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「オレさ…これは他の奴には秘密だけど…菜乃花の事が好き…なんだ…」
「えっ‼︎」
思わず私は声を上げてしまった。
「ちょっ!おい!バレるだろーが‼︎」
洸友は慌てて私の口を塞いだ。
「あ…ゴメ…」
予想もしなかった冬輝の言葉に私は、驚いた「おい、もうそろそろ冬輝教室戻るんじゃねーのか?」
洸友のいつもと変わらない冷静な声を聞いて少し心が落ち着く。
「うん。」
2人で急いで教室に帰っていると、冬輝が体育館裏から出てきた。
「あれ、冗談だよね?」
こわい…3人の関係が崩れてしまうんじゃないか。
知ってしまった私はもう、
冬輝と普通に話せないんじゃない。
次々と不安がこみ上げてきて、私は洸友の服の裾をつかんだ。