はじめての場所はぼつです
「ユウだいじょうぶか?」
床に頭を突っ込んだ状態の乳兄弟をユーキスはヒッパる。
「アヒャ、ユーキス肩にしてよね。」
足から引っこ抜かれズボンが脱げるという第二災難にあったユウーリがおこる。
「ゴメンゴメン、ちょっと時空風がおこったみたいでね。」
後から現れた男性がそういって爽やかなスマイルを浮かべた。
「なんでユウだけ頭から墜落の上、腐った木に頭突っ込まなきゃ行けないの。ウギャー。」
ドンガラガッシャーンと派手な音を立てユウーリは抜けた床から見事に落ちた。
「ユウーリ?ウワッ!」
床がメリメリとわれユーキスも見事に落ちた。
「アラーすいません。ここは廃墟になった物件でしたあ手違いだけどまあいいかあ。」
二人を見下ろし男性はポリポリと頭をかいた。
「よくない、壁は崩壊してるし、床は底抜けするし…」
「臭いし、なんかネバネバするし。」
ユウーリが落ちた場所はトイレだった。
しかも和式の。
「わかりました。やりなおします。それではもういちどゴーゴーフラッシュ!」
二人がどこにいるか確認もせずに瞬間移動の魔法をかける。