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神子と女神の冒険  作者: スルー
3/47

第3幕

 ギルドでアネルのいる受付口に行くとアネルは目を見開いた

「おかえりなさい、生きて帰ってきてよかったです」

「ただいまー!思ったより小さかったよ」

「何がですか?!ロックガンクはいなかったんですか!」

「石だったよ!」

「石!?そんな可愛いものじゃないですよ」

ヒューゴがキーアの頭を軽くはたく

「話しがすすまねぇよ、アネル、ロックガンクは討伐した、かなりの距離を移動していたよ、もっと長い間放置していたら危なかったかもしれねぇ」

「討伐出来たのですねー」

ホッと息を洩らす

「それにしても移動ですか?ロックガンクは動きが遅く生息場所も滅多に変えない魔物なのに」

「まぁそれはいい、とりあえずキーアに報酬を」

「あっそうでしたね!えっとヒューゴさん?」

「何だ?」

「ヒューゴさん報酬は」

「あぁ、いらないぞ二人に全部やってくれ」

「了解しました、こちらが報酬です」

差し出されたのは大金貨5枚

「ありがとう!サリュー、登録した時のお金が返ってきたね!」

「「???」」『キー様…』

「!!あぁ、アネル、いくら相手が子どもでもぼったくり過ぎじゃねぇーのか!はははは」

「いっ、いえ?私は銀貨5枚しか頂いて…あ!キーアさん、貨幣について知らないのですか?」

「えっ?知ってるよ、お金だよね!」

「そうですが、種類があるのですよ、登録の時に出したのは銀貨と言います」

アネルさんは4つの貨幣を出す

「こちらですね、これはこちらの銅貨10枚分になり…「わかんない…」」

ひとつずつ摘まんでわかりやすく教えているがキーアが遮る

(わたくし)がきいていますのでご説明お願いします」サウリューネも違いは分かるが知らないので聞いておきたかったから慌てて代わった

「くくくくくっ」

ヒューゴが口を押さえて笑っている

「あっはい…、えっと銅貨10枚で銀貨で…、ごほん!

この銀貨100枚分でこちらの金貨1枚となります、そしてこの金貨10枚分が今回の報酬の貨幣大金貨となるのですよ」

「すごくわかりやすいご説明をありがとうございます」

「どういたしまして」

「それでですけど、今回の報酬は少し多いのではと思うのですけれど?」

「それは俺が説明しよう、ロックガンクは本来は危険が高いから他の討伐報酬よりは高くなっているんだ、★3レベルは二人分のを基準にしてるのに、五人分で組まれている、更に今回は話した通り被害が酷かったから上乗せされたんだ」

