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この日…
このひからだった
私たちの関係が崩れ始めたのは
ただただ 元に戻りたい一心で
でも諦めたくなくて…
苦しく、苦く、私の初恋だった。
1.ココロ
「冬輝また呼ばれてる〜!!行こ行こ!」
今日はいつものように、冬輝の告白現場を、洸友と隠れてみる。いいことじゃないのはわかってるんだけど…なんかやめられない
洸友と2人で「ここじゃ見えちゃう」とか言って隠れていたら女の子が口を開いた
「あの…あっ、東くん!!」
「うん?」
冬輝の低すぎない声が体育館裏に響く。
「好きです!」
冬輝は「えーと…」などと言いながら、手を首の後ろに当てた。このクセは、冬輝が緊張してるときによくするクセだ。
「ごめん。他に好きな子いるから…」
女の子は涙目になりながらも、無理に笑って「そっか…そーだよね、」と言ってうつむいた。
「最後に一つだけ、その子ってどんな子?」
冬輝は何故か妙に改まった。