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プロローグ.四天王、クビになりました

「『慈悲の(いかづち)』ナバラ・コーリス。今ここで、お主のを四天王の座から下ろす。今までご苦労だった」


 魔王様は冷たく言い放った。

思わず声を出さなかった自分を褒めつつ、必死にその原因を考える。


 なんでだ?

 仕事はしっかりやっていたし、なんなら他の四天王の分もカバーした。


 この間のマゼナダラ族の暴動の時も、

パニックになっている四天王の代わりに指示を出した。


 新しく傘下に入る国との話し合いの時も、プレッシャーで胃を痛めた四天王の代わりに話を付けてきた。


 自惚れでもなんでもなく、普通に俺がいなかったらヤバかった。しっかり四天王として、魔王様のお役に立てたはずだ。


 ……じゃあ、なんでだ?


「分からんのか」


 結局原因が分からずに首をひねる俺に、

不機嫌な声が飛んできた。顔を上げると、魔王様は眉間に皺を寄せて俺を睨んでいる。


「お前は仕事でほとんど功績を残していないではないか。他の四天王も言っていたぞ、そんな奴必要ないとな」


 意味が分からずにしばらく固まった後、やっと理解した。


 ーーあぁ、裏切られたのか。


 俺がヘルプとしてやってきた仕事は、

別の奴らの功績として報告されていたっていうことね。まあ確かに、それがないと俺は混界の様子を報告していただけの暇人になってしまう。


 混界で魔界に関する動きがあることはほとんどない。それは働いていないと思われるのも仕方がないだろう。


 でもそれにしても酷い。元々やることのない役職なんだからそれで功績なんてあげられるわけがないだろう。

 っていうか偽造された報告くらい気づけよな!? 少なくとも50年はこの仕事をやっていたぞ。


 それぐらい長い時間があっても気づいていないってことは……


 もしかして魔王様って、アホ?


 そんなことを考えても何かが変わるわけがなく、俺は見事に無職となってしまった。はぁ……。


読んでくださり、ありがとうございました!


少しでも「面白い」「続きが気になる」と思ってもらえたら、ブクマと↓の☆お願いします!


*しばらくは毎日投稿します!

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