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エピローグ


◆◆◆



「お疲れ様。」


 結婚式も無事に終わって、公爵邸に戻ってきた。(もちろんエレンも一緒に)

 

 私は寝る支度を済ませてから、ようやくベッドに寝転がるところだった。


 しかし、ノックと共にレアンの声がして、重い身体を動かして扉を開けた。


「レアン、どうしたんですか?」


「一緒に寝ないのか?」


 疲れているだろうからと思い、あえてレアンの寝室に行かずに一人で寝ようとしていた。


 しかし、こう言われてしまっては、一緒に寝ないと酷く拗ねてしまうのが予想できる。


「私のベッドで寝ますか?それともレアンの寝室に行きますか?」


「……大きいベッドだから、ここで大丈夫だろう。」


 少し悩んだあとにそう答えて、レアンは私をベッドまで連れていって優しく寝かせてくれた。


 そして、このまま一緒に寝るだけだと思っていたのだが……


「レ、レアン?」


 レアンが私に覆い被さってきて、私は理解が追いつかずに戸惑うことしかできなかった。


「ルチェット、愛してる……」


「レアン、今日は疲れているのではありませんか?」


「確かに疲れているが……今日は初夜だろう?」

「しょっ……!?」


 レアンと目が合った。彼の瞳は確かに熱を持っている。


 私の心臓が大きく跳ねて、鼓動が速度を増していく。


「こうして出会えたんだ、君と俺はきっと運命なんだろう。」


「運命……」


 そこで、私はルミアさんの言葉を思い出した。


『運命とは、必ず巡り合うものなのです。あなたならきっと大丈夫。

光の祝福があらんことを__』


 こうしてレアンと巡り合い、想いが通じ合ったのは、運命と呼ばずしてなんと呼べばいいのだろうか。


(お母様、私は世界で一番幸せな精霊です。)


「もう離さない、離したりなんかしない。」


「レアン、私をずっと愛してくださいね。」


「もちろんだ、俺の運命の人。」


「……名前で呼んでください。」


「ルチェット。」


 幾多の困難を乗り越えて再び出会った私達は、もう離れることのないように、底が見えないほどに深く愛で繋がれていく。


 私を見つけてくれてありがとう。私を愛してくれて、ありがとう。


 命の灯火が消えてしまっても、生まれ変わったとしても__


「絶対に、レアンを離してあげないですから。」


「はは、束縛されるのも悪くないな。」


 くすくすと笑い合ってから、まるで熟した果実を食むような甘いキスをして、私達はシーツの海に沈んでいった__









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