?』

 その下には『YES』と『NO』のボタンがあった。

 一応、『YES』にしておいた。だれかが気づいて助けてくれるかもと思ったからだ。

「凩むぅなです。今、なんかデスゲームに巻き込まれちゃってて……。助けてください‼」

 コメント欄は疑問符しかない。

 いつもの視聴者さんぐらいしかいないけれど。

「なんか、変なところに巻き込まれちゃって。上位三人にならないと生きてられない、みたいな……」

 コメント欄は未だに疑問符で満ちている。視聴者さんも不思議でたまらないのか、どんどんその符号も多くなっていく。

 ――()()()()()()()()()()()()

 むぅなは配信の左下にある視聴者の数を見た。

 それは、今までとは比べ物にならないほどで、2000人を超えていた。

「……っ! お願いです! 助けてくださいっ‼」

 むぅなは二つのことを考えていた。

 一つは、だれも助けてくれない焦り。

 もう一つは、今までで見たことのない視聴者の数に対する驚きと喜び。

『これって、LAST CHANCE GAMEの参加者だよね?』

『配信内容的にそうなるね……』

 視聴者たちで会話を始める。

『じゃあ、無理じゃね?』

『うん、俺たちでは何もできない』

 それがすべてだった。

 ここで生き残る方法は、戦うしかない。

 むぅなは心を打ち砕かれるような思いになった。

 ――殺さなきゃ、生き残れない。

 だったら、やるしかない。

 むぅなは一言だけ言ってやった。

「ぜったいに、むぅなは勝つから! むぅなのこと、応援よろしくねー‼」

 首元にはカメラがついていた。ここから画像は視聴者に飛んでくるらしい。


 むぅなは部屋を出た。

 既に悲鳴が上がっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