「わかりました…ヒューゴ様ありがとうございます!」

「お金については気を付けろよ」

「はーい!」

「なんでお前(キーア)が返事するんだよ」

キーアの答えに自然なツッコミが入った


 外に出てきて

「おまえらは泊まる場所はあるのか?」

「えっ寝なくていいんだよ?」

ヒューゴは頭を抱える

「そうだろうがな、変に思われないためには街では夜には然るべき場所にいた方がいいぞ、仕事なら仕方ないがな」

「そうなの?わかった!うーん、誰に泊めて貰おうかなぁ?」

「キー様、一般的に誰かに泊めてもらうちょいうことは近しい人以外にはあり得ませんよ」

「そうだな、宿屋でお金を払って寝泊まりするのが普通だな」

「へぇー、村では普通だったのにね」

「珍しいな、宿屋ならそっちにすすんで5分くらいの所に少し良い所があるぞ、俺は報告書書かなきゃいけないからな、今回はホントにありがとな!またなぁ」

ヒューゴは手を振りながら去って行った

 教えてくれた方の通りに行ってみると露路から突如手が伸びてきてキーアの口と躰を押さえられグイッ引っ張られたのだ

「???」『キー様!』

キーアは抵抗出来るはずなのに為すがままにされてサウリューネが叫ぶ、捕らえた手が止まった時にキーアは左手の手の平に右手の握り拳をポンッ当てた

「ひぁ!こぇふうふぁへはぁあぁのはふぁゃば(あっ!これ勇者のお話のやつだ)」

『えっ?あぁそうですね!って!この前の男達です、気絶させて下さい』

「おいっ!お嬢ちゃんよ、この前はよくやってくれ…いたっ!?ぶふぉぉ!」

「「ガヴァル」」

「んーアニキじゃないの?」

「「知らんわ」」

「えぇぇ…」

サウリューネに言われて状況に気付いたキーアは拘束された躰と腕を相手の腕ごと無理矢理広げ解いて腹を軽く叩くと男は倒れた、すると残りの二人が驚いたように男の名を叫びながらナイフを構えて突っ込んでくるがキーアはやられた男に対し残りの二人が「アニキィィ」と叫ばなかったのがとても不満だった、憧れの場面に水を差されてやる気が削がれてしまった。

「はぁーあ、んっ、ぽいっ」

「何なんだよ!」

『キー様逃がっちゃダメです!』

「サリュー?わかった!

「「ふぎゃぁぁぁ」」

 キーアは二本のナイフが振られるのも避けることもせず両手で歯の両面を親指と薬指で挟み相手の手から引き抜き後ろに放り捨てた、すると怯えた様子で逃げ始め、サリューに言われ杖を構えて足を打って男達は気絶した

「どっかで見たような気がするね」

『キー様、全く同じような場所でもわからないんですね』

「えへんっ!」

『キー様かわいいです』

「んーと、警備の人に連絡だよね!」

『そちらは覚えているんですね、偉いですよ』

「えへへ」

キーアは流石に3人は持てないので初めの男と二人の内一人を担いで駐屯所へと走る、周りが騒いでいるが気にせず往復してもう一人も回収して駐屯所の入り口にポイッしようとしたら、声がかけられた

