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88 騎士団長の息子は商いをする

2日も更新サボってすみません(^_^;)これからは毎日投稿になります。


「やあ、久しぶりルーテルくん」

「あ、エクス様」


本日はこないだ制圧した鉱山へと様子を見に来ていた。一応ここはロスト子爵家・・・というか、俺のものになっているので、こうして様子を見に来たのだが、隣に活発そうな女の子がいたので思わず聞いていた。


「もしかして、君がルーテルくんの恋人かな?」

「ルーテル、この人が噂のエクス様?」

「うん、そうだけど、ちゃんと挨拶しようね」


そう言われてからその子は快活そうな笑みで言った。


「はじめまして!ルーテルの恋人のメフィスと言います」

「そうか、はじめまして。エクス・ロストだ」


そう返事をすると彼女は意外そうな表情で言った。


「貴族なのになんか凄く普通に見えますね」

「こら、メフィス」

「構わないよ。貴族なんて肩書きにはそこまで拘ってないからね」

「そうなんですか?」

「ああ、好きな人と家族のためのものだからね」


貴族なんて肩書きはそこまで重要ではない。アリスと共に生きられるならいつでも捨てる覚悟はある。幸いにも俺はそこそこ強いから、食べるのには困らないだろうし、アリスに不自由な思いはさせずに済むだろう。そうなってからアリスがついてきてくれるかはわからないけど、多分来てくれるだろう。


「あの、ひょっとして噂の騎士様ってエクス様のことですか?」

「おそらくそうだね」


やっぱり知ったいたようだ。アリスとのことが凄く広まっているようだが、まあ、いいだろう。知られても不都合はないし、アリスも恥ずかしいみたいだが、嫌ではなさそうだったしね


「わぁ!そうなんですね!」

「メフィス、少し落ち着いてよ。それにさっきからエクス様に失礼だよ?」

「大丈夫よ、ルーテル。エクス様は慈悲深いんでしょ?」

「まあ、そうだけど・・・」


困ったようにこちらを見てきたので俺は言った。


「公の場でなければそこまで気にしないさ。メフィスだったね。君はルーテルくんとは幼馴染なんだよね?」

「はい!家が近所で幼い頃からずっと一緒なんです」

「それはいいね。それで、どっちが告白したの?」

「私です!ルーテルが好きだってずっと伝えてたのにルーテルったらそれを冗談だと思ったみたいでいつもつれなかったんです」


少しだけ気まずそうに視線を反らすルーテルくん。まあ、おそらく幼い頃から側で支えてきたから勘違いしないようにしていたのだろう。鈍感系主人公あるあるだけど、まあ、家族みたいに育つとそうなりやすいみたいだ。


「でも、ある時に私のことちゃんと見てくれたのでそこから恋人になりました」

「甘酸っぱいねぇ」

「エクス様こそ凄いじゃないですか。噂の騎士様ってことは悪の王子様からお姫様を守ったんですよね?」

「まあ、そうかもね」


守ったというよりは、俺が勝手に乱入してアリスを拐っただけなのだが。まあ、アリスは嫌がってなかったし結果的には良かったのかな?それにしてもこの分だといつか俺とアリスのことで小説でも出そうだな。騎士様の恋物語とか? なんか凄くむず痒いが、まあ、有名税と幸せ税として受け入れるか。幸せ税とかどんな暴君でもかけそうにない税金だけど。


「俺はただ、初恋を叶えただけだよ。そうしたら結果的にそれを受け入れて貰えただけで」

「初恋を叶える・・・素敵ですね!」

「そうだろ?」

「はい!私もルーテルのことが大好きすぎるので凄くわかります!」

「あのさ、メフィス。あまりそんなことを大声で言わないで。恥ずかしいから・・・」


そうして恥ずかしそうにするルーテルくんに抱きついてからメフィスは聞いてきた。


「そういえば、今日はわざわざこんなところにどうしたんです?」

「少し様子を見にね。それに君たちも近いうちに結婚するんだろ?」

「はい!今から待ち遠しいです。エクス様はいつ結婚式をするのですか?」

「学園を卒業したらすぐだよ」

「ふぇー早いですね」

「まあ、早く夫婦になりたいからね」


残りわずかの学生生活も大切だが、早くアリスを俺のものにしたいのだ。物凄く独占欲丸出しだが、仕方ない。アリスを手にいれるために転生してからこれまで頑張ってきたのだ。最後まできちんとアリスとともに生きて一緒の墓に入るのが俺の目標。どれだけ訳がわからない存在になろうとそれだけは叶えて幸せな人生だったと言いたいのだ。


「私達の結婚式には是非来てください!」

「ああ、そうさせて貰うよ。楽しみにしている」

「だってさ、ルーテル。頑張ろう!」

「・・・痛いよ、メフィス」


振り回されるルーテルくんは一見困ってるようだが嫌ではないようだ。まあ、長年の慣れなのだろう。俺とアリスにももっとこういう時間が欲しかったものだが、ないものを嘆いても仕方ない。今あるもので人生を楽しむことが大切なのだ。アリスとの未来を俺は絶対に掴んでみせる。だからこそ細かいところまで気をつけるのだ。こうして俺はこの日ルーテルくんの恋人に会ったわけだが、本来の幼馴染というものを実感できたので良かった。これからも頻繁ではないが、ちょくちょく会いそうなこの二人の様子を見られたのでとりあえず満足だ。




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