表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

向日葵と太陽

作者: 零桜

夏に、ちなんだ詩です。

貴方はきっと知らないんだろうなぁ。私がずっと見てるってこと。ずっと好きだってこと。

向日葵は夏の間中、ずっと太陽を見て思ってる。

向日葵はきっと太陽に恋してる。

『太陽さん、貴方の近くに行きたいよ。でも貴方はあまりにも遠い存在なんだね。分かってるよ…でもやっぱり望んでしまうんだ』

貴方と話し出すとやめられないよ。緊張で死んじゃいそうだけど、それを貴方は黙って見守っていてくれる。許してくれる。

その優しさがあまりにも大きくて…。その笑顔があまりにも眩しくて。時に、私にとっては残酷で…。

『向日葵さん、貴女はそこで綺麗に咲いている方がいいよ。貴女は地上のタイヨウでいなきゃ。僕はいつもココにいるから、大丈夫』

いつもココロに響く言葉を掛けてくれる。

ねぇ貴方はどう思ってるの?

私とおんなじ気持ちなの?

それとも、他の子のことを見てるの?


凄く不安になる…だって貴方は、皆のものだから。

ただの片想いだけど…小さな片想いだけど…私のココロは苦しくてキツくて、泣きたくても涙は出てこなくて…。


もう、こんな想いするくらいなら逢わなければ良かった。好きにならなきゃ良かった。

でも貴方を見ないとダメなの。だから、貴方が雲に隠れた日は私のココロは不安定になる。貴方を見ただけで、一目見ただけで私のココロは安定する。

だから私は、どんどん背伸びをするんだ。貴方の近くにいたいから。貴方を近くで見ていたいから。


贅沢は云わないから…神様、あの人に逢わせて下さい。

貴方に…貴方だけに逢いたい。

貴方が世界で一番好きです。


ねぇ、私は貴方を好きでいてもいいですか?

地上から見てるだけでいいから。

夏の間だけでいいから…私が生きてる間だけ、貴方を好きでいさせて下さい。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 僕,ひまわりとたいようが大好きなんです! 読んで,思わずきゅんっと来ちゃいました. 視点が大変面白いかったですよ. しかも向日葵と太陽の関係性を持ってきた辺りにセンスを感じました. 評価はし…
[一言]  向日葵の切ない気持ちは良く分かりました。表現は上手いと思います。頑張ってください。
[一言] はじめまして、W4015Aの灯夜って言います。 文章や情景描写は良かったと思いました。 これからも頑張って下さい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