「入り口に男が倒れてるから見てくれって報告を受けたからきてみればまたお前たちかよ!」

「あっ!ヒューゴ!」

「何だ?その男3人は?どうして気絶している?おっこいつらは…」

ヒューゴは男達を確認しているが何かに気付いたようだ

「えっとね、アニキじゃなかったの」

「アニキ?」

「勇者の仲間が捕まって、勇者が仲間を助けてその頭を倒した時に下っ端が叫ぶの」

「うん!わからねぇ、サリュー頼む」

「うふふ、承りました」

サリューは経緯を話していく、ついでに男の名前と勇者の話も

「勇者はいい!ありがとな!あの短い間によくもまぁ」途中で止められた

「まだ途中なのに、また仕事が増えたじゃねぇーか、ありがとよ!」

感謝は大きいが不満も込めて言う

「うんっ!どういたしまして!」

キーアが満面の笑みで言うと、ヒューゴも自然と頑張る気持ちになる 

「ありがとな」と今度は優しく言うのであった


「報酬があるんだがまだ準備が出来ない、明日の昼過ぎにギルドへ来てくれ」

「りょーかいです」

「あっ!ちょっとよろしいですか?」

「んっ?なんだ?」

「先程は忘れていたのですがコレお返しします」

サウリューネは背中のシルバーハンマーを渡す

『忘れてた!サリュー偉い』

「おお、忘れてたな!でも邪魔にならないなら持って行っていいぞ、要らないなら無理はしないが」

「そうなのですか?キー様どうしますか?」

「うん、邪魔にはなってないよ!剣も引き抜けるしね!重くもないし!」

「いや重いだろ…、じゃあまた硬い魔物がいるかもしれないからなもらっとけ」

「ありがとう!」

と仕事に戻っていった


 再び宿屋に向かうと周りから注目されている気がする、がそんなこと気にせずに宿屋と書かれた豪華そうな建物に到着した

『ここですか?場所間違われたんでは…でもヒューゴ様のいった通り…』

「宿屋だね!入ろう!」

尻込みするサウリューネに構わず物怖じせず入るキーア、中に入ると外見よりもより一層豪華に輝いている

『あわわあわわわわ』

「サリュー、どうしたの?大丈夫?」

『はっ、はい!だ、大事(だいじ)でござます!』

「何が?あははははは」

案内人さんみたいな人がきて

「本日はどうなされましたか?」

独り言を喋って笑ってるキーアに怪訝な顔だ

「うん!泊まるの!」

「左様で御座いましたか、見て頂きましたでしょうか?お金はお持ちでしょうか?」

恭しくも皮肉気に内装に手を広げながら暗に『子供は金ないだろ帰れよ』と言ってくる案内人

「大丈夫、あるよ♪」

「わかりました、ようこそいらっしゃいました『ソウ・リューネ』に」

疑わし気な顔を隠し受付場に案内する

サウリューネは宿屋の名前に気持ちが一気に吹っ飛び驚いた、ソもサと混ざった発音でいったからだ

「ご宿泊ですね、一泊銀貨7枚と銅貨8枚、お食事付きで銀貨15枚となります」

キーアは唸って悩んでいる、案内人はそれみたことかと軽蔑の眼差しで見ている。

 通常一般宿屋は素泊まりで銀貨1枚と銅貨5枚、食事付きで銀貨2枚くらいが相場である

「あの?「決めた!」ひぅっ!」

みかねた受付の女性が声をかけたら突然キーアが声を出した

「お食事もお願い!」

キーアはヒューゴと食べたあの店の食べてないメニューも気になっていたのだ

「あっはい!では銀貨15枚となります」

「サリュー、わからない」

「「???」」

「本当に申し訳御座いません

あの、スミマセンが大きい貨幣でも大丈夫でしょうか?」

変わりようにびっくりしている、サウリューネもこの反応にも慣れてきた

「え…あっ!大丈夫ですよ金貨でしょうか?」

「いえ、大金貨です」

またびっくりしている、ただの子どもだと思っていたのが貴族様の可能性があったからだ

「大丈夫です!まずはこちら金貨10枚です」

あわあわと対応する、サウリューネは大金貨1枚を差し出し金貨10枚受け取る、そしてその内1枚を再び差し出すと銀貨85枚を返してもらった

「ありがとうございます」「あー払ったのにお金が増えた!」

また二人が固まった

『キー様ギルドカードを見せて下さい』

「??わかった!」

キーアがギルドカードを取り出し提示すると

二人はあからさまにホッとしたようだ、ギルドカードは貴族様には特別仕様のがつくられる、名前を見て

「このランク…、あのお名前がおふたつあるのですけれど?」

(わたし)はキーアだよ」

(わたくし)はサリューと申します」

「?、お二人?は別の人なのですか?」

「うーん、そうかな!」

