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LAST CHANCE GAME.  作者: どこぞの悪鬼&Kinsei
12/41

【Turn kinsei】11.

「はぁ。」

 Qはため息をついた。

「まだまだ、休めそうにないな。」

「まさか…まだ戦うの?」

 Qはふんと笑った。

「この状況で、戦わずにやり過ごせるわけがないだろう。僕は、戦うぞ。たとえ、一人でも。」

 そのとき、エレベーターから三人降りてきた。

「おい、いたぞ!あいつだ!あいつがQだ!殺せ!!」

 Qは、またため息をついた。

「むぅな君、頼んだ。僕は後ろから援護しよう。」

「わかった。」

 むぅなは、三人のうちの一人に狙いを定め発砲した。

 その弾は見事にそいつの額にあたった。

 残りの二人は、と考えていると。

 すでに二人は倒れていた。

「すまないが、もう、たかが一般人相手に手加減している暇はないんだ。行くよむぅな君。」

 その後もQのポイントを狙って殺しにくる人はかなりいたが、Qはそれでも倒されなかった。

 今は、二人とも屋上で休んでいた。

「むぅな君、僕はもう…無理そうだ。」

「わかってる。だから休んでて。」

「違う。そうじゃあない。」

「?…いったいどうしたって言うの?」

 Qは小さく笑った。

「僕を殺せ、むぅな。」

「?!…いや、まだ生きれます!なぜそんなに諦めているんですか?!」

「もう無理なんだ。…自分の体だから…自分が一番わかっている。」

「だからって………」

 そのとき屋上に二人組の参加者が入ってきた。

「おい、いた。こっちだ!屋上だ!」

「殺せ!!むぅな!!あいつらにポイントを取られる前に!!はやく!!」

「くっ………わかりました。」

「そうだ、それでいい。」

 むぅなは目を瞑りながら銃をQに向けた。

「僕の役割は…おそらくここまでだ。…むぅな君の才能を…見出すことが僕の役割だったんだと…僕は思う。」

 むぅなはゆっくり目を開け、笑いながらQに感謝の言葉を言った。

「ありがとうございました。」

 それで十分だった。

 その後一発の発砲音が屋上に響いた。

 そして、むぅなはゆっくりと立ち上がり、こっちに向かってきていた二人を射殺した。

『どうも。Ωです。途中経過のランキングを発表するよ。三位鬼羅 龍君53ポイント。二位凩 むぅな君102ポイント。一位戦宮司 堕蜘斗君155ポイント。だよ。頑張ってね。それじゃ。』

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