【Turn kinsei】13.
そのころ、ある大きな建物の個室の中で、複数の画面を見ながら考え事をする男がいた。
「うーん、困ったなぁ。」
その男は背もれに寄りかかりある人を呼んだ。
「失礼します。社長。」
「聞いてよ秘書君、β君がもう殺されちゃったんだよねぇ。」
それを聞いた秘書は驚いた。
「βにはかなりお金をかけていましたがもう殺されてしまいましたか。」
「そうなんだよねぇ。困ったなぁ。…たまにいるんだよねぇ。こうゆう元から才能があるだけでなく努力もして人の上に立つやつ。嫌いなんだよねぇ。」
あ、そうだと言って社長はマイクをオンにした。
『殺戮人間β君が倒された。倒したのは桐崎Q君だ。彼を倒せば高得点が貰えるだろうね。』
そう言った後にマイクをオフにした。
「これであのQとやらは退場するだろう。あー、すっきりした。」
そこで秘書はあることに気がついた。
「ん?…この人いくらなんでも速くないですか?」
「たしかに、これはすごいね。」
二人が注目している画面には凄い勢いで人を殺す、ある一人の男がいた。
だが、二人が一番驚いていたのは殺す速さじゃない。
他の参加者が視界に映っつから撃つまでが速いのだ。
「この人の名前はなんなんですか?」
「たしかねぇ。戦宮司 堕蜘斗だったかな?」
「なんですかその覚えにくい名前。」
「知らないよ、僕がつけたわけじゃあないんだから。」
ん?と社長は少し考えた。
少し考え社長はにやりと笑った。
「戦宮司 堕蜘斗め舐めた真似をしやがって。」
「どうゆうことですか?社長。」
「観てれば分かるよ。」
「はぁ。」




