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彼女と別れて帰宅するまでの間は、なんとも複雑な気分。

青樹叶との約束に喜びつつも、一人で夕暮れの中を歩いていると、負の感情が沸いてきた。自分の抱えている問題が思い出されたのだ。

赤崎真純の一件も、もちろん智秀を悩ましていた。けど、それ以上に目下の悩みの種は自分の成績について。

成績表を親に見せなければいけないという制度が、ほとほと嫌いになる。


自分でサインして提出したいくらいだよ……。

でもそれやると、もっとヒドイ状況になるよな。


成績表が返されるたびに憂鬱な気持ちだ。

学年一位なら何も心配しなくていいじゃん。そんな無責任な言葉を、今までどれだけ聞いてきただろう。彼らはきっと、自分のことなど何一つわかっていない。


よりにもよって、今日は塾あるし……。

いやなことは重なるって言うけどさ。

面倒なことも重なるんだな。


暗い気持ちのまま家の前まで来た。二階建てのどこにでもある一軒家。赤崎真純の家と、大きさはそこまで変わりない。

自分の家だというのに、入るのに勇気が要った。


父さんは……まだ帰ってないのか。


車庫が空いているのを見て、一瞬ホッとした。

けど、そのうち父は帰ってくる。先延ばしになったところで、そんなことは無意味だ。かえって、よけいに苦しいだけ。

ため息を大きく吐き出すと、智秀は鍵を取り出し、重い玄関の扉を開けた。


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