「わかりました、ありがとうございます、ではよろしくお願いします」

よく分かっていなそうだったが、女性は案内人に託した。

「畏まりました、ではこちらに付いてきて下さいませ」先程と違ってお客様への敬いを感じる対応だ

1階奥の大きな扉を開けて

「こちらがお食事場となりますいつでも何品でもあそこで注文して頂ければお食事ができます」

「食べたい!」

案内人は困った顔をする

『キー様案内が終わりましたら来ましょうね』

「分かった、早く案内して!」

「、!?、ハイッ畏まりました、では」

2階に上がり一室に通されるかなり広い、大きいベッドも置いてある

「こちらがお泊まりなられるお部屋になります、鍵はこちらです無くされないように、何かありましたら受付にお申し付け下さい」

「ありがとう!」

「では、失礼いたします!」

案内人が去っていくとすぐにご飯食べようとキーアが言うので食事場に向かった

 キーアは到着するなり注文を片っ端からしまくって料理人を困らせた、お店の時と同じでサウリューネがとめなければ全部とっていただろう

『今ぐらいの量を目安にして下さいね』

「はーい!」

わかっただろうか?いやわかるはずがない

料理はすごくおいしく、やっぱり食事付きでよかったと満足そうだった

 部屋に戻りそのまま扉を開く

『キー様、部屋にいる時は鍵をかけましょうね』

「わかった、そういえばサリューは噛むことがなくなってきたね」

入室して鍵をかける

『そうですね、身体が馴染んできたからでしょうか』

「ずっと馴染んでいたよ?」

『ふふっ♪そうですね、キー様とはずっと昔から一緒にいたような気がしますね』

「違ったっけ?」

ベッドにダイブしてゴロゴロ転がっている

『いたような気がします♪』

「ところでサリュー、サウリューネって確かサリューだよね?」

『覚えていらっしゃたのですか、そうですよ?』

「案内人が言ってて思い出した」

『あぁ、違いますよ「ソウ・リューネ」ですよ』

「聞き間違いかぁー、似てるね!」

『そうですね』

そこまで言ってキーアは眠りに入っていた

サウリューネもキーアに愛おしそうに意識を寄せると安らいでいき自然に目を閉じる、するといつの間にかサウリューネも眠りについていたのであった


 サウリューネが目を覚ますと目の前には大量のお皿が並んでいた、『!?ここは…』少し感覚がぼやけている、サウリューネには初めての感覚だった

「はむっ、ふぁきた?」

『はい、おはよう御座います』

 サウリューネは平常になった頭で状況をみる

既に昨夜と同じ量の空のお皿と今並んで食べている料理、項垂れている料理人、興味深く見ている数人のお客様と使用人ぽい人達

「ごちそう様でした」

 周りから拍手が起きる、お客様がみんな使用人ぽい人に包みを渡している こちらにやってきて、コレをと渡してきたので満足のキーアは笑顔で「ありがとう!」と返すと皆さんは満足げに頷いて席を立っていった

「この包み何かな?」

『お金だと思いますよ、キー様がいらした方達を愉しましてあげられたのでその対価ということです』

「食べてただけだよ?」

『ふふふふ♪キー様は可愛らしいですからね』


 お昼になりギルドへ行くとキーア視線が集まる、サウリューネは少し気になったがいつも通りキーアは気にしない、アネルの前に3人の列になっていてそこに入っていく

「アネルきたよー!」

「えっ!キーアさん!」

三人が一斉にキーアを睨むが、その顔を見て後ろにいた二人は違う列に並び直して今アネルが対応している人は困った顔をしていた

「あの少し待っていて下さい…この方の手続きがありますので」

「わかった!」

キーアはジーっと眺めている、冒険者は居心地が悪そうだ

「あの、キーアさん…情報とかありますので、少し離れた位置で待っていてくれますか」

「???わかった?」

入り口近くに移動すると一人の冒険者が話しかけてきた

「ねぇ君、アストン隊長とロックガンクを倒したって本当かい?」

「えっ?ロックガンクなんて知らないよ?アストン隊長って誰?」

キーアが言うと、周りでやっぱりガセかと声がきこえてきた

「やっぱりね、君みたいな女の子にあり得ないと思ったんだよね、ははは。てか、アストン隊長を知らないのかい!?」

「うんっ!聞いたことないかな!」

「うん、まぁいいや、ありがとね!」

『キー様、偶然でしょうが良い返しでした』

冒険者は背を向けた時だった、扉から一人の男が入ってきて

「よぉ、キーア待たせちまったか?、んっそいつ誰だ?」

「ヒューゴ!ううん、今、アネルを待ってたんだ!

