向日葵と太陽
夏に、ちなんだ詩です。
貴方はきっと知らないんだろうなぁ。私がずっと見てるってこと。ずっと好きだってこと。
向日葵は夏の間中、ずっと太陽を見て思ってる。
向日葵はきっと太陽に恋してる。
『太陽さん、貴方の近くに行きたいよ。でも貴方はあまりにも遠い存在なんだね。分かってるよ…でもやっぱり望んでしまうんだ』
貴方と話し出すとやめられないよ。緊張で死んじゃいそうだけど、それを貴方は黙って見守っていてくれる。許してくれる。
その優しさがあまりにも大きくて…。その笑顔があまりにも眩しくて。時に、私にとっては残酷で…。
『向日葵さん、貴女はそこで綺麗に咲いている方がいいよ。貴女は地上のタイヨウでいなきゃ。僕はいつもココにいるから、大丈夫』
いつもココロに響く言葉を掛けてくれる。
ねぇ貴方はどう思ってるの?
私とおんなじ気持ちなの?
それとも、他の子のことを見てるの?
凄く不安になる…だって貴方は、皆のものだから。
ただの片想いだけど…小さな片想いだけど…私のココロは苦しくてキツくて、泣きたくても涙は出てこなくて…。
もう、こんな想いするくらいなら逢わなければ良かった。好きにならなきゃ良かった。
でも貴方を見ないとダメなの。だから、貴方が雲に隠れた日は私のココロは不安定になる。貴方を見ただけで、一目見ただけで私のココロは安定する。
だから私は、どんどん背伸びをするんだ。貴方の近くにいたいから。貴方を近くで見ていたいから。
贅沢は云わないから…神様、あの人に逢わせて下さい。
貴方に…貴方だけに逢いたい。
貴方が世界で一番好きです。
ねぇ、私は貴方を好きでいてもいいですか?
地上から見てるだけでいいから。
夏の間だけでいいから…私が生きてる間だけ、貴方を好きでいさせて下さい。