初めての苦戦と勝利
先に言っときます。バトロワ編終わりませんでした…本当に申し訳ないです。
その分ちゃんとした戦闘シーンがあるので許してください…!
「あっ…」
建物に篭り、30秒で相手に見つかった。正確には偶然鉢合わせしたのだ。
「申し訳ないが、ここでやられてもらう!」
流石Aランク冒険者といったところか。反応速度が尋常ではない。相手が振り翳した剣が俺に当たる_____
「スキル[カウンター]発動」
声が聞こえると同時に、相手が吹き飛ぶ。スキルが発動したのだ。このスキル、[カウンター]は相手の攻撃力が高いほど与えられるダメージも大きくなる。Aランクとなると攻撃力も相当なものだろう。
だが、相手はAランク冒険者。こんなのでやられる程脆くない。
「なるほど…。カウンターか。便利なスキルを持っているようだな。だが次はそう甘くはないぞ!」
相手から謎の光が発される。
「なんだ?あの光は…」
「固有スキル、[スキルFSC]発動。スキル解析Lv.Maxを獲得しました」
「スキル解析発動。 ターゲット、防御貫通を発動中。 防御力、スキルによる防御力強化を無効にします。ただし、発動中は全ステータスがダウンします。」
「うおりゃあ!」
相手の攻撃が俺に当たる。さっきの説明通り、俺のカウンターは発動せずダメージを喰らった。異世界での初ダメージだ。普通に痛い。
この攻撃で俺のHPが一気に8割程削られた。このままでは負ける。相手が攻撃する前に倒す必要がありそうだ。
勿論、相手はそんな隙も見せずすぐに次の攻撃体制に入った。
「どうすれば…」
俺はさっきの説明の、全ステータスがダウンするということを思い出す。
「もしそのスキルで基本ステータスが俺未満とすれば…!」
「トドメだ!!」
相手が俺に突っ込んでくる。俺はさっきの攻撃から軌道を予測し、素早く避けた。が…
「もう一回!」
隙を見せずまた突っ込んでくる。それを俺はまた避ける。 それの繰り返し。
「まだまだ…!」
とまた攻撃を仕掛けようとした瞬間、相手が倒れた。
「体が…動かない…!?お前、何をした!!」
「毒だよ、Aランク冒険者さん」
「毒…!?」
そう、俺は毒を使って相手を麻痺させたのだ。相手に攻撃だけを集中させ、防御など考えられない程まで体力を削った。だが、相手はAランク冒険者。 ただ避け続ける俺にはAランクに勝るほどの体力が必要だ。 そこで俺は賭けに出た。防御貫通によって基本ステータス(体力)が俺より少なくなっていることを願い、避け続けた。その結果、俺の勝ち。でも結構ギリギリだ。俺も限界が近かった。
「まあ、勝ったしもういいや。じゃ、とどめさすね」
俺はこうしてAランク冒険者に勝つことができた。
今気づいたのですが、これ初のちゃんとした戦闘シーンじゃないですか!?
ゴブリンキングの時もいうて苦戦してないし…