表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

62/99

62 騎士団長の息子は婚約者を着せ替えする

お着替えタイム


「あの・・・エクスこれは一体」


自分の服を不思議そうにながめるアリスに俺は頷いて言った。


「東の国のドレスの一種だよ。着物というらしい」


らしいというか、まさに着物なのだ。話を聞く限り日本の和装が東の国ではあるそうだ。他にも浴衣や草履などもあるそうだ。それが転生者によってもたらされたものなのか、それとも元からあるのか推察は面倒なのでしないが、着物姿のアリスは本当にいいと思える。ちなみに着付けは俺が頑張って・・・みれれば良かったんだけど残念ながら着付けはあまり得意ではないのでヒロインを活用させてもらった。その手の知識もあるので残しておいて正解だったな。うん。


「着物ですか・・・なんだか不思議な名前ですね」


そう言いながらくるくると自分の服を眺めるアリス。そんな仕草が愛くるし過ぎて抱き締めそうになる前に俺は微笑んで言った。


「似合ってるよ。やはり異国の服でもアリスの魅力は輝くね」

「そ、そうですか?」

「ああ。最高だ。このままお持ち帰りしたいくらいだよ」

「もう、エクスは」


そう言いつつ拒否はしないので本当にお持ち帰りしそうになる。なんならこのまま飾りたいくらいだ。いや、やっぱりダメだ。飾るなんて行為ではアリスの魅力は抑えられない。なら最善はやはりこうして直に触れて楽しむのがベストだろう。よくヤンデレさんで『このまま部屋で飾りたい』と言う人がいるけど、その気持ちはよくわかる。自分のものとして大切にしたいのだろう。わかるが、しかしだ、それでは本来の魅力が損なわれかねない。ならばある程度自由に動いてもらって本来の姿を心に残すべきだろう。まあ、その辺は各々の美学によって異なるだろうけど、俺はアリスを縛りすぎないでむしろがんがん向こうから縛ってくるようにけしかけたいものだ。


「あの、これって男物もあるのですよね?」

「らしいね。俺はアリスに着てもらいたいからそれしか頼まなかったけど・・・俺の着物姿見たかった?」

「少しだけ・・・エクスが着たらきっと似合うと思います」

「アリスにそう言われると嬉しいよ」


とはいえ和装が似合う顔立ちかどうかは微妙なところだ。アリスは完璧美少女だから何を着ても可愛いけど、俺は何を着ても良くも悪くも変わらないんだよね。むしろ服はある程度にしておいて内面でアリス好みにやってるからね。まあ、服装にも確かにそれなりに気をつかってはいるしセンスはそこそこだと自信はあってもやっぱりなんというか自分の服を選ぶのは楽しくないんだよね。やっぱりアリスのために頑張る時間が一番充実感があるよね。


「そうそう、他にも何着か着てもらいたいんだよね。着物の次はこれね」

「あ、あの・・・これはなんですか?」

「ドレスより簡素だけどアリスに一番似合いそうなワンピースだよ」


しかも白のだ。やっぱり美少女なら白ワンピを着こなす必要があるだろう。これが似合わない人もいるだろうけど、清楚系のアリスにはかなり似合うと思う。


「あとは・・・これも着て欲しいな」

「え・・・そ、それって下着ですか?」

「少しだけ違うよ。これは水着と言って水浴びをしたりするときの衣装なんだよ」

「そ、そんなふしだらなものが・・・」


ビキニタイプを見つけた時にはかなり嬉しかったがこうして恥ずかしそうに水着をチラチラ見るアリスの姿にニヤケそうになるのを抑えるので必死だった。まあ、基本的にあまり貴族というのは露出した衣装を着ない風習みたいなものがあるからね。こうして個人で自分のパートナーに頼むのはいいとしても他の貴族の人間に話したらあり得ないと言われかねない。まあ、十分セクハラではあるんだけど、そこはアリスの可愛い反応に免じて許して欲しい。初なアリスにこんなことをする鬼畜と言われそうだけど、こういうのは自分から行動をおこさないとダメだろう。それに本当にアリスが嫌がることは俺はしないのでそこは安心してもらって構わない。


「あ、あの・・・」


そんなことを考えているとアリスがしばらく水着と自分の間で視線をさ迷わせてから聞いてきた。


「エクスは・・・私の肌に興味があるのですか?」

「もちろん。いずれは全部見るにしてもアリスの全てが俺の興味の対象だよ」

「その・・・じゃあ、エクスも私でふしだらなことを考えたりするのですか?」


答えはもちろんイエスだが、そんなことは口にはせずに微笑んで言った。


「アリスとの将来をふしだらなこととは思わないよ。でもそうだね・・・俺もアリスのことを好き過ぎるから時には過剰に考えてしまうよ。幻滅したかな?」

「い、いえ!そんなことないです。わ、私もその・・・エクスのことで少しだけふしだらなことを考えたりしましたから」

「そうなの?ありがとう」

「はぅ・・・」


恥ずかしそうにカミングアウトしてくれたアリス。良かった、アリスにもそういう気持ちが少なからずあるなら嫌な思いをさせることはないだろう。にしてもアリスがどんなことを妄想するのは凄く興味深いね。今度聞いてみるか。そんな感じで着せ替えイベントは過ぎていくのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