【Turn kinsei】15.
Qとポイントを稼いでいたとき、Qがこんな話をしていたことを思い出した。
「むぅな君、敵を見たときなにが見えている?」
「急になに言ってんの?」
「いやね、君がどう見えているのか知りたかっただけだ。」
「どうって、Qはどう見えてるの?」
「僕か?僕はねぇ、そいつの急所や弱点死角などが見えているね。」
むぅなは思った。
(この人本当に人間なのかな?)
そんなことを思い出しているとまたポイント狙いの参加者が集まってきた。
「あ、いた!あいつだ!凩むぅな!手配書と同じ顔だ!」
もうそんな物まで出回ってるのか。とむぅなは思った。
人数は八人全員がナイフを持っていた。
「八人全員でかかってこい!」
むぅなは挑発をした。
「ちくしょー、お前ら!全員でかかれ!あいつの首を取ってやれ!」
全員で一斉にかかってきたが、今のむぅなの敵ではなかった。
数秒で八人全員を片付けた。
「そういえばポイントってどうやって見るんだろう?」
なにかがあるかもしれない。と思ったむぅなは自分がいた部屋を探していた。
「私の部屋どこだっけ?」
自分の部屋を探しているとある放送が入った。
『今から通知音を鳴らすよ。聞き逃さないように気おつけてね。』
次の瞬間さっきと同じ音が鳴り響いた。
だが、さっきよりも少し大きかった。
「いたぜ!凩むぅな!」
「………?なんだもしかしてあんた。」
「そう!俺の名は鬼羅龍だぜ!!ただ今三位の男だ!」
鬼羅はにっと笑った。
「お前、ポイントの割には隙だらけだな!」




