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駄短篇集

男は羊飼いではなく牛飼いだった。

作者: xoo

「あいつがこない…」


若い二人は色々やらかした。まだ半人前なのだから仕事を優先しろ、と逢うのを制限されて。今夜は久々に逢えるはずだったのに。


「恋愛はうまくいかないし、仕事はうまくいかないし、もう!何もかもイヤ!」


機織りの仕事をしていた女はまだ半人前。それなのに最近は、農家の嫁に行った別の女の仕事が評判になっていた。


「いいわね結婚できて」

「いいわね子供ができて」

「目の下のくまが酷いけどあれって…」

「仕事だって評判で」


この世界はRが付きません。


「納期も短いし、値段も安くて勝負にならない」


農家の嫁は夜通し身を粉にして機織りしているのを、誰も知らない。自分の羽を材料にしているんだから、そりゃ原価率が低い。


逢えなかった男を放置して、どうにか仕事をしていた女の元に、男からの手紙がきた。紆余曲折して元鞘に収まったが、ちょこちょことサボっているのを周りが気が付かないワケはなく。いまだに結婚の許しが出ない二人だった。そりゃ、牛飼いなのに逃げた羊を探しにいくなんて変だし、設備を使わないで機織りの残業できるわけもない。和牛商法にも騙されたし。


農家の嫁はいつしか居なくなっていたが、それはまた別の話。SDGsって大事だね。

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