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LAST CHANCE GAME.  作者: どこぞの悪鬼&何処の明星
28/41

【Turn 明星】27.

 むぅなは五発、撃つことができた。

 そのうち、当たった弾が何発かは、わからなかった。

 なぜなら、人数が多すぎて誰が撃った弾が、誰に当たったのかがまったく分からなかったからである。

「ふぁあ、姉様、暇ですね。」

「そうね妹。でも、私達はまだ戦っちゃダメなのよ。」

「わかってるわ。姉様。」

「それにしても、凩むぅなちゃんねぇ。結構頑張るじゃない。」

 なんと奇跡的に、むぅなの身体にはまだ一発も当たっていなかった。

「おい!お前ら!ちゃんと狙え!」

「狙ってるわ!」

「お前こそ一発でも当てたらどうだ!」

「そうゆうお前だって当ててねぇだろ!」

 むぅなは懐からナイフを取り出した。

 そして、言い争ってむぅなにまったく集中していない人に近づき、一人、また一人と少しずつ数を減らしていった。

「…!?…なるほど、むぅなちゃんはあれが使えるのね。」

「…?あれってなんです?姉様。」

「妹、教えてあげるわ。意図してやっているかは知らないけど、彼女はね、ミスディレクションとゆうものが使えるの。」

「ミスディレクション?姉様、それってなんなんです?」

「ミスディレクションとゆうものはね、注意を意図していない別の場所に向かせるテクニックのことよ。………彼女は、そのミスディレクションを使って、自分の身体に当たらないようにしてるのよ。」

「姉様、姉様、話がちょっと長くて分かりにくかったです。」

 二人の会話は、少しの間沈黙に包まれた。

「妹よ。」

「なぁに?姉様。」

「まぁいいわ。むぅなをよく見てなさい。」

「はぁい、姉様。」

 いまだに、むぅなはダメージを負っていなかった。

(このチーム、どうやって今まで生き残ってきたんだろう。まったく弾が当たる気配がしない。)

「はぁはぁ、くそっ!あたらねぇ!」

「どうなってんのよ!こいつ!」

「狙って撃っても違うところに弾が飛んでいっちゃう。」

 星野チームのほとんどが息切れしていた。

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