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LAST CHANCE GAME.  作者: どこぞの悪鬼&Kinsei
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【Turn 悪鬼】28.

 むぅなは星野チームを睨み続けながら、新たに弾を補充する。

 こんな人数、一瞬でも隙を見せたら殺されるに決まっているのだから。

 むぅなは一発撃った。

「……っこの野郎っっっ‼」

「仕方ないでしょ! 私だって生きたいの!」

「……だからって、おれにやる、意味はねぇだろ!」

「偶然なんだから仕方ないでしょ! 諦めて‼」

 やはり一人相手が倒れる。

 偶然?

 ただ参加者に当てられれば誰でもよかったけど、今血を噴き出して倒れているのはむぅなが撃った角度とはだいぶ異なっていた。

 むぅなはもう一発撃つ。

 やはり誰かの悲鳴と怒号が来る。

 撃つたびにだれかを倒せるが、その事実にむぅなは疑問を感じていた。

 また耳が破けるような銃声が響く。

 右に抜けて何とか回避した。

 その瞬間、今度は近くから銃声が聞こえる。

 ――絶対近くにいる奴だ。

 むぅなは床に転がりながら、そいつにお見舞いしてやった。

 おかしい。

 一人減るはずなのに。

 そいつはまだ無傷で生きている。

 もう一発撃った。

 だが問題だったのは、座っている状態からでは胸や頭を狙えない。

 これではただの無駄撃ちになるかもしれない。

 だったら、また補充すればいいか。

 そのまま、むぅなは銃口をまっすぐ向けて脚をめがけた。

「っ!」

 敵チームの一人が崩れ落ちるように倒れる。

 血はひどい。でも、死んではいない。

「ってめぇ!」

 別の参加者がナイフを持って突進してくる。それもだいぶデカい。

 銃撃戦が多すぎて、どこを狙っているのかよくわからない。

 だからむぅなはもう一発撃った。ぐったりと倒れたから、なんとかなった。

 ――――そういうことか。

 これは弾がどこかに飛んで行ってしまっているのではない。

 「プレイヤーが弾を跳ね返している」んだ。

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