アストン隊長とかいう人を知らないのか!?ってきかれたの」

去ろうとした冒険者は口をパクパクさせている

ヒューゴは受付を見る

「あー、対応中か、

キーアそう言うってことは知らない人なんだよな」

「うんっ!全く知らない人だね」

「ハハハハッ、そうか俺の名前は?」

「ヒューゴ!」

「正解だ!偉いな!誰だろうな?アストン隊長ってなぁ」

「えへへ、隊長だから偉い人だよきっと」

「ハハハハハ」「あはははは」

「うん、アネル終わったみたいだな、行くか」

「うんっ!」

「アストン隊長様…間が悪いと思います…」

「ん?サリューか?アストン隊長はいねぇーみたいだが、間が悪いって何だ?」

「気にしないで下さい」


 アネルの前に行くと神妙な顔で

「キーアさん先日の件が噂になっているんです」

「先日の件?」

「ロックガンク討伐と犯罪者の捕縛です」

「両方とも知らないよ?」

「「えっ?」」『…。』

「まぁいいアネル、サリューがいる続きを」

「は、はい。ヒューゴさんとキーアさんが帰ってきて兵士に囲まれているのを見ていた冒険者が今朝のロックガンクが討伐された報告を見てタイミング的にキーアさんが間違いないと、更に間の悪い事に、犯罪者を運ぶキーアさんが多数の住民や冒険者に目撃されているので、同じタイミングで報告になった案件と人物により噂になっているようです」

「キーア、いや、サリュー!お前は情報は秘匿したいか?」

「私の意見は、別に隠す必要はありません、です。

ですが、公開するのや広めるのは遠慮してもらいたいので、訊かれたら程度で、誰にも話さないならと、して欲しいですね」

「了解だ、アネルそれでいいか?」

「分かりました」

「では昨日の報酬の件だがその前にこの財布を買わないか?キーア、サリューの方がいいか」

「あっ確かに、みていても包みで管理していましたからね!しかしよく手に入りましたね?」

ヒューゴが小さい財布を出してきた

「ヒューゴ様、このお財布は何でしょうか?」

「少々特別な魔法がかかっている財布でな、貨幣を大量に入れても質量にならない財布なんだ」

「便利な物なんですね」

取り出し方も実演しながら教えてくれた

「それでおいくらでしょうか?」

「大金貨1枚だ」

サウリューネは少し高いから考える

「購入いたします」

ヒューゴは財布を渡し大金貨をもらう真似をしてサウリューネに渡す、戸惑うサウリューネにヒューゴは笑いながら

「この財布は俺からの贈り物だ!高い買い物に真価を見出せるか試したんだ」

「ヒューゴ様は嘘などつきませんし、とても貴重な物なので、もっとお高いのでは?」

「そこまで信頼されているのも照れるな…そうだな、あと金貨5枚は付く」

国ごとに一人作れる者が見つかれば多いと言われるものだ

「そんな物を頂いてよろしいのでしょうか?」

「あぁいいんだ、俺には必要ない物だしお前らには必要だ!受け取ってくれ」

 それには意思が込められている、大切に思われているのだと感じる

サウリューネは目を瞑り胸に手をあててしっかり受け止める、そっと目を開いて

「ありがとうございます」と微笑んだ

「キー様も、って、ふふ♪寝てますね」

「ずっと難しい話だったからな」

「付き合いは長いですがこんなに優しい隊長さんを初めて見ましたよ♪」

「俺はいつだって優しいぞ」

「アストン思い出した!!」

「キーア起きたのか?思い出してくれたか」

「うんっ!勇者の仲間を攫った裏切り者の名前だ!」

「「『…。』」」

「全く優しくなかったですね?」

「あぁ…ごめんな」


「それで随分遅くなりましたが報酬です」

アネルは大金貨1枚と金貨1枚銀貨20枚を出した

「内約は頭の男は結構有名な犯罪者で大金貨1枚の懸賞金が出されていました、残りの二名はそれなりの危険人物だったので各銀貨60枚となっています、よろしいでしょうか?」

「うん、何でもいいよ、これに入れればいいんだよね!、あっヒューゴありがとうね!」

「おう!大事に使えよ」

 アネルとヒューゴはまだまだ話し合うことがあるそうなのでその場で別れて宿屋へと戻った


「一泊食事付き追加でお願いします!」

「う、承りました銀貨15枚になります…」

昨日と今日でキーアが食べた量を考えているのだろう

「うん!サリューお願い」

「はい、こちら銀貨15枚です」

「えっ!お客様?これでは」

「銀貨15枚確かにお支払いしました」

「あっ!ありがとうございます!!確かに」

サウリューネが払ったのは銀貨14枚と金貨1枚

それでも到底足りないだろうが

早速キーアは大量の食事をして部屋で寛ぎお休みした

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