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【Web版】騎士団長の息子に転生した俺は、目の前で婚約破棄されている悪役令嬢を助けて溺愛することにしました  作者: yui/サウスのサウス


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89/99

89 騎士団長の息子は後輩に崇められる

何故か尊敬されている


「あ、あのエクス様」


アリスと別の授業が終わってからすぐにアリスの元に向かおうとすると、先ほどまで一緒に授業を受けていた後輩が何人か群がって話しかけてきた。今回の授業では後輩に色々指導するような内容だったが、いきなり話しかけられて少しだけうんざりしながらも笑顔で聞いた。


「何か?」

「あ、えっと、その・・・エクス様は卒業したら騎士団に入るのですよね?」

「ええ、そうですが何か?」

「あ、あの・・・私達も卒業したらエクス様の部下にしてください!」


突然の言葉に少しだけ驚きつつも俺は聞いた。


「それは騎士団に入りたいという意味だけですか?それとも他にも含むところがあることですか?」

「どっちもです!エクス様の下で働きたいのです」

「理由を聞きましょう」


そう聞くと何人かの後輩がそれぞれ言った。


「自分、エクス様に憧れてます!貴方みたいな人になりたいです!」

「エクス先輩の元で力をつけたいので」

「次期騎士団長の貴方なら正しい道を歩めると思うので」


かなりバラバラだが、しかしなんでそこまでして俺に取り入ろうとするのかはなんとなくわかった。おこぼれが欲しいだけではなさそうなので少しだけほっとしつつ俺は言った。


「それならまずは無事に卒業してください。そしたら考えなくはないです」

「はい!あ、あのそれでお聞きしたいのですが・・・エクス様は入ってすぐに副団長に任命させるというのは本当ですか?」

「どこからそんな話を聞いたのですか?」

「そんな噂がありまして・・・その・・・」


なるほど、どうにも人の噂というのは広まるのが早いものだ。事実だし否定するつもりもないが、俺はあえて素直に答えずに言った。


「だとしても俺にはやることがあるので変わりはしませんよ」

「やることですか?」


アリスとイチャイチャラブラブの生活を満喫するためにどうやって作業の効率化を図ればいいか。色々と削って絞って無駄をなくしつつ仕事を円滑に終わらせる。サボるとかではなく、アリスに胸を張れるようにしっかりと効率的に行えるようにすることが大切なのだ。


「まあ、なんでもないですよ。それじゃあ、俺はこの辺で」

「あ、あのエクス様!」

「まだ何か?」

「ありがとうございます!よろしくお願いします!」


そうして後輩に頭を下げられながら俺はリンスと共にアリスの元に向かうが、隣のリンスが愉快そうに笑っていたので聞いた。


「何か面白いことでもあったのか?」

「いや、君が後輩から慕われているのを見て思わずね」

「他人から慕われても意味はない。俺が欲しいのはアリスからの愛情だけだ」

「相変わらずだね・・・そうそう、君後輩には結構人気あるそうだよ。男も女も魅了するのは凄いね」


全く嬉しくはない。アリス以外からは蛇足でしかないのだ。


「というか、お前か?俺が副団長になること広めたの?」

「僕じゃないさ。まあ、どこかの騎士団メンバーから漏れたんだろうね」

「全く・・・こんなにあっさり情報が漏れるのはよろしくないな」


いざという時に役に立たない騎士団などいても意味がない。もっと秘密の徹底と臨機応変の対応を学ばせねばならない。


「まあまあ、そう言わずに見守ってあげなよ。君が純粋に慕われているんだからね」

「まあ、純粋だけではなさそうだがな」


見た限りではそこまで我欲や打算が多そうな奴は少なかったが、それでも目的がハッキリとしてない人間と共に行動するのはリスクが高すぎる。何よりそこから面倒事に発展しそうなので嫌だ。いやね、アリスとの日常メインなわけで、無駄なバトルとかいらないんですよね、マジで。


「後輩の女の子が君を時々熱い視線で見つめていても?」

「あり得ない上に論外だろう。誰から好意を向けられても俺はアリス以外を女として見れないからな」

「本当に君はぶれないね。少しは下心とかないの?」

「そんなものアリスで使いきってるに決まってるだろ?」


何を今更なことを。すべてをアリスに捧げているのだ。そんな余計な感情はないに決まっている。むしろ誰ともしれない女と肌を重ねると思うと嫌悪感でどうにかなりそうだ。快楽なんて一過性のもので関係を決めたくはない。そんなものはついでに過ぎないのだ。好きだからその人に全て捧げる。当たり前のことだ。むしろ浮気とかするならそれはただの偽物に過ぎないと言わざる得ないだろう。


「まあ、君はそこから一生変わらなそうで何よりだよ」

「不変なものはないが、そうあろうとすることはできる。俺はただアリスのことが大好きなだけだよ」


そう、ただそれだけなのだ。色々と理屈を並べても答えはそれしか出ない。俺はアリスのことを誰よりも愛していていて、そのために生きたいのだ。理由なんてそれで十分だろう。少なくともそれだけで俺は生きていける。アリスさえいれば他にはいらない。それくらいアリスのことが大切だし、大好きなのだ。だからこそ、俺は他人からどう見られていようと関係ないし、アリスのことだけを考えられる。うん、やっぱりそうだな。





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