第4幕
それから三日間はシュエリーたちと依頼をうけたり、色々な料理屋を紹介してもらって食べ尽くしたりしていた、夜は宿屋で全部違う所に泊まった
ラウド来て一週間
「そろそろ次の所に行こうかな、でもシュエリーと離れたくないな…」
『親友との別れは辛いですが、また会いにくればいいのですよ』
「前言ってた旅出るです?」
「うん…うん!そうだね、困っている人を助けないとね!」
シュエリーに伝えに屋敷の方へ向かっていると
「オージーです!」「よっ!お前たち仕事か?」
「あっ、おじさん!違うの、街を出るからシェリーに伝えにいくの」
「おじさんじゃねぇよ!そうか、違う所にいくのか どこに行くんだ?」
「まだ決めてない」「決めてないって…、王都いったことあるか?行ってないなら行ってみたら楽しいぞ!兵になるため行ったが色々な物があったな」
「いいかも!次は王都へいこー!」
「おーです」『王都…サルエードですね、あまり遠くないですしいいでしょうね』
「お前たちの強さなら大丈夫だろうけど、気をつけていけよ」
「ありがとうおーじーさん!」
オージーに手を振り別れる
「だから!…合ってるな」
「そろそろかなとは思っていました…、キーアさん次はどこに行くのですか?」
「えーと、サルーワナ?」
「まぁ、王都サルエードですか」
『よく分かりましたね…』
「シェリーまた会いにくるね!」
「はい!お待ちしています」
月を重ね合わせた
「ふふふ、なんか勇者と姫のようですね♪」
「うん!だからまた会えるの!」
「そうですね、人助けの旅頑張って下さい、ここで貴女を待ちながら応援しています!」
「ありがとう、がんばるよ!」
二人はまた出会う日に想い馳せ笑顔で別れるのだった
「レティありがとね」「はいです」
『では、馬車を使いますか?』
「レティに乗ればいいのです」
「乗っていいの?」
「キーアにされてダメなことなんてないです」
「ありがとー」レティに抱き付く
そんなキーアをヒョイと持ち上げ肩車する
「えっ!うわわわわ!」「キーア軽いです!」
『乗るってそういうことですか!?』
ラウドの街を出て西北西の方角へとレティはキーアを肩車して走り出した。速さは馬車より少し速いくらい魔物はいるもののその速さに追いつく|魔物はいなかった
二時間ほどしたころにレティは足が止まりキーアを降ろして、荒い息をしながら倒れ仰向きになった
「はぁ、はぁ、おかしいです…、レティは二日は走っても大丈夫なのにです…」
「大丈夫?!!ごめんねレティ!私が乗ったからだね!」
「それはないです!キーアは軽いです!」
二人は泣きそうな感じだ、レティは疲労について悩んでいると
『レティ様…それは人の形態をしているからだと…』
サウリューネは人に変わる魔物を殆ど知らないながら、初めから何となく気付いていたことを口に出す
「アアア!それです!!サリュー天才です!!!」
「サリューすごーい!」
『えっと…ありがとうございます…』
何でもないことを誉められて戸惑うサウリューネだった。
そこからはレティはグレイマティの姿に変わって、乗せたキーアにモフられながら一段階速度が上がり進む、レティは草や木の実何でも食べられるので、みんな食事の心配がいらないから、普通危惧することを気にしないでいいので気楽だった
二日に一回は充分に休み、普通なら二週間はかかる道を五日で抜けていったのだった
「うわー!おっきいー!」
目の前には強固で高い外壁がそびえ立ち、立派な門があった
『一番大きい街ですからね』
「キーア、あそこから入るの?」
「今までの街と違って大きい扉があるんだね」
『基本の入り方は変わりませんよ、立っている兵様の言うとおりに行動すればはいれます』
「わかった」「いきますです」
サルエードへと入るのであった